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Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition 管理者ガイド

付録 A
コマンド行インタフェースの使用

ここでは、コマンド行インタフェースである asadmin ユーティリティの使い方について、システムプロンプトからのシングルモード (コマンドプロンプトから、一度に 1 つのコマンドを実行する方法)、マルチモード (環境レベルの情報の再入力なしに、複数のコマンドを実行する方法) に加え、スクリプトやプログラムから実行する方法を説明します。コマンド行インタフェースは、管理インタフェース画面の代わりに使用できます。

この付録には次の節があります。


コマンド行インタフェースについて

この節には次の項目があります。

asadmin ユーティリティについて

asadmin ユーティリティを使うと、すべての設定タスクおよび管理タスクを実行できます。このユーティリティは、管理インタフェースの代わりに使用できます。

Ant タスクについて

多くの開発者は、Ant を使って、J2EE アプリケーションの開発プロセスにかかる時間を短縮しています。Ant スクリプトは、いくつかのタスクで asadmin ユーティリティを利用します。開発者は Ant タスクを使って、アプリケーションの構築、モジュールやアプリケーションの配備または配備の取り消し、および Sun ONE Application Server の制御を行います。

Ant タスクの詳細は、『Sun ONE Application Server 開発者ガイド』を参照してください。

Ant の詳細は、Jakarta プロジェクトのサイト (http://jakarta.apache.org/ant/) を参照してください。

その他のコマンド行ユーティリティについて

Sun ONE Application Server には、追加のコマンド行ユーティリティが付属しています。ユーティリティの一覧とそれぞれの簡単な説明を次の表に示します。

表 A-1 その他のコマンド行ユーティリティ

ユーティリティ

定義

appclient

Application Client Container を起動し、アプリケーション JAR ファイルにパッケージ化されているクライアントアプリケーションを呼び出す

capture-schema

データベースのスキーマとマッピング情報を取得する

flexanlg

サーバーに関する統計情報を生成する

htpasswd

ユーザー認証ファイルを作成する

package-appclient

アプリケーションクライアントコンテナのライブラリと JAR ファイルをパックする。詳細は、『Sun ONE Application Server Developer's Guide to Clients』を参照

verifier

DTD によって J2EE 配備記述子を検証する。詳細は、『Sun ONE Application Server 開発者ガイド』を参照

wscompile

サービス定義インタフェースを使って、クライアントスタブまたはサーバー側スケルトンを生成する。つまり、該当のインタフェースに対応する一連の WSDL (Web サービス記述言語) を生成する

wsdeploy

配備可能な WAR ファイルを生成する

clsetup

特定のマシン 1 台で、クラスタのセットアップ手順を自動化する

cladmin

1 つのクラスタに含まれる全アプリケーションサーバーインスタンスに対し、asadmin コマンドを同時かつ均一に実行する

これらのユーティリティの詳細は、それぞれのオンラインヘルプを参照してください。


asadmin の使用

asadmin ユーティリティは、管理タスクを実行するためのコマンドセットを備えています。管理インタフェースで実行できるほとんどのタスクが、これらのコマンドで実行できます。asadmin ユーティリティは install_dir/bin に格納されているため、その場所から実行できます。HTTP サーバー関連のプロパティと管理サーバーのプロパティには、コマンド行で設定できないものがあります。これらの設定には、管理インタフェースを使用してください。server.xml 設定ファイルに保存されているすべてのプロパティを設定できますが、init.confobj.conf に保存されているプロパティを設定することはできません。設定ファイルの詳細は、『Sun ONE Application Server 管理者用構成ファイルリファレンス』を参照してください。

各コマンドの詳細は、「コマンドリファレンス」とコマンドのヘルプを参照してください。

この節には次の項目があります。

コマンド構文について

asadmin ユーティリティの構文は次のとおりです。

asadmin command -short-option argument --long-option argument operand

コマンド

コマンドとは、実行される操作またはタスクのことです。コマンドには、大文字と小文字の区別があります。

オプション

オプションによって、ユーティリティによるコマンドの実行方法を変更できます。アルファベットの大文字と小文字は区別されます。短形式のオプションの前にはダッシュを 1 つ付けます (-)。長形式のオプションの前にはダッシュを 2 つ付けます (--)。多くのオプションは、短形式でも長形式でも使用できます。たとえば、--user-u のどちらを使用してもかまいません。オプションには、必須オプションと省略できるオプションがあります。コマンド構文では、省略できるオプションをかっこで囲んで表しています。コマンドの実行時にはすべての必須オプションを指定する必要があります。指定しないと、エラーメッセージが返され、コマンドは実行されません。

使用可能な長形式および短形式のオプション名については、「コマンドリファレンス」「各オプションに対応する短形式、長形式、デフォルト値、および環境変数」の表を参照してください。

ほとんどのオプションには引数が必要です。たとえば --port には引数 port_number を指定します。ただし、ブール型のオプションは、機能のオンまたはオフを切り替えるために使用されるため、引数を必要としません。

オプションを環境変数に保存することもできます。詳細は、「環境コマンドの使用」を参照してください。オプションに対応する環境変数については、「各オプションに対応する長形式、短形式、デフォルト値、および環境変数」を参照してください。

ブール型のオプション

ブール型のオプションでは、オンまたはオフを切り替えます。たとえば、--interactive を指定すると対話モードに切り替わります。--no-interactive を指定すると対話モードがオフになります。対話モードでは、オプションに関してプロンプトが表示されます。長形式のオプションの前に --no- を指定すると、そのオプションがオフになります。短形式のオプション名を指定すると、常にデフォルト値の逆の設定になります。

短形式のブール型オプションはまとめて指定できます。たとえば、対話モード (短形式のオプション名 -I) とエコー (短形式のオプション名 -e) を指定したい場合、-Ie と指定することができます。

オペランド

オペランドは、空白文字またはタブで区切って指定します。コマンド構文内にどの順番で指定してもかまいません。オペランドに続いてオプションを指定せずに -- を記述すると、オプションとオペランドを区別できます。その後に続く引数は、ダッシュ (-) で始まるものも含め、すべてオペランドとして扱われます。例を示します。

asadmin> create-jvm-options --instance server1 -- -Xmx1500m

-XMx1500m はダッシュで始まっていますが、オペランドとして扱われます。

構文例

asadmin create-instance [--user admin_user] [--password admin_password] [-H host_name] [--port port_number] [--sysuser sys_user] [--domain domain_name] [--local=true/false] [--passwordfile file_name] [--secure | -s] --instanceport instance_port instance_name

この構文例では、-H はホスト名の短形式のオプション、--useradmin_user を引数とする長形式のオプション、instance_name はオペランドです。省略できるオプションは、かっこで囲まれています。

次に、構文に実際の値を指定した例を示します。この例では、省略できるオプションの一部が指定されていません。

asadmin create-instance --user admin --password password -H austen --port 4848 --instanceport 1024 server2

