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Sun Java System Message Queue 3 2005Q4 管理ガイド 

第 13 章
コマンド行のリファレンス

この章では、Message Queue のコマンド行管理ユーティリティーの使い方に関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。


コマンド行の構文

Message Queue のコマンド行ユーティリティーはシェルコマンドです。ユーティリティーの名前はコマンドであり、そのサブコマンドやオプションは、そのコマンドに渡される引数です。ユーティリティーを開始または終了するためのコマンドは別途必要ありません。

コマンド行ユーティリティーはすべて、次のコマンド構文を共有します。

utilityName は、次のいずれかになります。

サブコマンドおよびコマンドレベル引数を指定する場合は、すべてのオプションとそれらの引数の前に指定する必要があります。オプションは任意の順序で指定できます。サブコマンド、コマンドの引数、オプション、およびオプションの引数はすべて、スペースで区切ります。オプションの引数の値にスペースが含まれる場合は、値全体を引用符で囲む必要があります。属性と値の組み合わせは、通常、引用符で囲んでおきます。

デフォルトブローカを起動する次のコマンドは、サブコマンド節がないコマンド行の例です。

次のコマンドは、より多くの項目を含む例です。

このコマンドでは、myQueue という名前のキュー送信先 (送信先タイプ q) が破棄されます。認証はユーザー名 admin で実行され、コマンドによってパスワードが要求されます。確認の要求はされず (-f オプション)、出力を表示しないサイレントモードで実行されます (-s オプション)。


ブローカユーティリティー

ブローカユーティリティー (imqbrokerd) では、ブローカを起動します。コマンド行オプションは、ブローカ設定ファイルの値をオーバーライドします。ただし、オーバーライドの対象は現在のブローカセッションだけです。

表 13-1 に、imqbrokerd コマンドのオプションと、各オプションによってオーバーライドされる設定プロパティー (ある場合) を示します。

表 13-1 ブローカユーティリティーのオプション 

オプション

オーバーライドされるプロパティー

説明

-name instanceName

imq.instancename

ブローカのインスタンス名

同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるインスタンス名を割り当てる必要があります。

デフォルト値: imqbroker

-port portNumber

imq.portmapper.port

ブローカのポートマッパーのポート番号

Message Queue クライアントは、このポート番号を使用してブローカに接続します。同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるポートマッパーのポート番号を割り当てる必要があります。

デフォルト値: 7676

-cluster broker1
[ [,broker2 ] ... ]

imq.cluster.brokerlist

ブローカを接続してクラスタを形成します1

指定したブローカは、imq.cluster.brokerlist プロパティーのリストとマージされます。各ブローカの引数は、次のいずれかの形式になります。

 hostName:portNumber
 hostName
 :portNumber

hostName を省略した場合、デフォルト値は localhost になります。portNumber を省略した場合、デフォルト値は 7676 になります。

-Dproperty=value

インスタンス設定ファイル内の対応するプロパティー

設定プロパティーを設定します

ブローカ設定プロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。

注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。

-reset props

なし

設定プロパティーをリセットします

ブローカの既存のインスタンス設定ファイル (config.properties) を空のファイルに置き換えます。すべてのプロパティーがデフォルト値になります。

-reset store

なし

持続データストアをリセットします

持続メッセージ、永続サブスクリプション、およびトランザクション情報を含むすべての持続データをデータストアから消去します。これにより、ブローカインスタンスを新規の状態で起動できます。その後の再起動時に持続ストアがリセットされないようにするには、-reset オプションを付けずにブローカインスタンスを再起動します。

