Sun Java System Message Queue 3 2005Q4 管理ガイド |
第 13 章
コマンド行のリファレンスこの章では、Message Queue のコマンド行管理ユーティリティーの使い方に関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。
コマンド行の構文Message Queue のコマンド行ユーティリティーはシェルコマンドです。ユーティリティーの名前はコマンドであり、そのサブコマンドやオプションは、そのコマンドに渡される引数です。ユーティリティーを開始または終了するためのコマンドは別途必要ありません。
コマンド行ユーティリティーはすべて、次のコマンド構文を共有します。
utilityName は、次のいずれかになります。
サブコマンドおよびコマンドレベル引数を指定する場合は、すべてのオプションとそれらの引数の前に指定する必要があります。オプションは任意の順序で指定できます。サブコマンド、コマンドの引数、オプション、およびオプションの引数はすべて、スペースで区切ります。オプションの引数の値にスペースが含まれる場合は、値全体を引用符で囲む必要があります。属性と値の組み合わせは、通常、引用符で囲んでおきます。
デフォルトブローカを起動する次のコマンドは、サブコマンド節がないコマンド行の例です。
次のコマンドは、より多くの項目を含む例です。
このコマンドでは、myQueue という名前のキュー送信先 (送信先タイプ q) が破棄されます。認証はユーザー名 admin で実行され、コマンドによってパスワードが要求されます。確認の要求はされず (-f オプション)、出力を表示しないサイレントモードで実行されます (-s オプション)。
ブローカユーティリティーブローカユーティリティー (imqbrokerd) では、ブローカを起動します。コマンド行オプションは、ブローカ設定ファイルの値をオーバーライドします。ただし、オーバーライドの対象は現在のブローカセッションだけです。
表 13-1 に、imqbrokerd コマンドのオプションと、各オプションによってオーバーライドされる設定プロパティー (ある場合) を示します。
表 13-1 ブローカユーティリティーのオプション
オプション
オーバーライドされるプロパティー
説明
-name instanceName
imq.instancename
ブローカのインスタンス名
同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるインスタンス名を割り当てる必要があります。
デフォルト値: imqbroker
-port portNumber
imq.portmapper.port
ブローカのポートマッパーのポート番号
Message Queue クライアントは、このポート番号を使用してブローカに接続します。同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるポートマッパーのポート番号を割り当てる必要があります。
デフォルト値: 7676
-cluster broker1
[ [,broker2 ] ... ]imq.cluster.brokerlist
ブローカを接続してクラスタを形成します1
指定したブローカは、imq.cluster.brokerlist プロパティーのリストとマージされます。各ブローカの引数は、次のいずれかの形式になります。
hostName:portNumber
hostName
:portNumberhostName を省略した場合、デフォルト値は localhost になります。portNumber を省略した場合、デフォルト値は 7676 になります。
-Dproperty=value
インスタンス設定ファイル内の対応するプロパティー
設定プロパティーを設定します
ブローカ設定プロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。
注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。
-reset props
なし
設定プロパティーをリセットします
ブローカの既存のインスタンス設定ファイル (config.properties) を空のファイルに置き換えます。すべてのプロパティーがデフォルト値になります。
-reset store
なし
持続データストアをリセットします
持続メッセージ、永続サブスクリプション、およびトランザクション情報を含むすべての持続データをデータストアから消去します。これにより、ブローカインスタンスを新規の状態で起動できます。その後の再起動時に持続ストアがリセットされないようにするには、-reset オプションを付けずにブローカインスタンスを再起動します。
持続メッセージまたは永続サブスクリプションだけを消去するには、代わりに -reset messages または -reset durables を使用します。
-reset messages
なし
データストアから持続メッセージを消去します
-reset durables
なし
データストアから永続サブスクリプションを消去します
-backup fileName
なし
設定変更レコードをファイルにバックアップします1
詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。
-restore fileName
なし
設定変更レコードをバックアップファイルから復元します1
バックアップファイルは、-backup オプションを使用してあらかじめ作成しておく必要があります。
詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。
-remove instance
なし
ブローカインスタンスを削除します2
インスタンスに関連付けられたインスタンス設定ファイル、ログファイル、持続ストア、およびその他のファイルとディレクトリを削除します。
-password keyPassword
imq.keystore.password
SSL 証明書キーストアのパスワード3
-dbuser userName
imq.persist.jdbc.user
JDBC ベースの持続データストアのユーザー名
-dbpassword dbPassword
imq.persist.jdbc.password
JDBC ベースの持続データストアのパスワード3
-ldappassword ldapPassword
imq.user_repository.ldap.password
LDAP ユーザーリポジトリのパスワード3
-passfile filePath
imq.passfile.enabled
imq.passfile.dirpath
