Sun Java Enterprise System インストールガイド (Microsoft Windows 版) |
第 6 章
コンポーネントの設定情報この章では、「インストール後に手動で設定」オプションでのインストール後にコンポーネントを設定するために必要な情報について説明します。このインストール中に必要なのは、管理設定と、ポート設定がどのように機能するかを認識することのみです。この章では、コンポーネントの設定について詳しく説明します。
この章で説明する内容は、次のとおりです。
この章の利用方法「インストール後に手動で設定」オプションを使用したあとの設定には、選択したコンポーネントのプロパティーファイルの入力が必要です。
設定情報の表には 2 つの列があります。「プロパティーファイルのパラメータ」と「説明」です。「プロパティーファイルのパラメータ」列にはプロパティーファイルに含まれるキーを示し、「説明」列にはキーの意味、およびデフォルト値がある場合はその値を示してあります。
情報の参照方法
「インストール後に手動で設定」オプションで製品を設定するための情報を探している場合は、次の手順に従います。
Administration Server の設定「インストール中に自動的に設定」オプションを使用してコンポーネントをインストールする際、インストーラは管理者ユーザーと管理者パスワードにデフォルト値を使用します。次の表は、インストールされたコンポーネントのプロパティーファイルにインストーラが取り込むデフォルト値を示しています。
Access Manager の設定情報Sun Java Enterprise System インストーラは、Access Manager の設定に必要な、依存関係のあるコンポーネントをインストールします。次のコンポーネントは、Access Manager より先に設定する必要があります。
Access Manager: パラメータ情報
Access Manager 設定プログラムは、Access Manager を設定するために AMConfigurator.properties ファイルの次の情報を必要とします。
Access Manager: Directory Server 情報
Access Manager には、自身を Directory Server に設定するために次の情報が必要です。次の表は、インストーラが Access Manager を Directory Server と関連付けるために必要な情報を示しています。
Access Manager: Web コンテナ情報
Access Manager のサブコンポーネントであるアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアは、Web Server または Application Server で稼働します。インストーラが要求する情報は、前述の各 Web コンテナの種類により異なります。
- Web Server の場合は、「Web コンテナ情報: Access Manager と Web Server」を参照してください。
- Application Server の場合は、「Web コンテナ情報: Access Manager と Application Server」を参照してください。
Web コンテナ情報: Access Manager と Web Server
次の表は、Access Manager のサブコンポーネントであるアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアの Web コンテナとして Web Server を設定するための情報を示しています。
Web コンテナ情報: Access Manager と Application Server
Web コンテナには Application Server 8.x のみが含まれています。x はバージョン番号です。
次の表は、Application Server 8.x (x はバージョン番号) が Access Manager のサブコンポーネントであるアイデンティティー管理およびポリシーサービスコア用の Web コンテナとなる場合に設定プログラムが要求する情報を示しています。
表 6-5 Access Manager と Application Server 8.x を連動させる場合の Web コンテナの設定情報
プロパティーファイルのパラメータ
説明
Application Server ホーム
AS81_HOMEApplication Server のインストール先ディレクトリへのパス。
Application Server をインストールする場合、この値のデフォルト値は、Application Server のインストールディレクトリに指定した値となります。
Application Server のプロトコル
AS81_PROTOCOLApplication Server が使用するプロトコル。
Application Server ホスト
AS81_HOSTApplication Server ホストの完全修飾ドメイン名。
Application Server ポート
AS81_PORTApplication Server がインスタンスへの接続を待機するポート。
Application Server 管理ポート
AS81_ADMINPORTApplication Server が管理サーバーのトリガを待機するポート。
Application Server の管理ユーザー
AS81_ADMINApplication Server 管理者のユーザー ID。
デフォルト値は、管理サーバー設定の「管理者ユーザー ID」の値です。表 6-1 を参照してください。
Appliaction Server 管理者のパスワード
AS81_ADMINPASSWDApplication Server 管理者のパスワード。
デフォルト値は、管理サーバー設定の「管理者ユーザーパスワード」の値です。表 6-1 を参照してください。
セキュアサーバーインスタンスポート
AS81_INSTANCE「インスタンスポート」の値がセキュリティー保護されているポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。
セキュリティー保護されたポートには https、セキュリティー保護されていないポートには http を指定します。デフォルト値は、http です。
Application Server ドメイン
AS81_DOMAINApplication Server ドメインを指定します。
Application Server インスタンスディレクトリ
AS81_INSTANCE_DIRApplication Server インスタンスディレクトリを指定します。
Application Server ドキュメントルート
AS81_DOCS_DIR
Access Manager の設定または配備、あるいはその両方が行われる、Application Server インスタンスのドキュメントルート。
AS81_IS_SECURE
Application Server インスタンスが SSL を使用するかどうかを指定します。
Application Server 管理インスタンス
AS81_ADMIN_IS_SECURE