シングルモードとマルチモードの使用

asadmin は、シングルモードまたはマルチモードで実行できます。シングルモードでは、コマンドプロンプトからコマンドを 1 つずつ実行します。マルチモードでは、環境レベルの情報を繰り返し入力することなく、複数のコマンドを実行できます。

シングルモードでファイルからの入力を使用している場合、コマンドの実行に失敗するとプログラムは終了します。マルチモードでコマンドの実行に失敗すると、asadmin のプロンプトが再度表示されます。

シングルモード

シングルモードでは、コマンド行インタフェースを使ってコマンドプロンプトから単一のコマンドを呼び出します。コマンド行インタフェースによってコマンドが実行され、再びコマンドプロンプトが表示されます。コマンドプロンプトからコマンド行インタフェースを実行するには、install_dir/appserv/bin ディレクトリに移動し、次のようにコマンドを入力します。

> asadmin command options arguments

次に例を示します。

> asadmin create-instance --user admin --password password -H austen --port 4848 --instanceport 1024 server2

マルチモード

マルチモードでは、最初に環境設定を行うことにより、サーバー名、ポート、パスワードなどの環境レベルの情報を再入力することなく、複数のコマンドを実行できます。マルチモードを使用する利点は、asadmin がメモリにとどまるため、コマンドの入力と実行が非常に速くなる点です。環境変数がオペレーティングシステムのレベルで設定されている場合、マルチモードではそれらの設定が取り込まれます。それらの設定は、変更されないかぎり asadmin ユーティリティによって引き続き使用されます。

UNIX では、asadmin ユーティリティをコマンド行からマルチモードで実行するには、次のコマンドを入力します。

> asadmin multimode

マルチモードの場合は、コマンドプロンプトが asadmin に変わります。次に、asadmin プロンプトにコマンドを入力します。ユーティリティ名を入力する必要はありません。次に例を示します。

asadmin> create-instance --user admin --password password -H austen --port 4848 --instanceport 1024 server2

exit または quit と入力すると、マルチモードが終了します。コマンドプロンプトに戻ります。

複数のマルチモード

マルチモードセッション内で次のコマンドを入力すると、さらにマルチモードを呼び出すこともできます。

asadmin> multimode

2 番目のマルチモード環境を終了すると、最初のマルチモード環境に戻ります。

たとえば、server1 をマルチモードで管理しているとき、server2 を使って両者を比較したい場合は、server1 のマルチモードで server2 のマルチモードを呼び出します。現在のマルチモードセッションを終了する必要がないので、環境設定をそのまま保持できます。server2 のマルチモードセッションを終了すると、server1 のマルチモード環境に戻ります。

対話型オプションと非対話型オプションの使用

コマンド行インタフェースは、対話型モードまたは非対話型モードで使用できます。対話型モードでは、パスワードが指定されていない場合、パスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。対話型モードはデフォルトで有効になっています。

export コマンドを使って対話型環境変数を設定することにより、対話型モードを有効および無効に切り替えることができます。詳細は、「export コマンドに指定する環境変数」の表を参照してください。

どのような場合でも、シングルモードで対話型オプションを使用できます。マルチモードで対話型オプションを使用できるのは、コマンドプロンプトからコマンドを 1 つずつ実行する場合と、ファイルからマルチモードで実行する場合です。ただし、マルチモードでは、入力ストリームからパイプされたコマンドや、別のプログラムから呼び出されたコマンドを対話型モードで実行できません。

環境コマンドの使用

asadmin ユーティリティには、環境コマンドを使用して設定できる一連の環境変数が含まれます。マルチモードでは、これらの変数を設定したあと、マルチモードを終了するまで環境を設定し直す必要はありません。環境変数をオペレーティングシステムのレベルで設定することもできます。その場合、マルチモードに入ると、それらの環境変数は自動的に読み込まれ、マルチモードを終了するまで保持されます。

環境変数は名前と値の組み合わせであり、いつでも値を割り当てて設定できます。環境変数には、AS_ADMIN_ というプレフィックスが付けられて、大文字を使用したオプション名となります。たとえば、管理サーバーのユーザーを設定する場合は、次のように入力します。

export AS_ADMIN_USER=administrator

administrator は管理者のユーザー名です。

これによって、次のように AS_ADMIN_USER の値を asadmin コマンドにも使用できます。

asadmin multimode
asadmin> export AS_ADMIN_HOST=austen

管理サーバーのホスト名は、新たに割り当てないかぎり、マルチモードセッションを終了するまで austen になります。

次の例のように、複数の環境変数をまとめて設定し、エクスポートすることもできます。

asadmin> export AS_ADMIN_PORT=4848 AS_ADMIN_USER=admin

現在の環境変数の設定を確認するには、引数を指定しないで export コマンドを実行します。

asadmin> export
AS_ADMIN_HOST=austen
AS_ADMIN_PORT=4848
AS_ADMIN_USER=admin

変数とその値を環境から削除するには、unset コマンドを使用します。次に例を示します。

asadmin> unset AS_ADMIN_HOST

環境変数の値は、変数を設定し直すか、asadmin コマンドの一部として別の値を設定することにより、オーバーライドできます。次に例を示します。

asadmin> export AS_ADMIN_HOST=dickens
asadmin> show-instance-status --host austen instance-name

この例では、管理サーバーホスト austen のインスタンスの状態が示されます。この値によって、以前のホストの値 dickens がオーバーライドされているためです。

エクスポートされた変数を使用しない場合は、ほとんどのコマンドで、次に示すオプションを指定するか、デフォルト値を使用する必要があります (デフォルト値の一覧については、「各オプションに対応する長形式、短形式、デフォルト値、および環境変数」を参照)。

次の表「export コマンドに指定する環境変数」では、export コマンドに指定できる環境変数について説明します。これらの変数は、環境設定用としてもっとも一般的に使用される変数です。第 1 列は環境変数名を、第 2 列は用途と、値が設定されていない場合のデフォルト値を示します。環境変数については、「各オプションに対応する長形式、短形式、デフォルト値、および環境変数」を参照してください。

表 A-2 export コマンドに指定する環境変数

環境変数

用途

AS_ADMIN_HOST

管理サーバーのホスト名。値を指定しない場合は、localhost が使用される

AS_ADMIN_PORT

管理サーバーのポート番号。値を指定しない場合は、4848 が使用される

AS_ADMIN_USER

コマンドを実行するユーザーの名前

AS_ADMIN_PASSWORD

コマンドを実行するユーザーのパスワード。ユーザー名とパスワードは、ユーザーを認証するため、つまりユーザーにサーバーの管理が許可されているかどうかを確認するために使用される。これは、管理インタフェースから管理サーバーにアクセスするときに行われる認証と同じ