持続メッセージまたは永続サブスクリプションだけを消去するには、代わりに -reset messages または -reset durables を使用します。

-reset messages

なし

データストアから持続メッセージを消去します

-reset durables

なし

データストアから永続サブスクリプションを消去します

-backup fileName

なし

設定変更レコードをファイルにバックアップします1

詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。

-restore fileName

なし

設定変更レコードをバックアップファイルから復元します1

バックアップファイルは、-backup オプションを使用してあらかじめ作成しておく必要があります。

詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。

-remove instance

なし

ブローカインスタンスを削除します2

インスタンスに関連付けられたインスタンス設定ファイル、ログファイル、持続ストア、およびその他のファイルとディレクトリを削除します。

-password keyPassword

imq.keystore.password

SSL 証明書キーストアのパスワード3

-dbuser userName

imq.persist.jdbc.user

JDBC ベースの持続データストアのユーザー名

-dbpassword dbPassword

imq.persist.jdbc.password

JDBC ベースの持続データストアのパスワード3

-ldappassword ldapPassword

imq.user_repository.ldap.password

LDAP ユーザーリポジトリのパスワード3

-passfile filePath

imq.passfile.enabled
imq.passfile.dirpath
imq.passfile.name

パスワードファイルの場所

ブローカの imq.passfile.enabled プロパティーを true に設定し、imq.passfile.dirpath をパスワードファイルを含むパスに設定し、imq.passfile.name をファイル名自体に設定します。

詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。

-shared

imq.jms.threadpool_model

共有スレッドプールモデルを使用して jms 接続サービスを実装します。

実行スレッドが接続間で共有されるため、サポートされる接続数が増えます。

ブローカの imq.jms.threadpool_model プロパティーを shared に設定します。

-javahome path

なし

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-vmargs arg1 [ [ arg2 ] ... ]

なし

Java 仮想マシンに引数を渡します

引数はスペースで区切ります。複数の引数またはスペースを含む引数を渡すには、引数のリストを引用符で囲みます。

VM 引数は、コマンド行からのみ渡すことができます。インスタンス設定ファイルには、関連する設定プロパティーはありません。

-license [ licenseName ]

なし

インストール済み Message Queue 製品エディションのデフォルトとは異なるライセンスを使用する場合に読み込むライセンス

  pe   基本機能を備えた Platform Edition

  try  企業向け機能 (90 日間のトライア
        ル) を備えた Platform Edition

  unl  Enterprise Edition

ライセンス名を指定しない場合は、システムにインストールされているすべてのライセンスが一覧表示されます。

-upgrade-store-nobackup

なし

非互換バージョンから Message Queue 3.5 または 3.5 SPx にアップグレードするときに、古いデータストアを自動的に削除します2

詳細については、『Message Queue Installation Guide』を参照してください。

-force

なし

ユーザーの確認なしでアクションを実行します

このオプションは、通常は確認が必要な -remove instance および -upgrade-store-nobackup オプションのみに適用されます。

-loglevel level

imq.broker.log.level

ロギングレベル

  NONE
  ERROR
  WARNING
  INFO

デフォルト値: INFO

-metrics interval

imq.metrics.interval

ブローカのメトリックスのロギング間隔 (秒単位)

-tty

imq.log.console.output

コンソールにすべてのメッセージをログ出力します

ブローカの imq.log.console.output プロパティーを ALL に設定します。

指定しない場合は、エラーおよび警告メッセージだけがログ出力されます。

-s | -silent

imq.log.console.output

サイレントモード (コンソールへのログ出力なし)

ブローカの imq.log.console.output プロパティーを NONE に設定します。

-version

なし

バージョン情報を表示します4

-h | -help

なし

使用方法に関するヘルプを表示します4

1このオプションはブローカクラスタのみに適用されます。

2このオプションでは、-force を一緒に指定しないかぎり、ユーザーの確認が求められます。

3このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。

4コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。


コマンドユーティリティー

コマンドユーティリティー (imqcmd) は、ブローカ、接続サービス、接続、物理的送信先、永続サブスクリプション、およびトランザクションの管理に使用します。

製品のバージョン情報または使用方法に関するヘルプを表示するための -v または -h オプションを使用する場合を除き、すべての imqcmd コマンドでサブコマンドを指定する必要があります。使用可能なサブコマンドのリストを次に示し、それらの詳細を以下の対応する節で説明します。サブコマンドがブローカアドレス (-b オプション) を受け付ける場合、ホスト名またはポート番号を指定しないときは常に、値はデフォルトで localhost および 7676 になります。