Application Server 管理インスタンスが SSL を使用するかどうかを指定します。デフォルトでは、これは true に設定されています。
Application Server の設定情報Application Server の設定プログラムには、ASConfigurator.properties ファイルの次の情報が必要です。
表 6-6 Application Server の管理に関する設定情報
プロパティーファイルのパラメータ
説明
管理ユーザー名
AS_ADMINApplication Server 管理者のユーザー ID。
デフォルト値は、admin です。これは、管理サーバー設定の「管理者ユーザー ID」の値です。表 6-1 を参照してください。
管理パスワード
AS_ADMINPASSWDApplication Server の管理者のパスワード。
デフォルト値は、adminuser です。これは、管理サーバー設定の「管理者パスワード」の値です。表 6-1 を参照してください。
管理ポート
AS_ADMINPORTApplication Server の管理サーバーが接続を待機するポート。管理ツールにアクセスするために必要です。
デフォルト値は 4850 です。
JMS ポート
ASJMSPortApplication Server が JMS 接続を待機するポート。
デフォルト値は、7679 です。
HTTP サーバーポート
AS_HTTPPORTApplication Server が HTTP 接続を待機するポート。
デフォルト値は、8082 です。
デフォルトポートが使用中の場合、インストーラにより別の値が表示されます。
HTTPS ポート
AS_HTTPSPORTApplication Server が HTTPS 接続を待機するポート。
デフォルト値は、8184 です。
管理プロトコル
AS_ADMINPROTOCOL管理プロトコルを指定します。
デフォルト値は、https です。
管理ホスト
AS_ADMINHOST管理ホストを指定します。
デフォルト値は、localhost です。
JMX ポート
ASJMX_ADMINPortApplication Server が JMX 接続を待機するポート。
デフォルト値は、3353 です。
ORB ポート
AS_ORB_PORTApplication Server が ORB 接続を待機するポート。
デフォルト値は、3360 です。
SSL ポート
ASIIOP_SSLPortApplication Server が SSL 接続を待機するポート。
デフォルト値は、3350 です。
相互承認ポート
ASIIOP_MUTUALAUTHPortApplication Server が相互承認接続を待機するポート。
デフォルト値は、3347 です。
ドメイン名
AS_DOMAIN_NAMEドメイン名を指定します。
デフォルト値は、domain1 です。
ノードエージェント
AS_NODE_AGENTノードエージェントを指定します。
デフォルト値は、full computer name です。
インスタンスディレクトリ
AS_NODEAGENT_DIRインスタンスパスを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥nodeagents です。
PointBase ディレクトリ
AS_POINTBASEPointBase ディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥pointbase です。
PointBase サンプルディレクトリ
AS_POINTBASE_SAMPLESDBPointBase サンプルディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥pointbase¥¥databases です。
Web サービスライブラリディレクトリ
AS_WEBSERVICES_LIBWeb サービスライブラリディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥lib です。
Application Server 設定ディレクトリ
AS_CONFIGApplication Server 設定ディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥config です。
Application Server インストールディレクトリ
AS_INSTALLApplication Server インストールディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer です。
JDK の場所
AS_JAVAJDK の場所を指定します。
デフォルト値は、[JDKINSTALLDIR] です。
Application Server の配備先
AS_DEPLOY_LOCATIONApplication Server の配備先を指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥ AppServer¥¥domains¥¥domain1¥¥autodeploy です。
Application Server の設定モデル
AS_CONFIG_MODEL使用された Application Server 設定モデルを指定します。
デフォルト値は、TestASConfig です。
JMS 管理者 ID
AS_JMS_ADMINJMS 管理者 ID を指定します。
デフォルト値は、JMSAdmin です。
JMS 管理者パスワード
AS_JMS_PASSWORDJMS 管理者パスワードを指定します。
デフォルト値は、JMSPassword です。
Sun Accounts ディレクトリ
AS_ACC_CONFIGSun Accounts ディレクトリを指定します。
デフォルト値は、[INSTALLDIR]¥¥AppServer¥¥domains¥¥domain1¥¥config¥¥sun-acc.xml です。
Java Help ディレクトリ
AS_JHELPJava Help ディレクトリを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥shared¥¥lib です。
ドメインディレクトリのパス
AS_DEF_DOMAINS_PATHドメインディレクトリのパスを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥AppServer¥¥domains です。
JDMK パス
AS_JDMK_HOMEJDMK パスを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥AppServer¥¥lib¥¥SUNWjdmk¥¥5.1 です。
ネイティブランチャー
AS_NATIVE_LAUNCHERネイティブランチャーを起動するかどうかを指定します。
デフォルト値は、true です。
ネイティブランチャーライブラリ
AS_NATIVE_LAUNCHER_LIB_PREFIXネイティブランチャーライブラリのパスを指定します。
デフォルト値は、¥¥jre¥¥bin¥¥client です。
Web コンソールライブラリ