AS_ADMIN_SECURE

セキュリティ保護される場合は true

AS_ADMIN_INSTANCE

Sun ONE Application Server のインスタンスを設定する。インスタンス名をオペランドではなく引数として使用する、後続のすべてのコマンドは、この変数に指定されたインスタンスを使用する

パスワードファイルオプションの使用

コマンド行でパスワードを入力したくない場合やパスワードの環境変数を設定したくない場合は、パスワードファイルを作成しておき、そのファイルをコマンド行のオプションとして使用できます。

password オプションを指定できるコマンドには、passwordfile オプションを代わりに指定できます。パスワードファイルには、次の行を含めます。

AS_ADMIN_PASSWORD=value

AS_ADMIN_ADMINPASSWORD=value

AS_ADMIN_USERPASSWORD=value

passwordfile オプションを使用すると、ファイル内に記述したパスワードはマルチモード環境にエクスポートされるため、後続の password オプションを指定していないコマンドでも、これらの値が使用されます。

コマンド行に password オプションと passwordfile オプションを同時に指定した場合は、パスワードファイルに記述された値がマルチモード環境にエクスポートされますが、そのコマンドでは password オプションに指定されているパスワードが使用されます。password オプションが passwordfile オプションよりも優先されるためです。

ローカルまたはリモートでの asadmin の実行

通常、asadmin ユーティリティは、管理サーバーを介してコマンドを受け渡します。このため、Sun ONE Application Server がインストールされているシステムで asadmin を実行する必要はありません。ただし、ほとんどの asadmin コマンドが動作するには、管理サーバーが実行中であることが必要です。

create-instance など、一部のコマンドには、ローカルで実行するためのオプションを指定できます。--local=true オプションを指定して create-instance コマンドを使用する場合は、管理サーバーがインストールされているマシン上で実行する必要があります。ただし、管理サーバーを実行して、インスタンスを作成する必要はありません。

一部のコマンドは、ローカルで実行する必要があります。たとえば、管理サーバーを起動し、すべてのインスタンスを作成する start-appserv をリモートで実行することはできません。これは、このコマンドによって起動するまで、管理サーバーは実行されていないためです。

管理サーバーの詳細は、第 2 章「管理サーバーの設定」を参照してください。

次のコマンドは、ローカルとリモートの両方で実行できます。

これらのコマンドは、local オプションを指定しなくても、ローカルで実行できます。デフォルトでは、コマンド構文でユーザー、パスワード、ホスト、またはポートの値を指定すると、コマンドはリモートコマンドとして扱われます。ただし、これらのオプションにローカルの値を指定することも可能です。デフォルトでは、これらのオプションに値を指定しない場合、コマンドはローカルで実行されます。

domain オプションを指定できるコマンドをローカルで実行するときには、ドメインが 1 つだけの場合でも domain オプションを指定する必要があります。コマンドをリモートで実行するときには、domain オプションを指定しても無視されます。

コマンド行呼び出しの使用

コマンド行の呼び出しには、さまざまな方法があります。次の各項目で説明します。

コマンド行からの asadmin の使用

もっとも単純なコマンドの使用方法は、コマンド行から 1 つずつ実行する方法です。ユーティリティ名に続けて、コマンドとそのオプションおよび引数を指定します。マルチモードでは、ユーティリティ名と環境オプションを繰り返し入力することなく、複数のコマンドを実行できます (環境変数を設定済みの場合)。シングルモードのコマンドもマルチモードのコマンドも、対話型形式 (パスワードなどの追加入力を求めるプロンプトを表示する) または非対話型形式で実行できます。

シングルモードとマルチモードの詳細は、「シングルモードとマルチモードの使用」を参照してください。

コマンドを対話型形式で使用する方法については、「対話型オプションと非対話型オプションの使用」を参照してください。

コマンド行の使用例

> asadmin create-instance --user admin --password password --host austen --port 4848 --instanceport 1024 server2

コマンドの実行が完了すると、オペレーティングシステムのプロンプトに戻ります。

ファイルからの入力 (スクリプト) での asadmin の使用

複数の asadmin コマンドを含むスクリプトを作成できます。スクリプトを使うと、バッチモードでのコマンド処理、ジョブの実行回数の設定、管理タスクの単純化および自動化を行うことができます。

ファイル内のスクリプトを呼び出すには、次の構文を使用します。

> asadmin multimode --file filename

次に、この方法で呼び出せる、ファイル内の単純なスクリプトの例を示します。

# Create new instance and start it.
export AS_ADMIN_USER=admin AS_ADMIN_PASSWORD=mypassword AS_ADMIN_HOST=austen AS_ADMIN_PORT=4848
create-instance --instanceport 9000 austen3
start-instance austen3

このスクリプトは、環境設定を行い、austen3 というインスタンスを作成し、新しいインスタンスを起動します。ハッシュ記号 (#) で始まる行はコメントと見なされ、無視されます。

標準入力 (パイプ) での asadmin の使用

入力を asadmin ユーティリティにパイプすることができます。次の構文を使用します。

cat filename | asadmin multimode

エスケープ文字の使用

エスケープ文字で区切らずにコロン (:)、アスタリスク (*)、および円記号 (¥) などの文字をコマンド構文で使用すると、エラーが発生します。エスケープ文字が必要となる場面は、プラットフォームやシングルモードとマルチモードの違いによって変わります。


get コマンドと set コマンドでは、コロンに対してエスケープ文字を使用する必要はありません。


この節には次の項目があります。

UNIX のシングルモードでのエスケープ文字

Solaris では、二重の円記号 (¥¥) または二重引用符 (" ") を使用して、予約されている文字をエスケープします。

円記号 (¥¥) によるエスケープ

たとえば、値にコロンを含むオプションを指定して JDBC 接続プールを作成するときに、バックスラッシュを使用できます (一部のプロパティに関して環境変数が設定されていることが必要)。

asadmin create-jdbc-connection-pool  --instance server1 --datasourceclassname oracle.jdbc.pool.OracleDataSource --failconnection=true --isconnectvalidatereq=true --property url=jdbc¥¥:oracle¥¥:thin¥¥:@asperfsol8¥¥:1521¥¥:V8i:user=staging_look up_app:password=staging_lookup_app OraclePoollookup

引用符によるエスケープ

上記の例と同じ内容に対して引用符を使用するには、値を引用符 (") で囲み、さらにこれらの引用符をバックスラッシュでエスケープします。

asadmin create-jdbc-connection-pool  --instance server1 --datasourceclassname oracle.jdbc.pool.OracleDataSource --failconnection=true --isconnectvalidatereq=true --property url=¥"jdbc:oracle:thin:@asperfsol8:1521:V8i¥":user=staging_lookup_ap p:password=staging_lookup_app OraclePoollookup