imq.passfile.nameパスワードファイルの場所
ブローカの imq.passfile.enabled プロパティーを true に設定し、imq.passfile.dirpath をパスワードファイルを含むパスに設定し、imq.passfile.name をファイル名自体に設定します。
詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。
-shared
imq.jms.threadpool_model
共有スレッドプールモデルを使用して jms 接続サービスを実装します。
実行スレッドが接続間で共有されるため、サポートされる接続数が増えます。
ブローカの imq.jms.threadpool_model プロパティーを shared に設定します。
-javahome path
なし
代替 Java ランタイムの場所
デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。
-vmargs arg1 [ [ arg2 ] ... ]
なし
Java 仮想マシンに引数を渡します
引数はスペースで区切ります。複数の引数またはスペースを含む引数を渡すには、引数のリストを引用符で囲みます。
VM 引数は、コマンド行からのみ渡すことができます。インスタンス設定ファイルには、関連する設定プロパティーはありません。
-license [ licenseName ]
なし
インストール済み Message Queue 製品エディションのデフォルトとは異なるライセンスを使用する場合に読み込むライセンス
pe 基本機能を備えた Platform Edition
try 企業向け機能 (90 日間のトライア
ル) を備えた Platform Editionunl Enterprise Edition
ライセンス名を指定しない場合は、システムにインストールされているすべてのライセンスが一覧表示されます。
-upgrade-store-nobackup
なし
非互換バージョンから Message Queue 3.5 または 3.5 SPx にアップグレードするときに、古いデータストアを自動的に削除します2
詳細については、『Message Queue Installation Guide』を参照してください。
-force
なし
ユーザーの確認なしでアクションを実行します
このオプションは、通常は確認が必要な -remove instance および -upgrade-store-nobackup オプションのみに適用されます。
-loglevel level
imq.broker.log.level
ロギングレベル
NONE
ERROR
WARNING
INFOデフォルト値: INFO
-metrics interval
imq.metrics.interval
ブローカのメトリックスのロギング間隔 (秒単位)
-tty
imq.log.console.output
コンソールにすべてのメッセージをログ出力します
ブローカの imq.log.console.output プロパティーを ALL に設定します。
指定しない場合は、エラーおよび警告メッセージだけがログ出力されます。
-s | -silent
imq.log.console.output
サイレントモード (コンソールへのログ出力なし)
ブローカの imq.log.console.output プロパティーを NONE に設定します。
-version
なし
バージョン情報を表示します4
-h | -help
なし
使用方法に関するヘルプを表示します4
1このオプションはブローカクラスタのみに適用されます。
2このオプションでは、-force を一緒に指定しないかぎり、ユーザーの確認が求められます。
3このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。
4コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
コマンドユーティリティーコマンドユーティリティー (imqcmd) は、ブローカ、接続サービス、接続、物理的送信先、永続サブスクリプション、およびトランザクションの管理に使用します。
製品のバージョン情報または使用方法に関するヘルプを表示するための -v または -h オプションを使用する場合を除き、すべての imqcmd コマンドでサブコマンドを指定する必要があります。使用可能なサブコマンドのリストを次に示し、それらの詳細を以下の対応する節で説明します。サブコマンドがブローカアドレス (-b オプション) を受け付ける場合、ホスト名またはポート番号を指定しないときは常に、値はデフォルトで localhost および 7676 になります。
ブローカ管理
コマンドユーティリティーではブローカを起動できません。代わりにブローカユーティリティー (imqbrokerd) を使用します。ブローカの起動後は、表 13-2 に示す imqcmd サブコマンドを使用して、ブローカを管理および制御できます。
表 13-2 ブローカ管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド
構文
説明
shutdown bkr [-b hostName:portNumber]
ブローカをシャットダウンします
restart bkr [-b hostName:portNumber]
ブローカを再起動します
ブローカをシャットダウンしてから、そのブローカの起動時に指定されたオプションを使用して再起動します。
pause bkr [-b hostName:portNumber]
ブローカを停止します
詳細については、「ブローカを停止する」を参照してください。
resume bkr [-b hostName:portNumber]
ブローカを再開します
update bkr [-b hostName:portNumber]
-o property1=value1
[ [-o property2=value2] ... ]ブローカのプロパティーを設定します
ブローカのプロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。
reload cls
クラスタ設定を再読み込みします1
すべての持続情報を最新の状態にします。
query bkr -b hostName:portNumber
ブローカのプロパティー値を一覧表示します
クラスタでは、指定されたブローカに接続している実行中のすべてのブローカも一覧表示します。
metrics bkr [-b hostName:portNumber]
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]ブローカのメトリックスを表示します
