Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

基本 Solaris OS 構成変数

base_config モジュール用のコンポーネント変数

次のリストで説明している変数は、基本オペレーティングシステム構成を提供します。これらの変数は、JET base_config モジュールに直接対応します。リストには、ターゲット設定可能なコンポーネントの値を使用するいくつかの変数があります。Solaris Profile 変数の目的では、ターゲット設定可能なコンポーネントはターゲットホストです。

ClientArch_base_config

説明 : sun4u や x86 などのカーネルアーキテクチャー。デフォルトでは、これはターゲット設定可能なコンポーネントのカーネルアーキテクチャーに設定されています。

デフォルト値 : :[targetableComponent:kernel_arch]

ClientEther_base_config

説明 : Ethernet MAC アドレス。デフォルトでは、これはターゲット設定可能なコンポーネントの Ethernet MAC アドレスに設定されています。

デフォルト値 : :[targetableComponent:ethernet_mac_address]

ClientOS_base_config

説明 : プロビジョニングする OS のバージョン。

: Solaris9_u7_sparc

client_allocation_base_config

説明 : このクライアントの構築に使用されるメカニズム。デフォルトでは、/opt/jet/etc/jumpstart.conf にあるオプションが使用されます。この特定のクライアントのデフォルトとは異なる動作が必要な場合を除き、この値は空白のままにします。

Solaris 10 1/06 x86 リリースをプロビジョニングする場合は、この変数の値を grub に設定して、Grub ベースのブートおよびインストールを行えるようにします。


注 –

client_allocation_base_config bootp に設定する場合は、osp_profile_control_service false に設定します。


grub_append_base_config

説明 : Solaris 10 1/06 x86 システムの場合は、GRUB ブートローダーに渡す追加オプションまたは引数を指定します。

products_base_config

説明 : プロビジョニングする JET モジュール。

: base_config spsra

sysidcfg_nameservice_base_config

説明 : 初期ブート時に構成するサービス名。

デフォルト値 : NIS

sysidcfg_network_interface_base_config

説明 : 初期ブート時に使用するネットワークインタフェース。

デフォルト値 : PRIMARY

sysidcfg_ip_address_base_config

説明 : 初期ブート時に使用する IP アドレス。デフォルトでは、これはターゲット設定可能なコンポーネントの IP アドレスに設定されています。

デフォルト値 : :[targetableComponent:ethernet_ip_address]

sysidcfg_netmask_base_config

説明 : 初期ブート時に使用するネットマスク。デフォルトでは、これはターゲット設定可能なコンポーネントのネットマスクに設定されています。

デフォルト値 : :[targetableComponent:ethernet_netmask]

sysidcfg_root_password_base_config

説明 : 暗号化された root パスワード。

: boajrOmU7GFmY は、パスワード「newroot」を暗号化した値です。

sysidcfg_system_locale_base_config

説明 : 初期ブート時に使用するシステムロケール。

: en_US.ISO8859-1

sysidcfg_timeserver_base_config

説明 : 初期ブート用にシステム時刻を取得する場所。空白の場合、システム時刻は JET サーバーから取得されます。また、この変数を localhost に設定して、クライアントのハードウェア時計からシステム時刻を取得することもできます。

sysidcfg_timezone_base_config

説明 : 初期ブートに使用されるシステムタイムゾーン。

: US/Pacific

sysidcfg_terminal_base_config

説明 : 初期ブート時に設定する端末エミュレータ。

デフォルト値 : vt100

sysidcfg_security_policy_base_config

説明 : 初期ブート時に使用する Kerberos セキュリティーポリシー。

デフォルト値 : NONE

sysidcfg_protocol_ipv6_base_config

説明 : 初期ブート時に IPv6 プロトコルを使用するかどうか。

デフォルト値 : no

sysidcfg_default_route_base_config

説明 : Solaris 9 以降の環境で JumpStart 中に使用するルーター IP アドレス。空白の場合、defaultrouter_base_config 変数の値を使用しようとします。この変数も空白の場合、または別のネットインタフェース用の場合は、JumpStart sysidcfg は Jet サーバーからルーター IP を取得します。

x86_nowin_base_config

説明 : x86 システムの場合、インストール時に Solaris が Windows を実行しようとするのを防止します。

デフォルト値 : yes

x86_console_base_config

説明 : x86 システムでは、クライアントにキーボードとモニターを接続しない場合、コンソールを適切な tty ポートに設定します。この変数を設定することで、シリアルポート経由でインストールを実行できます。b1600、v20z、および v40z システムには、ttya を使用します。lx50、v60x、および v65x システムには、ttyb を使用します。