ブローカ管理

shutdown bkr

ブローカをシャットダウンします

restart bkr

ブローカを再起動します

pause bkr

ブローカを停止します

resume bkr

ブローカを再開します

update bkr

ブローカのプロパティーを設定します

reload cls

クラスタ設定を再読み込みします

query bkr

ブローカのプロパティー値を一覧表示します

metrics bkr

ブローカのメトリックスを表示します

接続サービス管理

pause svc

接続サービスを停止します

resume svc

接続サービスを再開します

update svc

接続サービスのプロパティーを設定します

list svc

ブローカで使用可能な接続サービスを一覧表示します

query svc

接続サービスのプロパティー値を一覧表示します

metrics svc

接続サービスのメトリックスを表示します

接続管理

list cxn

ブローカ上の接続を一覧表示します

query cxn

接続情報を表示します

物理的送信先管理

create dst

物理的送信先を作成します

destroy dst

物理的送信先を破棄します

pause dst

物理的送信先のメッセージ配信を停止します

resume dst

物理的送信先のメッセージ配信を再開します

update dst

物理的送信先のプロパティーを設定します

purge dst

物理的送信先からすべてのメッセージを消去します

compact dst

物理的送信先を圧縮します

list dst

物理的送信先を一覧表示します

query dst

物理的送信先のプロパティー値を一覧表示します

metrics dst

物理的送信先のメトリックスを表示します

永続サブスクリプション管理

destroy dur

永続サブスクリプションを破棄します

purge dur

永続サブスクリプションのすべてのメッセージを消去します

list dur

トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します

トランザクション管理

commit txn

トランザクションをコミットします

rollback txn

トランザクションをロールバックします

list txn

ブローカが追跡しているトランザクションを一覧表示します

query txn

トランザクション情報を表示します

ブローカ管理

コマンドユーティリティーではブローカを起動できません。代わりにブローカユーティリティー (imqbrokerd) を使用します。ブローカの起動後は、表 13-2 に示す imqcmd サブコマンドを使用して、ブローカを管理および制御できます。

表 13-2 ブローカ管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド 

構文

説明

shutdown bkr [-b hostName:portNumber]

ブローカをシャットダウンします

restart bkr [-b hostName:portNumber]

ブローカを再起動します

ブローカをシャットダウンしてから、そのブローカの起動時に指定されたオプションを使用して再起動します。

pause bkr [-b hostName:portNumber]

ブローカを停止します

詳細については、「ブローカを停止する」を参照してください。

resume bkr [-b hostName:portNumber]

ブローカを再開します

update bkr [-b hostName:portNumber]
   -o property1=value1
   [ [-o property2=value2] ... ]

ブローカのプロパティーを設定します

ブローカのプロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。

reload cls

クラスタ設定を再読み込みします1

すべての持続情報を最新の状態にします。

query bkr -b hostName:portNumber

ブローカのプロパティー値を一覧表示します

クラスタでは、指定されたブローカに接続している実行中のすべてのブローカも一覧表示します。

metrics bkr [-b hostName:portNumber]
   [-m metricType]
   [-int interval]
   [-msp numSamples]

ブローカのメトリックスを表示します

-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。

  ttl  ブローカで送受信されている
      メッセージとパケット

  rts  ブローカで送受信されている
      メッセージとパケットのフロー
      レート (秒単位)

  cxn  接続、仮想メモリーヒープ、
      およびスレッド

デフォルト値は ttl です。

-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 5 です。

-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値は、無制限 (無限) です。

1このオプションはブローカクラスタのみに適用されます。

接続サービス管理

表 13-3 に、接続サービスを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13-3 接続サービス管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド 

構文

説明

pause svc -n serviceName
   [-b hostName:portNumber]

