データのバックアップと復元のために、Messaging Server では imsbackup および imsrestore ユーティリティーが提供されています。ただし、imsbackup および imsrestore ユーティリティーは、Legato Networker のような汎用目的ツールに見られる高度な機能は備えていません。たとえば、これらのユーティリティーでは、テープのオートチェンジャーに対するサポートは非常に限定されています。また、複数の同時実行デバイスに単一のストアを書き込むことはできません。総合的なバックアップは、Legato Networker などの一般化ツールのプラグインを使用して達成することができます。Legato Networker の使用に関する詳細については、「Legato Networker を使用するには」を参照してください。
imsbackup ユーティリティーを使用すると、選択したメッセージストアの内容を、シリアルデバイス (磁気テープ、UNIX パイプ、通常のファイルなど) に書き込むことができます。バックアップの全体または一部は、あとから imsrestore ユーティリティーを使って回復できます。imsbackup の出力は、imsrestore に受け渡すことができます。
次の例では、メッセージストア全体を /dev/rmt/0 にバックアップします。
imsbackup -f /dev/rmt/0 / |
次の例では、ユーザー ID joe のメールボックスが/dev/rmt/0 にバックアップされます。
imsbackup -f /dev/rmt/0 /primary/user/joe |
次の例では、バックアップグループ groupA に定義された全ユーザーの全メールボックスが backupfile にバックアップされます (「バックアップグループを作成するには」を参照)。
imsbackup -f- /primary/groupA > backupfile |
次の例は、2004 年 5 月 1 日の午後 1 時 10 分から現在までに保存されたメッセージをバックアップします。デフォルトでは、日付に無関係にすべてのメッセージをバックアップします。
imsbackup -d 20040501:13100 |
このコマンドはデフォルトのブロック係数である 20 を使用します。imsbackup コマンドの完全な構文に関する説明は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』を参照してください。
バックアップデバイスからメッセージを復元するには、imsrestore コマンドを使用してください。たとえば、次のコマンドは backupfile から user1 のメッセージを復元します。
imsrestore -f backupfile /primary/user1
imsbackup コマンドの完全な構文に関する説明は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』を参照してください。