x86_disable_acpi_base_config

説明 : x86 システムでは、どのような値を使用しても ACPI が無効になります。ACPI を無効にすると、割り込みを処理する方法により、インストールプロセスの進行が改善される場合があります。

x86_safetoreboot_base_config

説明 : x86 システムでは、システムが自動的に再起動するかどうかを制御します。PXE ブートが一度限りのオプションであり、次の再起動ではディスクからブートする場合は、このオプションを yes に設定する必要があります。

x86_disable_kdmconfig_base_config

説明 : Solaris x86 システムで、ターゲットホストのキーボード、ディスプレイ、およびマウスを構成するための対話型 kdmconfig ユーティリティーを無効にします。GRUB ブートローダーを持つ Solaris OS をインストールする場合は、この変数の値を yes に設定します。

x86_confflags_base_config

説明 : Solaris 9 x86 システムで、add_install_client コマンドの confflags 属性で使用する引数を指定します。

: -f -P /boot/solaris/dca .

sysidcfg_x86_kdmfile_base_config

説明 : Solaris x86 システムで、sysidcfg ファイルに付加するキーボード、ディスプレイ、およびマウス構成ファイルの名前を指定します。

: /sysidcfg-addon-file .

profile_base_config

説明 : 独自のカスタム JumpStart プロファイルを作成します。

デフォルトでは、この変数を空白にすると、OS プロビジョニングプラグインは次の 21 個 の profile_* 変数に基づいて、/opt/SUNWjet/Clients/hostname/profile を作成します。また、『Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』で説明されている手順で、独自のカスタム JumpStart プロファイルを作成することもできます。手動で作成したプロファイルを使用するには、profile_base_config 変数を、作成したプロファイルの名前に設定します。デフォルトでは、OS プロビジョニングプラグインは、/opt/SUNWjet/Clients/ hostname ディレクトリのプロファイルを探します。別のディレクトリにあるプロファイルを探すようプラグインに指示するには、profile_base_config 変数で絶対パス名を指定します。


注 –

x86 ターゲットホストで Solaris OS をプロビジョニングする場合は、既存のすべてのパーティションを削除するカスタム JumpStart プロファイルを作成し、profile_base_config 変数でそのプロファイルを指定する必要があります。fdisk キーワードを使用して既存のパーティションを削除する JumpStart プロファイルを作成する方法については、『Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』を参照してください。


profile_cluster_base_config

説明 : Solaris ソフトウェアグループパッケージ。SUNWCreq は、基本的かつ必要なソフトウェアを特定します。そのほかの選択肢には次のものが含まれます。

  • SUNWCuser — ユーザーパッケージ

  • SUNWCprog — ユーザーおよび開発者パッケージ

  • SUNWCall — すべてのパッケージ

  • SUNWCXall — OEM パッケージを含むすべてのパッケージ (E10K 環境には必須)

  • SUNWCrnet — Solaris 10 専用の最小パッケージ

デフォルト値 : SUNWCreq

profile_usedisk_base_config

説明 : OS が読み込まれるブートディスクを定義します。cntndn の形式、またはキーワード rootdisk を使用します。値が rootdisk である場合、現在のブートディスクが使用されます。

デフォルト値 : rootdisk

profile_dontuse_base_config

説明 : 使用してはならないディスクのコンマ区切りリスト。cntndn の形式を使用します。この変数が適用されるのは、profile_usedisk_base_config が設定されていない場合のみです。

profile_root_base_config

説明 : ルートの容量 (free、または M バイトサイズ)

デフォルト値 : free

profile_swap_base_config

説明 : スワップ容量 (M バイト単位)。

デフォルト値 : 256

profile_s3_mtpt_base_config

説明 : スライス 3 パーティションに対するマウントパス。


注 –

VxVM を使用中で、ブートディスクをミラーのようにする場合は、スライス 3 および 4 を空のままにします。


profile_s3_size_base_config

説明 : スライス 3 パーティションのサイズ (M バイト単位)。

profile_s4_mtpt_base_config

説明 : スライス 4 パーティションに対するマウントパス。

profile_s4_size_base_config

説明 : スライス 4 パーティションのサイズ (M バイト単位)。

profile_s5_mtpt_base_config

説明 : スライス 5 パーティションに対するマウントパス。

デフォルト値 : /var

profile_s5_size_base_config

説明 : スライス 5 パーティションのサイズ (M バイト単位)。

profile_s6_mtpt_base_config

説明 : スライス 6 パーティションに対するマウントパス。

デフォルト値 : /usr

profile_s6_size_base_config

説明 : スライス 6 パーティションのサイズ (M バイト単位)。

profile_s7_mtpt_base_config

説明 : スライス 7 パーティションに対するマウントパス。


注 –

Solaris Volume Manager (SVM) を使用している場合、デフォルト動作では、スライス 7 を metastate データベースの位置として使用します。SVM デフォルト構成を使用している場合は、データにスライス 7 を使用しないでください。