接続サービスを停止します

admin 接続サービスは停止できません。

resume svc -n serviceName
   [-b hostName:portNumber]

接続サービスを再開します

update svc -n serviceName
   [-b hostName:portNumber]
   -o property1=value1
   [ [-o property2=value2] ... ]

接続サービスのプロパティーを設定します

接続サービスのプロパティーについては、「接続のプロパティー」を参照してください。

list svc [-b hostName:portNumber]

ブローカで使用可能な接続サービスを一覧表示します

query svc -n serviceName
   [-b hostName:portNumber]

接続サービスのプロパティー値を一覧表示します

metrics svc -n serviceName
   [-b hostName:portNumber]
   [-m metricType]
   [-int interval]
   [-msp numSamples]

接続サービスのメトリックスを表示します

-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。

  ttl  指定の接続サービスを介してブローカ
      で送受信されているメッセージと
      パケット

  rts  指定の接続サービスを介してブローカ
      で送受信されているメッセージと
      パケットのフローレート (秒単位)

  cxn  接続、仮想メモリーヒープ、
      およびスレッド

デフォルト値は ttl です。

-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 5 です。

-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値は、無制限 (無限) です。

接続管理

表 13-4 に、接続を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13-4 接続サービス管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド 

構文

説明

list cxn [-svn serviceName]
   [-b hostName:portNumber]

ブローカ上の接続を一覧表示します

指定された接続サービスに対する、ブローカ上のすべての接続を一覧表示します。接続サービスを指定しない場合は、すべての接続が一覧表示されます。

query cxn -n connectionID
   [-b hostName:portNumber]

接続情報を表示します

物理的送信先管理

表 13-5 に、物理的送信先を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。-t (送信先タイプ) オプションには常に、2 つの値のいずれかを指定できます。

永続サブスクリプション管理

表 13-6 に、永続サブスクリプションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13-6 永続サブスクリプション管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文

説明

destroy dur -c clientID
   -n subscriberName

永続サブスクリプションを破棄します1

purge dur -c clientID
   -n subscriberName

永続サブスクリプションのすべてのメッセージを消去します

list dur -d topicName

トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します

1この操作は、マスターブローカが一時的に使用できなくなっているブローカクラスタでは実行できません。

トランザクション管理

表 13-7 に、トランザクションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13-7 トランザクション管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド  

構文

説明

commit txn -n transactionID

トランザクションをコミットします

rollback txn -n transactionID

トランザクションをロールバックします

list txn

ブローカが追跡しているトランザクションを一覧表示します

query txn -n transactionID

トランザクション情報を表示します

一般的なコマンドユーティリティーオプション

表 13-8 に示す追加のオプションは、imqcmd コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。

表 13-8 一般的なコマンドユーティリティーオプション 

オプション

説明

-secure

ssladmin 接続サービスによるブローカへの安全な接続を使用します

-u userName

認証のためのユーザー名

このオプションを省略すると、コマンドユーティリティーによってインタラクティブに要求されます。

-p password

認証のためのパスワード1

-passfile path

パスワードファイルの場所

詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。

-rtm timeoutInterval

初期タイムアウト間隔 (秒単位)

これは、コマンドユーティリティーが要求を再試行するまでの、ブローカからの応答を待つ時間の初期値です。その後の各再試行では、タイムアウト間隔として、この初期間隔の倍数が使用されます。

デフォルト値は 10 です。

-rtr numRetries

ブローカ要求がタイムアウトになったあとの再試行の回数

デフォルト値は 5 です。

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します

-s

サイレントモード (出力の表示なし)

-v

バージョン情報を表示します23

-h

使用方法に関するヘルプを表示します23

-H

属性リストや例を含む、使用方法に関する詳細なヘルプを表示します23

1このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。

2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。

3このオプションでは、ユーザー名とパスワードは必要ありません。


オブジェクトマネージャーユーティリティー

オブジェクトマネージャーユーティリティー (imqobjmgr) では、Message Queue 管理対象オブジェクトを作成および管理します。表 13-9 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13-9 オブジェクトマネージャーのサブコマンド 