-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。
ttl ブローカで送受信されている
メッセージとパケットrts ブローカで送受信されている
メッセージとパケットのフロー
レート (秒単位)cxn 接続、仮想メモリーヒープ、
およびスレッドデフォルト値は ttl です。
-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 5 です。
-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値は、無制限 (無限) です。
1このオプションはブローカクラスタのみに適用されます。
接続サービス管理
表 13-3 に、接続サービスを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。
表 13-3 接続サービス管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド
構文
説明
pause svc -n serviceName
[-b hostName:portNumber]接続サービスを停止します
admin 接続サービスは停止できません。
resume svc -n serviceName
[-b hostName:portNumber]接続サービスを再開します
update svc -n serviceName
[-b hostName:portNumber]
-o property1=value1
[ [-o property2=value2] ... ]接続サービスのプロパティーを設定します
接続サービスのプロパティーについては、「接続のプロパティー」を参照してください。
list svc [-b hostName:portNumber]
ブローカで使用可能な接続サービスを一覧表示します
query svc -n serviceName
[-b hostName:portNumber]接続サービスのプロパティー値を一覧表示します
metrics svc -n serviceName
[-b hostName:portNumber]
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]接続サービスのメトリックスを表示します
-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。
ttl 指定の接続サービスを介してブローカ
で送受信されているメッセージと
パケットrts 指定の接続サービスを介してブローカ
で送受信されているメッセージと
パケットのフローレート (秒単位)cxn 接続、仮想メモリーヒープ、
およびスレッドデフォルト値は ttl です。
-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 5 です。
-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値は、無制限 (無限) です。
接続管理
表 13-4 に、接続を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。
物理的送信先管理
表 13-5 に、物理的送信先を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。-t (送信先タイプ) オプションには常に、2 つの値のいずれかを指定できます。
q キュー送信先
t トピック送信先
表 13-5 物理的送信先管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド
構文
説明
create dst -t destType -n destName
[-o property1=value1]
[ [-o property2=value2] ... ]物理的送信先を作成します1
送信先名 destName は、スペースを含まない英数字だけを使用でき、英字、下線 (_)、またはドル記号 ($) 文字で始める必要があります。文字列 mq で始めることはできません。
destroy dst -t destType -n destName
物理的送信先を破棄します1
この操作は、デッドメッセージキューなど、システムが作成した送信先には適用できません。
pause dst [-t destType -n destName]
[-pst pauseType]物理的送信先のメッセージ配信を停止します
-t および -n オプションで指定された物理的送信先のメッセージ配信を停止します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が停止されます。
pst オプションでは、停止するメッセージ配信のタイプを指定します。
CONSUMERS メッセージコンシューマへの
配信を停止しますPRODUCERS メッセージプロデューサへの
配信を停止しますALL すべてのメッセージ配信を停止
しますデフォルト値: ALL
resume dst [-t destType -n destName]
物理的送信先のメッセージ配信を再開します
-t および -n オプションで指定された物理的送信先のメッセージ配信を再開します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が再開されます。
update dst -t destType -n destName
-o property1=value1
[ [-o property2=value2] ... ]物理的送信先のプロパティーを設定します
物理的送信先のプロパティーについては、第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照してください。
purge dst -t destType -n destName
物理的送信先からすべてのメッセージを消去します
compact dst [-t destType -n destName]
物理的送信先を圧縮します
-t および -n オプションで指定された物理的送信先のファイルベースの持続データストアを圧縮します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が圧縮されます。
圧縮する前に、対象の送信先を停止する必要があります。
list dst [-t destType]
[-tmp]物理的送信先を一覧表示します
-t オプションで指定されたタイプのすべての物理的送信先を一覧表示します。送信先タイプを指定しない場合は、キューとトピックの両方の送信先が一覧表示されます。-tmp オプションを指定した場合は、一時的送信先も一覧表示されます。