デフォルト値 : /opt

profile_s7_size_base_config

説明 : スライス 7 パーティションのサイズ (M バイト単位)。

profile_additional_disks_base_config

説明 : ブートディスクに加えて使用および構成するディスクのリスト。cntndn の形式を使用します。リストにある各ディスクに対して、マウントポイントとサイズを特定するため、各スライスの変数のセットを定義します。詳細については、「追加ディスクの構成」を参照してください。

profile_add_locales_base_config

説明 : 追加するロケールのコンマ区切りリスト。

: fr_FR, ja_JP.UTF-8

profile_del_locales_base_config

説明 : 削除するロケールのコンマ区切りリスト。

profile_add_geos_base_config

説明 : 追加する地域のコンマ区切りリスト。

: N_Europe, C_Europe

profile_del_geos_base_config

説明 : 削除する地域のコンマ区切りリスト。

ufs_logging_filesys_base_config

説明 : Solaris 7 およびそれ以降のシステムでは、ロギングに使用するマウントポイントのスペース区切りリスト。すべての UFS ファイルシステムでのロギングを有効にするには、キーワード all を使用します。Solaris 9 09/04 では、デフォルトでロギングが有効になっています。

特定のファイルシステムでロギングを無効にするには、マウントポイントの前にハイフンを配置します。すべてのファイルシステムでのロギングを無効にするには、キーワード none を使用します。


注 –

キーワードとマウントポイントを混在させることはできません。ルートファイルシステム (/) を指定できますが、ルートファイルシステムは all および none キーワードの一部として含まれています。


デフォルト値 : all

profile_add_packages_base_config

説明 : 追加するパッケージのスペース区切りリスト。

profile_del_packages_base_config

説明 : 削除するパッケージのスペース区切りリスト。

Solaris x86 のヘッドレスターゲットホストでの対話式インストールを回避するには、この値を SUNWxwssu SUNWxwscf に設定します。

profile_add_clusters_base_config

説明 : 追加するクラスタパッケージのスペース区切りリスト。

profile_del_clusters_base_config

説明 : 削除するクラスタパッケージのスペース区切りリスト。

: SUNWCpm SUNWCpmx SUNWCdial SUNWCdialx

nfs_mounts_base_config

説明 : 遠隔 NFS マウントポイントのスペース区切りリスト。次の例に示すように、マウントターゲットからマウントソースを分離するには、? を使用します。

: fs?1.1.1.1:/fs

nodename_base_config

説明 : /etc/nodename に使用する値 (デフォルトホスト名ではない場合)。

defaultrouter_base_config

説明 : /etc/defaultrouter に使用する値。

notrouter_base_config

説明 : y に設定すると、IPv4 転送が無効になり、/etc/notrouter ファイルが作成されます。

dns_domain_base_config

説明 : /etc/resolv.conf ファイルの DNS ドメインエントリ。

dns_nameservers_base_config

説明 : /etc/resolv.conf ファイルにある DNS ネームサーバーエントリに使用する IP アドレスのスペース区切りリスト。

dns_searchpath_base_config

説明 : /etc/resolv.conf ファイルの DNS 検索行に含まれるエントリのリスト。

dns_disableforbuild_base_config

説明 : 後の時点まで DNS の構成を遅らせます。ビルド環境で DNS が使用できない場合、この変数を yes に設定します。

ntp_servers_base_config

説明 : NTP サーバーの名前または IP アドレスのスペース区切りリスト。最初のサーバーには「prefer」タグが付与されます。このセクションは server [prefer] 形式の行を /etc/inet/ntp.conf ファイルに配置します。追加の NTP 制御を行うには、カスタムモジュールを使用して独自のカスタム ntp.conf ファイルを配備します。

networkifs_base_config

説明 : 定義する追加ネットワークインタフェースのスペース区切りリスト。論理インタフェースには、コロン (:) ではなくアンダースコア (_) を使用します。cntndn の形式を使用します。リストにある各インタフェースに対して、変数のセットを定義して、インタフェースのネット名、ネットマスク、ホスト名、および IP アドレスを指定します。この変数の詳細については、「追加ネットワークインタフェースの構成」を参照してください。