「プラットフォームを問わないシングルモードでのエスケープ文字」で説明している方法を使用することもできます。

プラットフォームを問わないシングルモードでのエスケープ文字

どのプラットフォームでも、バックスラッシュを文字の前に使い、その文字を含む値を二重引用符で囲むことによって、エスケープできます。たとえば、値にコロンを含むオプションを指定して JDBC 接続プールを作成するときに、次のようにエスケープ文字を使用できます (一部のプロパティに関して環境変数が設定されていることが必要)。

asadmin create-jdbc-connection-pool  --instance server1 --datasourceclassname oracle.jdbc.pool.OracleDataSource --failconnection=true --isconnectvalidatereq=true --property url="jdbc¥:oracle¥:thin¥:@iasperfsol8¥:1521¥:V8i":user=staging_looku p_app:password=staging_lookup_app OraclePoollookup

プラットフォームを問わないマルチモードでのエスケープ文字

マルチモードでは、スラッシュやバックスラッシュなどを必要とせずに、引用符だけの次のような構文を使うことができます。

asadmin> create-jdbc-connection-pool  --instance server1 --datasourceclassname oracle.jdbc.pool.OracleDataSource --failconnection=true --isconnectvalidatereq=true --property url="jdbc:oracle:thin:@asperfsol8:1521:V8i":user=staging_lookup_app :password=staging_lookup_app OraclePoollookup

get コマンドと set コマンドの使用

get コマンドと set コマンドを使うと、Sun ONE Application Server の設定情報にアクセスおよび変更できます。ほとんどの場合、asadmin コマンドは必須プロパティだけを設定します。オプションのプロパティの値を変更するには、set コマンドを使用します。

表 A-3 get コマンドと set コマンド 

コマンド

引数

用途

get

(scope) scope は属性を表す有効な名前

属性の値を取得する

set

(scope=value) scope は属性を表す有効な名前。value はその属性に設定する値

属性の値を設定する

reconfig

instance-name

設定ファイルの内容を変更するコマンドを実行したあと、サーバーに変更を適用するには、reconfig を実行することが必要。サーバーの変更および再設定の適用については、「アプリケーションサーバーインスタンスの変更の適用」を参照

1 つのコマンドで、属性と属性の間に空白文字を使うことにより、複数の属性値を取得または設定できます。次に例を示します。

set server1.appReloadPollInterval=20 server1.mime.mime1.file=mime.types

また、AS_ADMIN_PREFIX 環境変数を使って、後続の get コマンドや set コマンドが使うプレフィックスを設定することもできます。プレフィックス文字列と、get コマンドまたは set コマンドのオペランドとの間にピリオド (".") が挿入されます。次に例を示します。

asadmin>export AS_ADMIN_PREFIX=server1
asadmin>get *
server1.locale = en_US
server1.appReloadPollInterval = 2
server1.name = server1
...

get コマンドと set コマンドは区切り文字としてピリオドを必要とするため、アイテム名にピリオドが含まれる場合は、含まれるピリオドの前にエスケープ文字の円記号 (¥) を記述する必要があります。サーバーインスタンス名 server2.sun.com のピリオドの前にバックスラッシュを記述した例を、次に示します。

get server2¥.sun¥.com.*

バックスラッシュを挿入しないと、エラーメッセージが表示されます。

get コマンドと set コマンドの例

次に、get コマンドを使って属性値を取得する例と、set コマンドを使って値を設定する例を示します。

MDB コンテナサービスの例

アプリケーションサーバーインスタンスが server1 の場合、環境を設定し、次のコマンドをマルチモードで実行することにより、すべての mdb-container 属性の値を取得できます。

asadmin> get server1.mdb-container.*

次に、このコマンドの出力例を示します。出力には現在の属性値が示されます。

server1.mdb-container.logLevel = null
server1.mdb-container.steadyPoolSize = 10
server1.mdb-container.idleInPoolTimeoutInSeconds = 600
server1.mdb-container.maxPoolSize = 60
server1.mdb-container.monitoringEnabled = false
server1.mdb-container.poolResizeQuantity = 2

MDB コンテナ属性の monitoringEnabled の値だけを取得するには、次のコマンドを使用します。

asadmin> get server1.mdb-container.montioringEnabled

monitoringEnabled 属性の値を true に設定するには、次のコマンドを使用します。

asadmin> set server1.mdb-container.montioringEnabled=true

JMS リソースの例

リソースを設定するには、次のように属性を指定します。

instancename.resource.primary_key_value.attribute_name

次に例を示します。

asadmin> get server1.jms-resource.myjms.*

これにより、JMS 送信先リソース myjms のすべての属性を取得できます。次に例を示します。

server1.jms-resource.myjms.resType = javax.jms.Topic
server1.jms-resource.myjms.enabled = true
server1.jms-resource.myjms.name = myjms
server1.jms-resource.myjms.description = null

resType など、単一の属性の値を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jms-resource.myjms.resType

description 属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jms-resource.myjms.description=mydescription

この例では、mydescription に説明が設定されます。

複数の値の取得例と設定例

1 つのコマンドで複数の値を取得および設定することができます。同時に 2 つの属性を設定するには、属性の間を空白文字で区切ります。次に例を示します。

set server1.appReloadPollInterval=20 server1.mime.mime1.file=mime.types

また、AS_ADMIN_PREFIX 環境変数を使って、複数の get コマンドや set コマンドが使うプレフィックスを設定することもできます。

get コマンドと set コマンドによる監視

get コマンドおよび set コマンドを使って、実行中のサーバーを監視することもできます。list コマンドで、監視することもできます。monitor オプションを true または false に設定します。true に設定した場合は、指定された属性を監視できます。コマンド行インタフェースを使って Sun ONE Application Server を監視する方法の詳細は、「CLI を使用した監視データの抽出」を参照してください。

ヘルプの使用

個々の asadmin コマンドのヘルプを表示するには、コマンドプロンプトで -h または --help と入力します。たとえば、asadmin のヘルプを表示するには、次のコマンドを入力します。

asadmin --help

すべての asadmin コマンドが一覧表示されます。

特定の asadmin コマンドのヘルプを表示するには、次のように入力します。

asadmin command -h

または

asadmin command --help

ヘルプには、構文、コマンドの説明、構文の説明、使用例、および関連コマンドが表示されます。

コマンド内の任意の位置に -h または --help を指定すると、そのコマンドのヘルプが表示されます。コマンドは実行されません。

UNIX 環境では、マニュアルページとしてコマンド行のヘルプページにアクセスすることもできます。アンバンドル版では、install_dir/man を MANPATH 環境変数に追加してください。一度追加すると、Sun ONE Application Server ユーティリティのマニュアルページにアクセスできるようになります。たとえば、コマンドプロンプトで man asadmin と入力するとアクセスできます。