サブコマンド

説明

add

管理対象オブジェクトをオブジェクトストアに追加します

delete

管理対象オブジェクトをオブジェクトストアから削除します

list

オブジェクトストア内の管理対象オブジェクトを一覧表示します

query

管理対象オブジェクトの情報を表示します

update

管理対象オブジェクトを変更します

表 13-10 に、imqobjmgr コマンドのオプションを示します。

表 13-10 オブジェクトマネージャーのオプション 

オプション

説明

-l lookupName

管理対象オブジェクトの JNDI 検索名

-j attribute=value

JNDI オブジェクトストアの属性 (「オブジェクトストア」を参照)

-t objectType

管理対象オブジェクトのタイプ:

  q    キュー送信先

  t    トピック送信先

  cf   接続ファクトリ

  qf   キュー接続ファクトリ

  tf   トピック接続ファクトリ

  xcf  分散トランザクションの接続ファクトリ

  xqf  分散トランザクションのキュー接続ファクトリ

  xtf  分散トランザクションのトピック接続ファクトリ

  e    SOAP の端点 (『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』を参照)

-o attribute=value

管理対象オブジェクトの属性 (「管理対象オブジェクトの属性」および第 16 章「管理対象オブジェクト属性のリファレンス」を参照)

-r readOnlyState

管理対象オブジェクトが読み取り専用かどうか

true の場合、クライアントはオブジェクトの属性を変更できません。デフォルト値は false です。

-i fileName

サブコマンド節の全体または一部を含むコマンドファイルの名前

-pre

コマンドを実行せずに結果のプレビューを表示します

このオプションは、デフォルト属性の値を確認するときに便利です。

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します

-s

サイレントモード (出力の表示なし)

-v

バージョン情報を表示します1

-h

使用方法に関するヘルプを表示します1

-H

属性リストや例を含む、使用方法に関する詳細なヘルプを表示します1

1コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。


データベースマネージャーユーティリティー

データベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr) では、JDBC ベースの持続データストアのデータベーススキーマを設定します。また、破損した Message Queue データベーステーブルを削除したり、データストアを変更したりすることもできます。表 13-11 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13-11 データベースマネージャーのサブコマンド  

サブコマンド

説明

create all

新しいデータベースと持続ストアのスキーマを作成します

組み込みデータベースシステムに使用します。ブローカプロパティー imq.persist.jdbc.createdburl を指定する必要があります。

create tbl

既存のデータベースの持続ストアのスキーマを作成します

外部データベースシステムに使用します。

delete tbl

現在の持続ストアから Message Queue データベーステーブルを削除します

delete oldtbl

以前のバージョンの持続ストアから Message Queue データベーステーブルを削除します

持続ストアが Message Queue の現在のバージョンへ自動的に移行されたあとに使用されます。

recreate tbl

持続ストアのスキーマを再作成します

現在の持続ストアから既存の Message Queue データベースをすべて削除したあと、スキーマを再作成します。

reset lck

持続ストアのロックをリセットします

ほかのプロセスが持続ストアデータベースを使用できるようにロックをリセットします。

表 13-12 に、imqdbmgr コマンドのオプションを示します。

表 13-12 データベースマネージャーのオプション 

オプション

説明

-b instanceName

ブローカのインスタンス名

-Dproperty=value

ブローカ設定プロパティーを設定します

持続に関連するブローカ設定プロパティーについては、「持続のプロパティー」を参照してください。

注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。

-u name

認証のためのユーザー名

-p password

認証のためのパスワード1

-passfile path

パスワードファイルの場所

詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。

-v

バージョン情報を表示します2

-h

使用方法に関するヘルプを表示します2

1このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。

2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。


ユーザーマネージャーユーティリティー

ユーザーマネージャーユーティリティー (imqusermgr) は、単層型ファイルユーザーリポジトリを設定または編集するために使用します。このユーティリティーは、対象のブローカがインストールされているホストで実行する必要があります。ブローカ固有のユーザーリポジトリがまだ存在しない場合は、最初に、対応するブローカインスタンスを起動してリポジトリを作成する必要があります。また、リポジトリに書き込むための適切なアクセス権が必要になります。つまり、Solaris および Linux プラットフォームでは、root ユーザーか、対象のブローカインスタンスを作成したユーザーである必要があります。