: le1!netB 255.255.255.0 myhost-netB 192.168.1.0

ipmp_networkifs_base_config

説明 : IPMP 制御の下で定義されるインタフェースのスペース区切りリスト。リストにある各インタフェースに対して、変数のセットを定義し、インタフェースのネットグループ、モード、test1、test2、ネットマスク、ホスト名、log-ip、hostname2、および log-ip2 を指定します。この変数の詳細については、「IP ネットワークマルチパス (IPMP) の構成」を参照してください。

: qfe0_qfe4!database-net l 10.0.0.1 10.0.0.2 24 oracle-db 10.0.0.3 apache 10.0.0.4

update_terminal_base_config

説明 : 設定されている場合、sysidcfg 端末タイプを inittab に適用します。

デフォルト値 : yes

enable_savecore_base_config

説明 : 任意の値に設定されている場合、Solaris 2.6 システムのセーブコアを有効にします。

デフォルト値 : yes

dumpadm_minfree_base_config

説明 : クラッシュダンプが dump ファイルシステムを埋め尽くさないように、制限を設定します。有効な値については、dumpadm(1M) の -m オプションを参照してください。

: 20000k

noautoshutdown_base_config

説明 : 任意の値に設定すると、電源管理を無効にします。

デフォルト値 : pm_disabled

enable_rootlogin_base_config

説明 : 任意の値に設定すると、telnet/rsh および ssh 両方からのネットワークルートログインを有効にします。

enable_rootftp_base_config

説明 : 任意の値に設定すると、ルート FTP アクセス権が有効になります。

shutup_sendmail_base_config

説明 : 設定されている場合、sendmail をシャットアップするためのエイリアスホスト名を作成します。

デフォルト値 : yes

poweroff_afterbuild_base_config

説明 : 設定されている場合、ビルドが完了すれば、マシンをシャットダウンします。

dedicated_dump_device_base_config

説明 : 設定されている場合、dumpadm ユーティリティーによりパーティションが専用ダンプデバイスとして構成されます。サポートされているオペレーティング環境については、dumpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

enable_altbreak_base_config

説明 : 設定されている場合、代替のブレークシーケンスを有効にします。

disable_sysid_probe_base_config

説明 : 設定されている場合、最初の再起動で sysid をスキップします。この設定は、使用されていないネットワークアダプタの数が多いシステムではプロビジョニングの効率が大幅に上昇します。

デフォルト値 : yes

nfsv4_domain_base_config

説明 : 最初の再起動でプロンプトが表示されるのを防ぐよう、NFSv4 ドメインを設定します。設定されていない場合、まず dns_domain_base_config でエントリを探し、続いて /etc/default/nfs でドメイン値を探します。

productdir_base_config

説明 : 製品へのパス。空白である場合、jumpstart.conf ファイルの情報、および JET サーバーの IP アドレスを使用します。パッケージファイルが JET サーバー上に格納されてない場合、パッケージの位置への NFS スタイルのパスを提供します。

patchdir_base_config

説明 : パッチへのパス。空白である場合、jumpstart.conf ファイルの情報、および JET サーバーの IP アドレスを使用します。パッチファイルが JET サーバー上に格納されてない場合、パッチの位置への NFS スタイルのパスを提供します。

追加ネットワークインタフェースの構成

networkifs_base_config 変数は、sysidcfg_network_interface_base 変数を使用して構成された最初のネットワークインタフェースに加えて、追加のネットワークインタフェースを構成する手段を提供します。

追加の各インタフェースデバイスに対して、そのインタフェースのネット名、ネットマスク、ホスト名、および IP アドレスを定義する 4 つの変数のグループを指定する必要があります。

次の例に、2 つのインタフェースに networkifs_base_config 変数を定義する方法を示します。

次の構文を使用して、2 つの追加インタフェースに対して 1 つの networkifs_base_config 変数を定義します。

le1!netB 255.255.255.0 myhost-netB 192.168.1.0|hme0!netC 255.255.255.0 myhost-netC 192.168.2.0

IP ネットワークマルチパス (IPMP) の構成

IPMP の一般的な情報については、『IP Network Multipathing Administration Guide』を参照してください。

Solaris 8 またはそれ以降の環境における IP マルチパスのデフォルトモードは、自動フェイルバックです。このモードを変更するには、/etc/default/mpathd ファイルを編集します。