出力とエラーの表示

コマンドが正常に実行されると、実行内容を知らせるメッセージが表示されます。コマンドの実行に失敗すると、エラーメッセージが表示されます。

この節には次の項目があります。

終了状態の表示

エラーメッセージに加えて、asadmin コマンドの終了時には、常に終了状態が返されます。終了状態は、コマンドの実行が成功した場合は 0、失敗した場合は 1 になります。

UNIX での終了状態

コマンドプロンプトで echo $? と入力することにより、終了状態をチェックできます。

スクリプトでも終了コードを使用できます。たとえば、次の Korn シェルスクリプトは、終了状態を使用して list-instances コマンドが成功であるか失敗であるかを示します。

#!/bin/ksh
asadmin list-instances
if  [[ $? = 0 ]]
   then
      echo "success"
   else
      echo "error"
fi

使用法の表示

引数を指定せずにコマンドを実行すると、コマンドの構文を示すエラーメッセージが表示されます。次に例を示します。

asadmin> create-instance

Invalid number of operands received

USAGE:create-instance [--user admin_user] [--password admin_password] [--host localhost] [--port 4848] [--sysuser sys_user] [--domain domain_name] [--local=false] [--passwordfile file_name] [secure | -s] --instanceport instanceport instancename


セキュリティに関する注意事項

コマンド行からコマンド行インタフェースを実行する場合は、すべてのコマンドにパスワードが必要になります。マルチモードで実行する場合は、最初の環境設定時にパスワードを入力します。マルチモードをいったん終了して、もう一度開始するときは、再び環境設定を行い、パスワードを入力します。パスワードの設定には、環境コマンドを使います。詳細は、「環境コマンドの使用」を参照してください。

コマンド行でパスワードを入力しなくていいように、パスワードファイルを設定しておくこともできます。詳細は、「パスワードファイルオプションの使用」を参照してください。

有効なユーザー名およびパスワードの認証情報がなければ、コマンドは実行されません。

コマンド行インタフェースは、使用している Sun ONE Application Server 用に設定したセキュリティ基準に従います。Sun ONE Application Server のセキュリティ関連情報については、『Sun ONE Application Server セキュリティ管理者ガイド』を参照してください。


同時アクセスに関する注意事項

コマンド行インタフェースや管理インタフェースを使って、複数のユーザーが同時にサーバーの設定を行う場合があります。この場合、2 番目の設定要求は、最初の要求が完了するまでキューに入ります。キュー内での待ち時間が長くなると、タイムアウトになります。

一部のコマンドについては、変更内容は reconfig コマンドを実行するまで適用されません。したがって、変更内容がサーバーに適用される前に、複数のユーザーが同じ属性を編集する可能性があります。reconfig の詳細は、「アプリケーションサーバーインスタンスの起動と停止」を参照してください。