AS_WEBCONSOLE_LIBWeb コンソールライブラリを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥AppServer¥¥lib です。
HADB ディレクトリ
AS_HADBHADB ディレクトリを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥AppServer¥¥hadb¥¥4.4-0.8 です。
Application Server インスタンスディレクトリ
AS_INSTANCE_DIRApplication Server インスタンスディレクトリを指定します。
デフォルト値は、C:¥¥Sun¥¥JavaES¥¥AppServer です。
Application Server インスタンス名
AS_INSTANCE_NAMEインスタンス名を指定します。
デフォルト値は、instance1 です。
Application Server: 共有コンポーネント情報
インストール時に、Application Server について次の共有コンポーネント情報を指定する必要があります。
Application Server: Web Server 情報
Application Server の設定プログラムには、Web Server を設定するために次の情報が必要です。
Communications Express の設定情報Communications Express の設定プログラムには、UwcCfgDefaults.properties ファイルの次の情報が必要です。
Delegated Administrator の設定情報Delegated Administrator は Access Manager の一部としてインストールされるので、「製品の選択」パネルには表示されません。Delegated Administrator には、IscliCfgDefaults.properties および installer.properties の次の情報が必要です。
Delegated Administrator: 管理情報
High Availability Session Store の設定情報Application Server 設定プログラムには、mgt.cfg ファイルと HADB.properties ファイルの次の High Availability Session Store (HADB) 情報が必要です。
High Availability Session Store: 管理情報
Instant Messaging の設定情報Instant Messaging 設定プログラムには、Sun Java System Instant Messaging Server、Sun Java System Instant Messenger Resources、および Sun Java System Access Manager Instant Messaging サービスを設定するために、im.properties ファイルの次の情報が必要です。
Messaging Server の設定情報Messaging Server 設定プログラムには、Messaging Server を設定するために、DevsetupDefaults.properties ファイルの次の情報が必要です。
Portal Server の設定情報Portal Server 設定プログラムには、Portal Server を設定するために PSConfig.properties ファイルの次の情報が必要です。
Portal Server Secure Remote Access の設定情報Portal Server Secure Remote Access 設定プログラムには、Portal SRA を設定するために次の情報が必要です。
- SRAConfig.properties
- RWPConfig.properties ファイルと RWPConfig-default.properties ファイル
- GWConfig.properties ファイルと GWConfig-default.properties ファイル
- NLPConfig.properties ファイルと NLPConfig-default-properties ファイル
Service Registry の設定情報Sun Java Enterprise System インストーラは、Service Registry の設定に必要な、依存関係のあるコンポーネントをインストールします。次のコンポーネントは、Service Registry より先に設定する必要があります。
Web コンテナ
Service Registry: パラメータ情報
Service Registry 設定プログラムには、Service Registry を設定するために、install.properties ファイルの次の情報が必要です。
Web Proxy Server の設定情報Web Proxy Server 設定プログラムには、[INSTALLDIR]¥ProxyServer¥bin¥install¥misc¥WPSProp.properties ファイルの次の情報が必要です。
表 6-20 Web Proxy Server のパラメータ情報
WPS_ADMIN_NAME
Web Proxy Server 管理者のユーザー ID。
WPS_ADMIN_PWD
Web Proxy Server の administrator ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。
Web Server の設定情報Web Server 設定プログラムには、Web Server を設定するために WsProp.properties ファイルの次の情報が必要です。
Web Server: 管理情報
表 6-21 Web Server のインストール時に必要となる管理に関する設定情報
プロパティーファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
Pro.AdminNameWeb Server 管理者のユーザー ID。
デフォルト値は、admin です。
これは、管理サーバー設定の「管理者ユーザー ID」に指定した値です。表 6-1 を参照してください。
管理者パスワード
Pro.AdminPasswordWeb Server 管理者のパスワード。
デフォルト値は、adminuser です。
これは、管理サーバー設定の「管理者パスワード」に指定した値です。表 6-1 を参照してください。
管理ポート
Pro.AdminPortWeb Server の管理サーバーが接続を待機するポート。
デフォルト値は、8888 です。
Web Server: デフォルトの Web Server インスタンス情報
アンインストールすべての製品の設定は、製品がアンインストールされる前に削除されます。設定を削除するために使用されるスクリプトは、アンインストールプログラムに組み込まれています。アンインストーラは、「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」>「プログラムの追加と削除」から呼び出すことができます。この呼び出し方は、ウィザード (GUI) およびサイレントモードの設定の場合に有効です。