query dst -t destType -n destName
物理的送信先のプロパティー値を一覧表示します
metrics dst -t destType -n destName
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]物理的送信先のメトリックスを表示します
-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。
ttl 送信先で送受信されているメッセージ
とパケットおよびメモリー内のメッセー
ジとパケットrts ブローカで送受信されているメッセー
ジとパケットのフローレート (秒単位)、
およびその他のレート情報con メッセージコンシューマに関するメト
リックスdsk ディスク使用量
デフォルト値は ttl です。
-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 5 です。
-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値は、無制限 (無限) です。
1この操作は、マスターブローカが一時的に使用できなくなっているブローカクラスタでは実行できません。
永続サブスクリプション管理
表 13-6 に、永続サブスクリプションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。
表 13-6 永続サブスクリプション管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド
構文
説明
destroy dur -c clientID
-n subscriberName永続サブスクリプションを破棄します1
purge dur -c clientID
-n subscriberName永続サブスクリプションのすべてのメッセージを消去します
list dur -d topicName
トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します
1この操作は、マスターブローカが一時的に使用できなくなっているブローカクラスタでは実行できません。
トランザクション管理
表 13-7 に、トランザクションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。
一般的なコマンドユーティリティーオプション
表 13-8 に示す追加のオプションは、imqcmd コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。
表 13-8 一般的なコマンドユーティリティーオプション
オプション
説明
-secure
ssladmin 接続サービスによるブローカへの安全な接続を使用します
-u userName
認証のためのユーザー名
このオプションを省略すると、コマンドユーティリティーによってインタラクティブに要求されます。
-p password
認証のためのパスワード1
-passfile path
パスワードファイルの場所
詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。
-rtm timeoutInterval
初期タイムアウト間隔 (秒単位)
これは、コマンドユーティリティーが要求を再試行するまでの、ブローカからの応答を待つ時間の初期値です。その後の各再試行では、タイムアウト間隔として、この初期間隔の倍数が使用されます。
デフォルト値は 10 です。
-rtr numRetries
ブローカ要求がタイムアウトになったあとの再試行の回数
デフォルト値は 5 です。
-javahome path
代替 Java ランタイムの場所
デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。
-f
ユーザーの確認なしでアクションを実行します
-s
サイレントモード (出力の表示なし)
-v
-h
-H
1このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。
2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
3このオプションでは、ユーザー名とパスワードは必要ありません。
オブジェクトマネージャーユーティリティーオブジェクトマネージャーユーティリティー (imqobjmgr) では、Message Queue 管理対象オブジェクトを作成および管理します。表 13-9 に、使用可能なサブコマンドを示します。
表 13-9 オブジェクトマネージャーのサブコマンド
サブコマンド
説明
add
管理対象オブジェクトをオブジェクトストアに追加します
delete
管理対象オブジェクトをオブジェクトストアから削除します
list
オブジェクトストア内の管理対象オブジェクトを一覧表示します
query
管理対象オブジェクトの情報を表示します
update
管理対象オブジェクトを変更します
表 13-10 に、imqobjmgr コマンドのオプションを示します。
表 13-10 オブジェクトマネージャーのオプション
オプション
説明
-l lookupName
管理対象オブジェクトの JNDI 検索名
-j attribute=value
JNDI オブジェクトストアの属性 (「オブジェクトストア」を参照)
-t objectType
管理対象オブジェクトのタイプ:
q キュー送信先
t トピック送信先
cf 接続ファクトリ
qf キュー接続ファクトリ
tf トピック接続ファクトリ
xcf 分散トランザクションの接続ファクトリ
xqf 分散トランザクションのキュー接続ファクトリ
xtf 分散トランザクションのトピック接続ファクトリ
e SOAP の端点 (『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』を参照)
-o attribute=value
管理対象オブジェクトの属性 (「管理対象オブジェクトの属性」および第 16 章「管理対象オブジェクト属性のリファレンス」を参照)
-r readOnlyState
管理対象オブジェクトが読み取り専用かどうか
true の場合、クライアントはオブジェクトの属性を変更できません。デフォルト値は false です。
-i fileName
サブコマンド節の全体または一部を含むコマンドファイルの名前
-pre
コマンドを実行せずに結果のプレビューを表示します
このオプションは、デフォルト属性の値を確認するときに便利です。
-javahome path