コマンドリファレンス

この節には次の項目があります。

コマンドの一覧

次の表に、すべての asadmin コマンドとその用途を示します。コマンドの構文と使用方法については、オンラインヘルプを参照してください。

左側の列にはコマンド名、右側の列には用途が記述されています。

表 A-4 asadmin コマンド 

コマンド

用途

add-resources

型が jdbc、jms、または javamail の 1 つまたは複数のリソースを追加する

clear-session-store

HADB データベースから、すべてのアプリケーションサーバーインスタンスのセッションをクリアする

configure-session-persistence

アプリケーションサーバーインスタンスのセッションの持続性に関するオプションを設定する

create-acl

ACL (アクセス制御リスト) を作成する

create-authdb

認証データベースを作成する

create-auth-realm

認証レルムを作成する

create-custom-resource

カスタムリソースを作成する

create-domain

ドメインを作成する

create-file-user

キーファイルにファイルレルムユーザーを作成する

create-http-listener

HTTP リスナーを作成する

create-http-qos

アプリケーションサーバーインスタンスまたは仮想サーバーの HTTP サービス品質の設定を作成する

create-iiop-listener

IIOP リスナーを作成する

create-instance

アプリケーションサーバーインスタンスを作成する

create-javamail-resource

Java メールリソースを作成する

create-jdbc-connection-pool

JDBC 接続プールを作成する

create-jdbc-resource

JDBC リソースを作成する

create-jmsdest

JMS (Java Message Service) 送信先を作成する

create-jms-resource

JMS リソースを作成する

create-jndi-resource

JNDI リソースを作成する

create-jvm-options

java-config 要素または profiler 要素の JVM オプションを作成する

create-lifecycle-module

ライフサイクルモジュールを作成する

create-mime

MIME タイプファイルを作成する

create-persistence-resource

持続マネージャファクトリリソースを作成する

create-profiler

JVM のプロファイラを作成する

create-ssl

HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービスの SSL 設定を作成する

clear-session-store

セッション情報を保存するための、クラスタのセッションストアを作成する

create-virtual-server

仮想サーバーを作成する

delete-acl

ACL を削除する

delete-authdb

認証データベースを削除する

delete-auth-realm

認証レルムを削除する

delete-custom-resource

カスタムリソースを削除する

delete-domain

ドメインを削除する。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

delete-file-user

キーファイルからファイルレルムユーザーを削除する

delete-http-listener

HTTP リスナーを削除する

delete-http-qos

アプリケーションサーバーインスタンスまたは仮想サーバーの HTTP サービス品質の設定を削除する

delete-iiop-listener

IIOP リスナーを削除する

delete-instance

アプリケーションサーバーインスタンスを削除する

delete-javamail-resource

Java メールリソースを削除する

delete-jdbc-connection-pool

JDBC 接続プールを削除する

delete-jdbc-resource

JDBC リソースを削除する

delete-jmsdest

JMS 送信先を削除する

delete-jms-resource

JMS リソースを削除します。

delete-jndi-resource

JNDI リソースを削除する

delete-jvm-options

java-config 要素または profiler 要素の JVM オプションを削除する

delete-lifecycle-module

ライフサイクルモジュールを削除する

delete-mime

MIME タイプファイルを削除する

delete-persistence-resource

持続マネージャファクトリリソースを削除する

delete-profiler

JVM プロファイラを削除する

delete-ssl

HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービスの SSL 設定を削除する

delete-virtual-server

仮想サーバーを削除する

deploy

EJB、WEB、コネクタ、appclient、またはアプリケーションコンポーネントをアプリケーションサーバーインスタンスに配備する

deploydir

指定したディレクトリ内の EJB、WEB、コネクタ、appclient、またはアプリケーションコンポーネントをアプリケーションサーバーインスタンスに配備する

disable

アプリケーションサーバーインスタンスに配備されたコンポーネントを無効にする

display-license

ライセンス情報を表示する。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

enable

アプリケーションサーバーインスタンスに配備されたコンポーネントを有効 (実行可能) にする

export

後続の asadmin コマンドで使用するために、asadmin 環境変数の値をエクスポートする

get

属性の値を取得する

ヘルプ

指定されたコマンドのヘルプ (説明、使用法、構文、使用例)、または asadmin の一般的なヘルプを表示する

install-license

ライセンスファイルをインストールする。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

jms-ping

JMS プロバイダが稼働しているかどうかを ping で確認する

list

設定可能な要素を一覧表示する

list-acls

アプリケーションサーバーインスタンスの ACL を一覧表示する

list-authdbs

認証データベースを一覧表示する

list-auth-realms

認証レルムを一覧表示する

list-components

サーバーインスタンスに配備されたコンポーネントを一覧表示する

list-custom-resources

サーバーインスタンスのカスタムリソースを一覧表示する

list-domains

ドメインを一覧表示する

list-file-users

サーバーインスタンスのすべてのファイルレルムユーザーを一覧表示する

list-file-groups

指定されたファイルレルムユーザーのすべてのグループを一覧表示する。ユーザーを指定しない場合は、サーバーインスタンスのすべてのグループが一覧表示される

list-http-listeners

サーバーインスタンスの HTTP リスナーを一覧表示する

list-instances

ドメイン内のアプリケーションサーバーインスタンスを一覧表示する

list-iiop-listeners

サーバーインスタンスの IIOP リスナーを一覧表示する

list-javamail-resources

サーバーインスタンスの JavaMail リソースを一覧表示する

list-jdbc-connection-pools

サーバーインスタンスの JDBC 接続プールを一覧表示する

list-jdbc-resources

サーバーインスタンスの JDBC リソースを一覧表示する

list-jmsdest

サーバーインスタンスの JMS 送信先を一覧表示する

list-jms-resources

サーバーインスタンスの JMS リソースを一覧表示する

list-jndi-resources

サーバーインスタンスの JNDI リソースを一覧表示する

list-lifecycle-modules

サーバーインスタンスのライフサイクルモジュールを一覧表示する

list-mimes

サーバーインスタンスの MIME タイプファイルを一覧表示する

list-persistence-resources

サーバーインスタンスの持続マネージャファクトリリソースを一覧表示する

list-profilers

サーバーインスタンスの JVM プロファイラを一覧表示する

list-sub-components

配備されたモジュール内、または配備されたアプリケーションのモジュール内の 1 つ以上の EJB またはサーブレットを一覧表示する

list-virtual-servers

サーバーインスタンスの仮想サーバーを一覧表示する

multimode コマンド

環境設定を保持しながら asadmin 内で複数コマンドの実行を可能とする

reconfig

サーバーに変更を適用する。ほとんどの変更は、適用されるまで有効にならない

restart-instance

サーバインスタンスを再起動する

set

属性の値を設定する

show-component-status

配備されたコンポーネントの状態を表示する

show-instance-status

サーバーインスタンスの状態を表示する (実行中かどうか)

shutdown

管理サーバーを停止する

start-appserv

管理サーバーとすべてのサーバーインスタンスを起動する。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

start-domain

ドメイン内のすべてのインスタンスを起動する。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

start-instance

サーバーインスタンスを起動する

stop-appserv

管理サーバーとすべてのサーバーインスタンスを停止する。このコマンドは、ローカルでのみ実行可能

stop-domain

ドメイン内のすべてのインスタンスを停止する

stop-instance

サーバーインスタンスを停止する

undeploy

配備されたコンポーネントをサーバーインスタンスから削除する

unset

asadmin にエクスポートされた環境変数の設定を解除する

update-file-user

既存のファイルレルムユーザーを更新する

version

Sun ONE Application Server のバージョン情報を表示する

ドット表記名と属性の一覧

get コマンドおよび set コマンドを使用して属性を取得および設定するときには、該当のオブジェクトの属性を取得するために、asadmin がサービスやリソースなどに使用する名前を知っておく必要があります。

これらの名前を使用する構文はピリオドとピリオドの間に区切る名前を含むため、これらの名前をドット表記名と呼びます。

asadmin で使用されるドット表記名

asadmin でアイテムを設定するために使用する名前の一覧を、以下の各表で示します。これらの名前は、次の各カテゴリに分類されます。

サービス名

次の表では、サービスの属性を取得および設定するために使用するサービス名を示します。

表 A-5 コマンド行インタフェースのサービス名 

Service

ドット表記名

JMS サービス設定

jms-service

トランザクションサービス設定

transaction-service

MDB コンテナ設定

mdb-container

EJB コンテナ設定

ejb-container

Web コンテナ設定

web-container

JVM 設定

java-config

ORB 設定

orb または iiop-service

ORB リスナー設定

orblistener または iiop-listener

orblistener と iiop-listener は、そのままでは有効な名前ではありません。どちらもリスナー名を続けて記述する必要があります。次に例を示します。

ORB リスナー設定
orblistener.<listener name> または iiop-listener.<listener name>

ログ設定

log-service

セキュリティ設定

security-service

HTTP 設定

http-service

リソース名

次の表では、リソースの属性を取得および設定するために使用するリソース名を示します。これらの名前は、そのままでは有効ではありません。リソース名を続けて記述する必要があります。

表 A-6 コマンド行インタフェースのリソース名

リソース

ドット表記名

JDBC リソース設定

jdbc-resource

JNDI リソース設定

jndi-resource

JDBC 接続プールリソース設定

jdbc-connection-pool

カスタムリソース設定

custom-resource

JMS リソース設定

jms-resource

持続マネージャファクトリリソース設定

persistence-manager-factory-resource

Java メールサービスリソース設定

mail-resource

アプリケーション名

次の表では、アプリケーション関連設定の属性を取得および設定するために使用するドット表記名を示します。これらの名前は、そのままでは有効ではありません。アプリケーション名を続けて記述する必要があります。

表 A-7 コマンド行インタフェースのアプリケーション名

アプリケーションコンポーネント

ドット表記名

アプリケーション設定

application

EJB モジュール設定

ejb-module

Web モジュール設定

web-module

コネクタモジュール設定

connector-module

その他の名前

次の表では、get および set を使って設定できるその他のアイテムのドット表記名を示します。これらの名前は、そのままでは有効ではありません。アプリケーション名を続けて記述する必要があります。たとえば、http-listener.listener_name、lifecycle-module.module-name などです。

表 A-8 その他のコマンド行インタフェースのアイテム名

アイテム

ドット表記名

HTTP リスナー

http-listener または http-server.http-listener

MIME タイプファイル

mime

ACL

acl

仮想サーバー

virtual-server

認証データベース

auth-db

セキュリティレルム

authrealm

ライフサイクルモジュール

lifecycle-module

プロファイラ設定

profiler

サーバーインスタンス設定

サーバー設定 (サーバーインスタンス名)

属性

ここでは、前述の各名前付きアイテムの属性と、その使用例を示します。一部の属性は読み取り専用です。つまり、get コマンドだけで使用でき、set コマンドでは使用できない属性があります。


