Service Registry 3 2005Q4 開発者ガイド

JAXR 情報モデルのインタフェース

表 3–1 に、JAXR 情報モデルでサポートされている主要なインタフェースを示します。これらのインタフェースはすべて、RegistryObject インタフェースを拡張します。

より詳しい説明と、これらのインタフェース間の関係を示す図については、javax.xml.registry.infomodel パッケージの API ドキュメント (http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/api/javax/xml/registry/infomodel/package-summary.html) を参照してください。

表 3–1 JAXR RegistryObject のサブインタフェース


インタフェース名	説明
`Association`	2 つのオブジェクトの関係を定義します。取得メソッドおよび検索メソッド: `RegistryObject.getAssociations`、`BusinessQueryManager.findAssociations`、`BusinessQueryManager.findCallerAssociations`
`AuditableEvent`	オブジェクトに加えられた変更の履歴を表します。`AuditableEvent` オブジェクトのコレクションで、オブジェクトの監査証跡が構成されます。取得メソッド: `RegistryObject.getAuditTrail`
`Classification`	`ClassificationScheme` を使用してオブジェクトを分類します。取得メソッド: `RegistryObject.getClassifications`
`ClassificationScheme`	オブジェクトの分類に使用される分類方式を表します。内部 `ClassificationScheme` では、すべての分類方式の要素は `Concept` インスタンスとしてレジストリに定義されます。外部 `ClassificationScheme` では、値はレジストリで `Concept` インスタンスとして定義されるのではなく、その `String` 表現によって参照されます。検索メソッド: `BusinessQueryManager.findClassificationSchemes`、`BusinessQueryManager.findClassificationSchemeByName`
`Concept`	分類方式の要素、および内部 `ClassificationScheme` のほかの要素との構造的関係を表します。ebXML 仕様では `ClassificationNode` と呼ばれます。検索メソッド: `BusinessQueryManager.findConcepts`、`BusinessQueryManager.findConceptByPath`
`ExternalIdentifier`	識別スキーマ (外部 `ClassificationScheme`) の内部で、`String` 値を使用してオブジェクトに関する追加情報を提供します。識別スキーマの例には、DUNS 番号や社会保障番号などがあります。取得メソッド: `RegistryObject.getExternalIdentifiers`
`ExternalLink`	レジストリの外部に存在するコンテンツの URI を表します。取得メソッド: `RegistryObject.getExternalLinks`
`ExtrinsicObject`	レジストリに本来組み込まれていない型を持つコンテンツが送信された場合は、MIME タイプなどの追加の属性を使用して、そのコンテンツを記述する必要があります。このインタフェースは、そのようなメタデータを表します。特定の取得メソッドや検索メソッドはありません。
`Organization`	組織に関する情報を表します。1 つの親組織、および 1 つ以上の子組織を持つことができます。常に主担当者として User オブジェクトを持ち、Service オブジェクトを提供することもできます。検索メソッド: `BusinessQueryManager.findOrganizations`
`RegistryPackage`	レジストリオブジェクトの論理的なグループ化を表します。`RegistryPackage` は任意の数の `RegistryObject` を持つことができます。取得および検索メソッド: `RegistryObject.getRegistryPackages`、`BusinessQueryManager.findRegistryPackages`
`Service`	サービスに関する情報を表します。`ServiceBinding` オブジェクトの集合を持つことができます。検索メソッド: `BusinessQueryManager.findServices`
`ServiceBinding`	`Service` へのアクセス方法に関する技術情報を表します。取得および検索メソッド: `Service.getServiceBindings`、`BusinessQueryManager.findServiceBindings`
`Slot`	`RegistryObject` インスタンスに任意の属性を動的に追加する手段を提供します。取得メソッド: `RegistryObject.getSlot`、`RegistryObject.getSlots`
`SpecificationLink`	`ServiceBinding` と技術仕様のリンクを表します。技術仕様には、`ServiceBinding` を用いてサービスを利用する方法が記述されています。取得メソッド: `ServiceBinding.getSpecificationLinks`
`User`	レジストリ内の登録済みユーザーに関する情報を表します。`User` オブジェクトは `Organization` オブジェクトに関連付けられます。取得メソッド: `Organization.getUsers`、`Organization.getPrimaryContact`

表 3–2 に、JAXR 情報モデルでサポートされているその他のインタフェースを示します。これらのインタフェースは、主要なレジストリオブジェクトの属性を表します。これらのインタフェースは RegistryObject インタフェースを拡張しません。

表 3–2 属性として使用される JAXR 情報モデルのインタフェース


インタフェース名	説明
`EmailAddress`	電子メールアドレスを表します。`User` は 1 つの `EmailAddress` を持つことができます。取得メソッド: `User.getEmailAddresses`
`InternationalString`	複数のロケールに国際化できる `String` を表します。`LocalizedString` オブジェクトの `Collection` が含まれます。`RegistryObject` の名前と説明は `InternationalString` オブジェクトです。取得メソッド: `RegistryObject.getName`、`RegistryObject.getDescription`
`Key`	`RegistryObject` を識別するオブジェクトです。一意の識別子の値を含みます。この値は DCE 128 UUID (Universal Unique IDentifier) である必要があります。取得メソッド: `RegistryObject.getKey`
`LocalizedString`	`String` とその `Locale` を関連付ける、`InternationalString` のコンポーネントです。取得メソッド: `InternationalString.getLocalizedStrings`
`PersonName`	個人の名前を表します。`User` は `PersonName` を 1 つ持ちます。取得メソッド: `User.getPersonName`
`PostalAddress`	住所を表します。`Organization` または `User` は 1 つ以上の `PostalAddress` オブジェクトを持つことができます。取得メソッド: `Organization.getPostalAddress`、`OrganizationImpl.getPostalAddresses` (実装に固有)、`User.getPostalAddresses`
`TelephoneNumber`	電話番号を表します。`Organization` または `User` は 1 つ以上の `TelephoneNumber` オブジェクトを持つことができます。取得メソッド: `Organization.getTelephoneNumbers`、`User.getTelephoneNumbers`