表 13-13 に、imqusermgr コマンドで使用可能なサブコマンドを示します。-i オプションでは常に、コマンドの適用対象となるユーザーリポジトリを持つブローカのインスタンス名を指定します。指定しない場合は、デフォルト名 imqbroker が使用されます。

表 13-13 ユーザーマネージャーのサブコマンド  

構文

説明

add [-i instanceName]
   -u userName -p password
   [-g group]

ユーザーとパスワードをリポジトリに追加します

任意指定の -g オプションでは、このユーザーを割り当てるグループを指定します。

  admin
  user
  anonymous

delete [-i instanceName]
   -u userName

ユーザーをリポジトリから削除します

update [-i instanceName]
   -u userName -p password
   [-a activeState]

update [-i instanceName]
   -u userName -a activeState
   [-p password]

ユーザーのパスワードまたはアクティブ状態 (あるいはその両方) を設定します

-a オプションでは、ユーザーをアクティブにする (true) か非アクティブにする (false) かのブール値を指定します。デフォルト値は true です。

list [-i instanceName]
   [-u userName]

ユーザー情報を表示します

ユーザー名を指定しない場合は、リポジトリ内のすべてのユーザーが一覧表示されます。

また、表 13-14 に示すオプションは、imqusermgr コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。

表 13-14 一般的なユーザーマネージャーオプション  

オプション

説明

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します。

-s

サイレントモード (出力の表示なし)

-v

バージョン情報を表示します1

-h

使用方法に関するヘルプを表示します1

1コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。


サービス管理ユーティリティー

サービス管理ユーティリティー (imqsvcadmin) では、ブローカを Windows サービスとしてインストールします。表 13-15 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13-15 サービス管理のサブコマンド  

サブコマンド

説明

install

サービスをインストールします

remove

サービスを削除します

query

起動オプションを表示します

起動オプションでは、サービスを手動または自動のどちらで起動するか、サービスの場所、Java ランタイムの場所、および起動時にブローカに渡す引数の値を指定できます。

表 13-16 に、imqsvcadmin コマンドのオプションを示します。

表 13-16 サービス管理のオプション  

オプション

説明

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-jrehome path

代替 Java Runtime Environment (JRE) の場所

-vmargs arg1 [ [arg2] ... ]

ブローカサービスを実行する Java 仮想マシンに渡す追加の引数1

例:

  imqsvcadmin install -vmargs "-Xms16m -Xmx128m"

-args arg1 [ [arg2] ... ]

ブローカサービスに渡す追加のコマンド行引数1

例:

  imqsvcadmin install -args "-passfile d:¥imqpassfile"

ブローカのコマンド行引数については、「ブローカユーティリティー」を参照してください。

-h

使用方法に関するヘルプを表示します2

1これらの引数は、Windows の「管理ツール」コントロールパネルの「サービス」ツールで、サービスの「プロパティ」ウィンドウの「全般」タブにある「開始パラメータ」フィールドを使用して指定することもできます。

2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。

-javahome-vmargs、および -args オプションを使用して指定した情報は、Windows レジストリの次のパスにある JREHomeJVMArgs、および ServiceArgs キーに保存されます。


キーツールユーティリティー

キーツールユーティリティー (imqkeytool) では、ssljmsssladmin、または cluster 接続サービスで使用できる、ブローカの自己署名型証明書を生成します。構文は次のとおりです。

UNIX システムでは、superuser (root) アカウントからこのユーティリティーを実行する必要がある場合があります。



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