ここの例では、ユーザー、パスワード、ホスト、およびポートが環境変数によって定義されていることを前提としているため、それらのオプションは構文中に記述されていません。


jms-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-9 JMS サービスの属性

server.xml 名

asadmin 名

port

port

admin-username

adminUserName

admin-password

adminPassword

log-level

logLevel

enabled

enabled

init-timeout-in-seconds

initTimeoutInSeconds

start-args

startArgs

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jms-service.*

adminPassword という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jms-service.adminPassword

adminPassword という属性に値 admin を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jms-service.adminPassword=admin

transaction-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-10 トランザクションサービスの属性

server.xml 名

asadmin 名

automatic-recovery

automaticTransactionRecovery

timeout-in-seconds

transactionRecoveryTimeout

tx-log-dir

transactionLogFile

heuristic-decision

heuristicDecision

keypoint-interval

keypointInterval

log-level

logLevel

monitoring-enabled

monitoringEnabled

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.transaction-service.*

transactionRecoveryTimeout という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.transaction-service.transactionRecoveryTimeout

transactionRecoveryTimeout という属性に値 49 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.transaction-service.transactionRecoveryTimeout=49

mdb-container

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-11 MDB コンテナの属性 

server.xml 名

asadmin 名

steady-pool-size

steadyPoolSize

pool-resize-quantity

poolResizeQuantity

max-pool-size

maxPoolSize

idle-timeout-in-seconds

idleInPoolTimeoutInSeconds

log-level

logLevel

monitoring-enabled

monitoringEnabled

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mdb-container.*

steadyPoolSize という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mdb-container.steadyPoolSize

steadyPoolSize という属性に値 10 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.mdb-container.steadyPoolSize=10

ejb-container

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-12 EJB コンテナの属性

server.xml 名

asadmin 名

steady-pool-size

steadyPoolSize

pool-resize-quantity

poolResizeQuantity

max-pool-size

maxPoolSize

cache-resize-quantity

cacheResizeQuantity

max-cache-size

maxCacheSize

pool-idle-timeout-in-seconds

idleInPoolTimeoutInSeconds

cache-idle-timeout-in-seconds

idleInCacheTimeoutInSeconds

removal-timeout-in-seconds

removalTimeoutInSeconds

victim-selection-policy

victimSelectionPolicy

commit-option

commitOption

log-level

logLevel

monitoring-enabled

monitoringEnabled

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.ejb-container.*

maxPoolSize という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.ejb-container.maxPoolSize

maxPoolSize という属性に値 12 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.ejb-container.maxPoolSize=12

web-container

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-13 Web コンテナの属性

server.xml 名

asadmin 名

log-level

logLevel

monitoring-enabled

monitoringEnabled (使用されない)

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-container.*

logLevel という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-container.logLevel

monitoringEnabled という属性に WARNING を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.web-container.logLevel=WARNING

java-config

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-14 JVM の属性 

server.xml 名

asadmin 名

java-home

javahome

debug-enabled

debugEnabled

debug-options

debugOptions

javac-options

javacoptions

rmic-options

rmicoptions

classpath-prefix

classpathprefix

server-classpath

serverClasspath

classpath-suffix

classpathsuffix

native-library-path-prefix

libpathprefix

native-library-path-suffix

libpathsuffix

env-classpath-ignored

envpathignore

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.java-config.*

classpathprefix という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.java-config.classpathprefix

classpathprefix という属性に値 com.sun を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.java-config.classpathprefix=com.sun

orb または iiop-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-15 ORB/IIOP サービスの属性 

server.xml 名

asadmin 名

message-fragment-size

msgSize

steady-thread-pool-size

minThreads

max-thread-pool-size

maxThreads

max-connections

maxConnections

idle-thread-timeout-in-seconds

idleThreadTimeout

log-level

log

monitoring-enabled

monitor

cert-nickname

cert

ssl2-enabled

ssl2

ssl2-ciphers

ssl2Ciphers

ssl3-enabled

ssl3

ssl3-tls-ciphers

ssl3Ciphers

tls-enabled

tls

tls-rollback-enabled

tlsRollback

client-auth-enabled

clientAuth

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.orb.*

または

asadmin> get server1.iiop-service.*

msgSize という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.orb.msgSize

または

asadmin> get server1.iiop-service.msgSize

idleThreadTimeout という属性に値 300 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.orb.idleThreadTimeout=300

または

asadmin> set server1.iiop-service.idleThreadTimeout=300

orblistener または iiop-listener

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-16 IIOP リスナーの属性

server.xml 名

asadmin 名

id

id

address

address

port

port

enabled

enabled

cert-nickname

cert

ssl2-enabled

ssl2

ssl2-ciphers

ssl2Ciphers

ssl3-enabled

ssl3

ssl3-tls-ciphers

ssl3Ciphers

tls-enabled

tls

tls-rollback-enabled

tlsRollback

client-auth-enabled

clientAuth

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.orblistener.orb_listener_id.*

または

asadmin> get server1.iiop-listener.orb_listener_id.*

port という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.orblistener.orb_listener_id.port

または

asadmin> get server1.iiop-listener.orb_listener_id.port

address という属性に bluestar を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.orblistener.orb_listener_id.address=bluestar

または

asadmin> set server1.iiop-listener.orb_listener_id.address=bluestar

log-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-17 ログサービスの属性

server.xml 名

asadmin 名

file

file

level

level

log-stdout

stdout

log-stderr

stderr

echo-log-messages-to-stderr

echoToStderr

create-console

createConsole

log-virtual-server-id

LogVirtualServerId

use-system-logging

useSystemLogging

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.log-service.*

level という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.log-service.level

echoToStderr という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.log-service.echoToStderr=true

security-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-18 セキュリティレルム設定の属性 

server.xml 名

asadmin 名

default-realm

defaultRealm

default-principal

defaultPrinicpal

default-principal-password

defaultPrinicpalPassword

anonymous-role

anonymousRole

audit-enabled

auditEnabled

log-level

logLevel

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.security-service.*

anonymousRole という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.security-service.anonymousRole

encryptPasswords という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.security-service.auditEnabled=true

http-service

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-19 HTTP サービスの属性

server.xml 名

asadmin 名

qos-metrics-interval-in-seconds

qos-metrics-interval-in-seconds

qos-recompute-time-interval-in-millis

qos-recompute-time-interval-in-millis

qos-enabled

qos-enabled

bandwidth-limit

bandwidthLimit

enforce-bandwidth-limit

enforceBandwidthLimit

connection-limit

connectionLimit

enforce-connection-limit

enforceConnectionLimit

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.http-service.*

bandwidthLimit という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.http-service.bandwidthLimit

qos-enabled という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.http-service.qos-enabled=true

jdbc-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-20 JDBC リソースの属性

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

name

pool-name

pool

enabled

enabled

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jdbc-resource.jdbc_resource_name.*

pool という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jdbc-resource.jdbc_resource_name.pool