インタフェースのペアを使用して IPMP グループを設定できるのは、次のいずれかの構成においてのみです。

ipmp_networkifs_base_config 変数は、IPMP の制御下で定義されるインタフェースのリストを定義します。各インタフェースに関して、定義済みの追加インタフェースパラメータに対して変数のセットを含める必要があります。定義する必要があるパラメータを次に示します。

次の例に、1 つの IPMP インタフェースを定義するipmp_networkifs_base_config 変数の内容を示します。

qfe0_qfe4!database-net l 10.0.0.1 10.0.0.2 24 oracle-db 10.0.0.3 apache 10.0.0.4

追加ディスクの構成

profile_additional_disks_base_config 変数は、ルートディスクに加えて、ディスクをフォーマットおよび構成する機能を提供します。各追加ディスクを特定するには、cnt ndn の形式を使用します。

次に、3 ディスク構成の例を示します。ルートディスクは c0t0d0 で、変数 profile_usedisk_base_config を使用して定義されています。profile_additional_disks_base_config 変数は、2 つの追加ディスク c0t1d0 およ び c0t1d1 を特定します。ディスクスライスごとに、そのディレクトリのサイズとともにディレクトリ名を指定します。

profile_usedisk_base_config = c0t0d0 
profile_additional_disks_base_config = c0t1d0s0!/export/mydisk1!5000MB|c0t1d1s0!/export/mydisk2!6000MB

Solaris プロファイル上で provision_start プランを実行すると、適切なマウントポイントとスライスとともに、2 つのディスクを構成するために適切なファイルが作成されます。

x86 ベースシステムへの Solaris 9 インストールの自動化

x86 ベースシステムへの Solaris 9 のインストールを完全に自動化するには、Solaris Device Configuration Assistant (DCA) および kdmconfig ユーティリティーに情報を提供する追加構成ファイルを作成する必要があります。

ProcedureSolaris 9 x86 のインストールを自動化する

  1. 次の内容を持つ dca という名前のファイルを作成します。

    IF 0,2="Solaris Device Configuration" THEN
    F2
    FI
    IF *,0="Enter_Continue" THEN
    ENTER
    FI
    IF *,0="Enter_Continue" THEN
    ENTER
    FI
    IF *,0="Enter_Continue" THEN
    ENTER
    FI
    F2 F2
  2. Solaris 9 インストールイメージ内の boot/solaris ディレクトリに、この dca ファイルを保存します。

    たとえば、/export/s9_x86/Solaris_9/Tools/Boot/boot/solaris ディレクトリにファイルを保存します。

  3. Solaris 9 インストールイメージの Solaris_9/Tools/Boot/etc ディレクトリにある bootrc ファイルをエディタで開き、次のような内容にします。

    #       @(#)bootrc 1.10 01/04/18
    #
    # bootrc script for installations
    #
    # ER - This script has been reduced to just start up the kernel boot.
    # No user interaction.
    
    # definitions
    set DEFAULT_BOOTFILE kernel/unix
    
    # retrieve boot-path constructed by MDB
    set bootfile $DEFAULT_BOOTFILE
    getprop boot-path bp
    getprop boot-args ba
    set bootargs "${ba}"
    
    # display current defaults
    echo "                        <<< Current Boot Parameters >>>
    Boot path: ${bp}
    Boot args: ${ba}
    
    "
    
            setprop boot-args '- install nowin'
            echo '
    <<< starting automatic installation >>>
    '
    echo "Booting $DEFAULT_BOOTFILE..."
    run $DEFAULT_BOOTFILE 
  4. 次のテキスト内容を持つ /sysidcfg-addon-file という名前のファイルを作成します。

    keyboard=workaround:Unknown
    display=workaround:Unknown
    pointer=workaround:Unknown
    monitor=workaround:Unknown
  5. N1 SPS ブラウザインタフェースで次の基本 Solaris OS 構成変数を編集します。

    x86_confflags_base_config

    この変数が Solaris インストールイメージディレクトリ内の dca ファイルを指し示すようにします。たとえば -f -P/boot/solaris/dca です。

    sysidcfg_x86_kdmfile_base_config

    この変数が、作成した/sysidcfg-addon-file を指し示すようにします。

    Solaris OS プロビジョニングプロファイルの変数の作成または編集方法については、「非 JET Solaris プロビジョニングプロファイルを作成する (ブラウザインタフェース)」を参照してください。