代替 Java ランタイムの場所
デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。
-f
ユーザーの確認なしでアクションを実行します
-s
サイレントモード (出力の表示なし)
-v
バージョン情報を表示します1
-h
使用方法に関するヘルプを表示します1
-H
属性リストや例を含む、使用方法に関する詳細なヘルプを表示します1
1コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
データベースマネージャーユーティリティーデータベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr) では、JDBC ベースの持続データストアのデータベーススキーマを設定します。また、破損した Message Queue データベーステーブルを削除したり、データストアを変更したりすることもできます。表 13-11 に、使用可能なサブコマンドを示します。
表 13-12 に、imqdbmgr コマンドのオプションを示します。
表 13-12 データベースマネージャーのオプション
オプション
説明
-b instanceName
ブローカのインスタンス名
-Dproperty=value
ブローカ設定プロパティーを設定します
持続に関連するブローカ設定プロパティーについては、「持続のプロパティー」を参照してください。
注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。
-u name
認証のためのユーザー名
-p password
認証のためのパスワード1
-passfile path
パスワードファイルの場所
詳細については、「パスワードファイルの使用」を参照してください。
-v
バージョン情報を表示します2
-h
使用方法に関するヘルプを表示します2
1このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。代わりに、パスワードを完全に省略して、インタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。
2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
ユーザーマネージャーユーティリティーユーザーマネージャーユーティリティー (imqusermgr) は、単層型ファイルユーザーリポジトリを設定または編集するために使用します。このユーティリティーは、対象のブローカがインストールされているホストで実行する必要があります。ブローカ固有のユーザーリポジトリがまだ存在しない場合は、最初に、対応するブローカインスタンスを起動してリポジトリを作成する必要があります。また、リポジトリに書き込むための適切なアクセス権が必要になります。つまり、Solaris および Linux プラットフォームでは、root ユーザーか、対象のブローカインスタンスを作成したユーザーである必要があります。
表 13-13 に、imqusermgr コマンドで使用可能なサブコマンドを示します。-i オプションでは常に、コマンドの適用対象となるユーザーリポジトリを持つブローカのインスタンス名を指定します。指定しない場合は、デフォルト名 imqbroker が使用されます。
また、表 13-14 に示すオプションは、imqusermgr コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。
表 13-14 一般的なユーザーマネージャーオプション
オプション
説明
-f
ユーザーの確認なしでアクションを実行します。
-s
サイレントモード (出力の表示なし)
-v
バージョン情報を表示します1
-h
使用方法に関するヘルプを表示します1
1コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
サービス管理ユーティリティーサービス管理ユーティリティー (imqsvcadmin) では、ブローカを Windows サービスとしてインストールします。表 13-15 に、使用可能なサブコマンドを示します。
表 13-15 サービス管理のサブコマンド
サブコマンド
説明
install
サービスをインストールします
remove
サービスを削除します
query
起動オプションを表示します
起動オプションでは、サービスを手動または自動のどちらで起動するか、サービスの場所、Java ランタイムの場所、および起動時にブローカに渡す引数の値を指定できます。
表 13-16 に、imqsvcadmin コマンドのオプションを示します。
表 13-16 サービス管理のオプション
オプション
説明
-javahome path
代替 Java ランタイムの場所
デフォルトでは、システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。
-jrehome path
代替 Java Runtime Environment (JRE) の場所
-vmargs arg1 [ [arg2] ... ]
ブローカサービスを実行する Java 仮想マシンに渡す追加の引数1
例:
imqsvcadmin install -vmargs "-Xms16m -Xmx128m"
-args arg1 [ [arg2] ... ]
ブローカサービスに渡す追加のコマンド行引数1
例:
imqsvcadmin install -args "-passfile d:¥imqpassfile"
ブローカのコマンド行引数については、「ブローカユーティリティー」を参照してください。
-h
使用方法に関するヘルプを表示します2
1これらの引数は、Windows の「管理ツール」コントロールパネルの「サービス」ツールで、サービスの「プロパティ」ウィンドウの「全般」タブにある「開始パラメータ」フィールドを使用して指定することもできます。
2コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。
-javahome、-vmargs、および -args オプションを使用して指定した情報は、Windows レジストリの次のパスにある JREHome、JVMArgs、および ServiceArgs キーに保存されます。
キーツールユーティリティーキーツールユーティリティー (imqkeytool) では、ssljms、ssladmin、または cluster 接続サービスで使用できる、ブローカの自己署名型証明書を生成します。構文は次のとおりです。
UNIX システムでは、superuser (root) アカウントからこのユーティリティーを実行する必要がある場合があります。