IIS コンポーネントタイプは、いくつかの共通情報を共有し、複数のコンポーネントタイプで構成されます。
IIS コンポーネントタイプは、共通の実装を共有します。IIS メタベースに格納されているデータは、すべての IIS コンポーネントタイプでエクスポート、インストール、および削除することができます。共通の振る舞いを可能にするために、これらのコンポーネントタイプは一連の機能、形式、およびエラーを共有しています。
IIS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の web サイトおよび仮想ディレクトリのリストがブラウザに表示されます。これらの項目は、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。
1 つの web サイトか仮想ディレクトリを選択できます。web サイトの選択は、再帰的とみなされます。web サイトをダブルクリックすると、web サイト上の仮想ディレクトリのリストが表示されます。
すべての IIS タイプは、XML 形式を使用して、メタベースのそれらのセクションを格納します。現行の XML 形式は、NTACL ( AdminACL など) タイプのメタベースプロパティをサポートしていません。メタベースの読み取りまたは書き込み時にこのタイプのプロパティが見つかった場合、それらは無視されます。さらに、IPSec (IPSecurity など) タイプのプロパティは、シリアライズされたオブジェクトとして書き出されます。これらのオブジェクトは、直接調べている間も、また出力された差分情報も判読不可能です。
スナップショット時、メタベースの現在の状態が XML ファイルにエクスポートされます。M-I 差分時、メタベースは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML differentiator が使用されます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール/エクスポート |
IIS が存在しないか、バージョンが正しくない |
インストール/エクスポートに失敗する |
インストール/アンインストール |
リモートエージェントが管理特権を持っていない |
インストール/アンインストールに失敗する |
IIS web サイトまたは仮想ディレクトリのための設定を表します。このコンポーネントタイプは、web サイトと仮想ディレクトリのための設定のみを含みます。web サイト上の内容は、別リソースとしてチェックインされなければなりません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前の web サイトが存在する場合、古い web サイトは上書きされます。システム上に同じ名前の複数の web サイトが存在する場合、最初に見つかった web サイトが削除され上書きされます。
特殊なケースとして、アンタイプキーまたはノード、および SSL 証明書などが含まれますが、それらは配備されません。IIS (SSLCertHash および SSLStoreName) 中の SSL 証明書に関連する設定がターゲットシステム内に存在する場合、それらは配備時に保持されます。関連する SSL 設定が存在しない場合に、設定が追加されることはありません。
サイトが配備または再配備されたあとで、セキュリティ保護されたサイトを立ち上げるには、IIS を再起動する必要があります。
web サイト全体が、ターゲットシステムから削除されます。web サイト上の仮想ディレクトリは、プロビジョニングソフトウェアによってインストールされたかどうかにかかわらず、削除されます。設定が仮想ディレクトリ専用の場合、そのディレクトリのみが削除され、それを含むサイトは削除されません。アンインストールは、名前の一致によって行われるため、システム上で最初に見つかった同じ名前の web サイトがアンインストールされます。このプロセスが完了したら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、グローバル IIS フィルタ設定を表すのに使用されます。このコンポーネントタイプは、IIS グローバルフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL は、別にインストールする必要があります。
IIS グローバルフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。
1 つのフィルタを選択することができます。フィルタは展開できません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。
フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、web サイトフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL ファイルは、別にインストールする必要があります。
IIS web サイトフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。
web サイト用のフィルタリストを表示するには、web サイトを展開する必要があります。チェックインするすべての web サイトフィルタを選択することも、個々のフィルタを選択することもできます。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。
フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、グローバル IIS 設定を表すのに使用されます。
IIS グローバル設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の設定のリストがブラウザに表示されます。これらの設定は、メタデータベースで検索された順に表示されます。
チェックインする単一の設定を選択できます。設定に子は含まれないため、展開できません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。ターゲットシステムに設定が存在する場合、その設定は上書きされます。
グローバル設定はアンインストールできません。アンインストールを行っても、インストール時に使用された XML ファイルが削除されるだけで、ターゲットシステムに影響はありません。
IIS Website (IIS Virtual Directory) コンポーネントタイプは、次の 4 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。
IIS web サイトまたは仮想ディレクトリ設定を含むコンポーネント
IIS 仮想ディレクトリセットを識別するコンポーネント
IIS web サイトフィルタセットを定義するコンポーネント
ディレクトリを含むコンポーネント
IIS Website Filter コンポーネントタイプは、次の 2 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。
IIS web サイトフィルタ設定を含むコンポーネント
COM オブジェクトを含むコンポーネント