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Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition インストールガイド

第 4 章
インストール後のタスク

この章では、Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition ソフトウェアのインストール中またはインストール後に実行する必要がある、いくつかのタスクについて説明します。

ここでは次の項目について説明します。


サーバーの起動と停止

Sun ONE Application Server はインストール中は自動的に起動しないため、次の方法のどちらかを使用して、アプリケーションサーバー環境を起動する必要があります。

コマンド行インタフェースの使用

コマンド行インタフェース asadmin を使って、次の起動と停止を行うことができます。

表 4-1 に示す asadmin のサブコマンドは、起動または停止操作に関連するものです。

表 4-1 起動と停止に関連する asadmin のサブコマンド 

サブコマンド

説明

start-appserv

Application Server 全体を起動します。

stop-appserv

Application Server を停止します。

start-domain

管理サーバーと、指定する管理ドメインのアプリケーションサーバーインスタンスを起動します。

stop-domain

管理サーバーと、指定する管理ドメインのアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。

start-instance

指定するアプリケーションサーバーインスタンスを起動します。ローカルまたはリモートモードで実行できます。ローカルモードの場合、管理サーバーが稼動中でなくてもこのサブコマンドを実行できます。

stop-instance

指定するアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。使用方法は start-instance と同じです。

start-domain と stop-domain の使用

Application Server が稼動中の場合、次のコマンドを使って管理サーバーと最初に設定したドメインのアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。

domain1 は、Application Server のインストール時に定義された管理ドメインのデフォルトの名前です。

コマンドの完了時には次の内容が表示されます。

同様に、次のコマンドで、最初に設定した管理ドメインを起動できます。

コマンドの完了時には次の内容が表示されます。

start-instance と stop-instance の使用

管理サーバーとは別に特定のアプリケーションサーバーインスタンスを停止するには、次のコマンドを使用します。

server1 はアプリケーションサーバーインスタンスのデフォルトの名前です。複数の管理ドメインを使用している環境では、stop-instance コマンドの実行時に管理ドメイン名を指定する必要があります。次に例を示します。

特定のアプリケーションサーバーインスタンスをローカルモードで起動するには、次のコマンドを使用します。

リモートシステム上のインスタンスを起動または停止したい場合は、start-instance コマンドまたは stop-instance コマンドに、そのリモートシステムの管理サーバー、管理ユーザー名、管理ユーザーのパスワードを指定します。

ヘルプの表示

パラメータを指定せずにこれらのサブコマンドを実行すると、使用方法が表示されます。次に例を示します。

詳細な使用方法を表示するには、--help オプションを指定して実行します。

管理インタフェースの使用

管理サーバーの稼動中は、Web ベースの管理インタフェースを使ってアプリケーションサーバーインスタンスを起動および停止できます。

管理インタフェース (管理コンソールまたはグラフィカルインタフェース) を起動するには、次の手順を行います。

  1. ブラウザウィンドウを開き、管理サーバーのコンソールアプリケーションの場所を指定します。
  2. 管理サーバーのデフォルトポート番号は 4848 です。インストール時にこのポートが使用中で別のポート番号を選択した場合は、そのポート番号を指定します。次に例を示します。

    http://localhost:4848

  3. インストール時に指定した管理ユーザー名およびパスワードを使って管理インタフェースにサインインします。
  4. 認証に成功すると、管理インタフェースの初期画面が表示されます。

  5. server1 ノードを選択して起動および終了機能にアクセスします。
  6. アプリケーションサーバーインスタンスの状態は、「稼動中」または「停止中」です。

  7. サーバーインスタンスの状態によって、「起動」または「停止」のうち適切なほうをクリックし、アプリケーションサーバーインスタンスを起動または停止します。


ドメインとインスタンスの作成

インストールプログラムにより、server1 という単一のインストールを含む domain1 という初期ドメインが作成されます。次のコマンドを使用して、追加のドメインおよびサーバーインスタンスを作成します。

新しいドメインを作成するには、コマンドを次の形式で実行します。

新しいインスタンスを作成するには、コマンドを次の形式で実行します。

これらのコマンドの追加情報については、asadmin のマニュアルページを参照してください。


Web サービスクライアントの実装

Web サービスクライアントのインストールおよび設定方法については、『Sun ONEApplication Server Developer's Guide to Clients』を参照してください。


HADB の停止と起動

この節では次の項目について説明します。

HADB の停止

アンインストールする場合は、作業するノード上の実行中の HADB を停止する必要があります。hadbm stop コマンドは、各ノード上のすべての HADM プロセスを停止します。また、各ノードのロールを取り込み、この情報をローカルで /etc/opt/SUNWhadb/dbdef/mydb/stopstate ファイルに保存します。hadbm start コマンドはこのファイルを参照するため、データベースを起動するときにどのロールをノードに指定するかがわかります。

実行中の HADB を停止するには、次の手順で行います。

  1. HADB が実行中のシステムに root としてログインします。
  2. hadbm stop コマンドを次の形式で実行します。
  3. hadbm stop hadb_name

    このコマンドは、データベースを停止します。

  4. 確認するには yes または y と入力し、それ以外の場合は取り消します。HADB が停止すると、次のように表示されます。
  5. Database successfully stopped

  6. 次のコマンドを実行して、HADB が停止したことを確認します。
  7. hadbm status --nodes hadb_name

    すべてのノードの状態は停止しているはずです。


    inetd プロセスがまだ実行中の場合は、clu_nsup_srv プロセスが実行中で、ノード (NodeState) の状態は「Starting」です。


停止後の HADB の起動

hadbm start コマンドは、hadbm stop コマンドを発行したホストから発行する必要があります。これは、stopstate ファイルがそのホスト上にあり、stopstate ファイルが hadbm start コマンドに必要なためです。

HADB のアクティブなすべてのノードを、hadbm stop コマンドを使用して停止したあとで起動するには、次の手順を実行します。

  1. HADB が格納されているシステムに root としてログインします。
  2. 次の形式を使用して、hadbm stop コマンドを発行したホストから hadbm start コマンドを実行します。
  3. hadbm start hadb_name

    HADB が起動したあと、次のように表示されます。

    Database successfully started



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