enabled という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jdbc-resource.jdbc_resource_name.enabled=true

jndi-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-21 JNDI リソースの属性 

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

name

jndi-lookup-name

LookupName

res-type

resType

factory-class

factory

enabled

enabled

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jndi-resource.jndi_name.*

factory という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jndi-resource.jndi_name.factory

factory という属性に com.sun を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jndi-resource.jndi_name.factory=com.sun

jdbc-connection-pool

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-22 JDBC 接続プールの属性 

server.xml 名

asadmin 名

name

name

datasource-classname

dsClassName

res-type

resType

description

description

steady-pool-size

steadyPoolSize

max-pool-size

maxPoolSize

max-wait-time-in-millis

maxWaitTime

pool-resize-quantity

resizeValue

idle-timeout-in-seconds

idleTimeout

transaction-isolation-level

transactionIsolationLevel

is-isolation-level-guaranteed

isIsolationLevelGuaranteed

connection-validation-method

validationMethod

is-connection-validation-required

isValidationRequired

fail-all-connections

failAll

validation-table-name

validationTable

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jdbc-connection-pool.pool_name.*

dsClassName という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jdbc-connection-pool.pool_name.dsClassName

resizeValue という属性に値 2 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jdbc-connection-pool.pool_name.resizeValue=2

custom-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-23 カスタムリソースの属性

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

name

res-type

resType

factory-class

factory

enabled

enabled

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.custom-resource.jndi_name.*

factory という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.custom-resource.jndi_name.factory

factory という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.custom-resource.jndi_name.factory=myclass

jms-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-24 JMS リソースの属性

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

name

res-type

resType

enabled

enabled

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jms-resource.jms_resource_name.*

res-type という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.jms-resource.jms_resource_name.resType

enabled という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.jms-resource.jms_resource_name.enabled=true

persistence-manager-factory-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-25 持続マネージャファクトリリソースの属性

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

jndiName

jdbc-resource-jndi-name

JdbcResourceJndiName

factory-class

factoryClass

enabled

enabled

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.persistence-manager-factory-resource.jndi_name

factoryClass という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.persistence-manager-factory-resource.jndi_name.factoryClass

enabled という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.persistence-manager-factory-resource.jndi_name.enabled=true

mail-resource

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-26 Java メールリソースの属性

server.xml 名

asadmin 名

jndi-name

name

enabled

enabled

store-protocol

storeProtocol

store-protocol-class

storeProtocolClass

transport-protocol

transportProtocol

transport-protocol-class

transportProtocolClass

host

host

user

user

from

from

debug

debug

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mail-resource.jndi_name.*

host という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mail-resource.jndi_name.host

enabled という属性に true を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.mail-resource.jndi_name.enabled=true

application

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-27 アプリケーションの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

location

location

virtual-servers

virtualServers

description

description

enabled

enabled

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.application.application_name.*

アプリケーションの location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.application.application_name.location

location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.application.application_name.location=
"/export/home/as7se/as1/repository/applications/ASConverter"

ejb-module

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-28 EJB モジュールの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

location

location

description

description

enabled

enabled

インスタンス (server1) 内にあるスタンドアロン EJB モジュールのすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.ejb-module.ejb_jar_name.*

インスタンス (server1) に関する、アプリケーション内にある EJB モジュールのすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.j2ee-application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.*

または

asadmin>get server1.application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.*

スタンドアロン EJB モジュールから location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.ejb-module.ejb_jar_name.location

アプリケーションの EJB モジュールから location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.j2ee-application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.
location

または

asadmin> get server1.application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.location

スタンドアロン EJB モジュールの location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.ejb-module.ejb_jar_name.location="/export/home/as7se/as1/repos itory/modules/ejb_jar_name"

アプリケーションにバンドルされている EJB モジュールの location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.j2ee-application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.
location="/export/home/as7se/as1/repository/modules/ejb_jar_name"

または

asadmin>set server1.application.application_name.ejb-module.ejb_jar_name.location="/ex port/home/as7se/as1/repository/modules/ejb_jar_name"

web-module

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-29 Web モジュールの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

location

location

context-root

contextRoot

virtual-servers

virtualServers

description

description

enabled

enabled

インスタンス (server1) 内にあるスタンドアロン Web モジュールのすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-module.web_war_name.*

インスタンス (server1) に関する、アプリケーション内にある Web モジュールのすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-module.application_name.web_war_name.*

スタンドアロン Web モジュールから location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-module.web_war_name.location

アプリケーションの Web モジュールから location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.web-module.application_name.web_war_name.location

スタンドアロン Web モジュールの location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.web-module.war-ic.location=
"/export/home/as7se/as1/repository/modules/web_war_name"

アプリケーションにバンドルされている Web モジュールの location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.web-module.application_name.web_war_name.location=
"/export/home/as7se/as1/repository/modules/web_war_name"

connector-module

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-30 コネクタモジュールの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

location

location

description

description

enabled

enabled

インスタンス (server1) 内にあるスタンドアロンコネクタモジュールのすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.connector-module.connector_rar_name.*

スタンドアロンコネクタモジュールから location という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.connector-module.connector_rar_name.location

スタンドアロンコネクタモジュールの location という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.connector-module.connector_rar_name.location=
"/export/home/as7se/as1/repository/modules/connector_rar_name"

http-listener または http-server.http-listener

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-31 HTTP リスナーの属性 

server.xml 名

asadmin 名

id

id

address

address

port

port

family

family

acceptor-threads

acceptorThreads

blocking-enabled

blockingEnabled

security-enabled

securityEnabled

default-virtual-server

defaultVirtualServer

server-name

serverName

enabled

enabled

cert-nickname

cert

ssl2-enabled

ssl2

ssl2-ciphers

ssl2Ciphers

ssl3-enabled

ssl3

ssl3-tls-ciphers

ssl3Ciphers

tls-enabled

tls

tls-rollback-enabled

tlsRollback

client-auth-enabled

clientAuth

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.http-listener.http_listener_name.*

または

asadmin> get server1.http-server.http-listener.http_listener_name.*

factory という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.httpl-listener.http_listener_name.address

または

asadmin> get server1.http-server.http-listener.http_listener_name.address

address という属性に IP アドレス 0.0.0.0 を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.http-listener.http_listener_name.address=0.0.0.0

または

asadmin> set server1.http-server.http-listener.http_listener_name.address=0.0.0.0

mime

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-32 MIME タイプの属性

server.xml 名

asadmin 名

id

id

file

file

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mime.mime_name.*

file という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.mime.mime_name.file

file という属性に mime.types を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.mime.mime_name.file=mime.types

acl

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-33 ACL の属性

server.xml 名

asadmin 名

id

id

file

file

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.acl.acl_name.*

file という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.acl.acl_name.file

file という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.acl.acl_name.file=com/as1.acl

virtual-server

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-34 仮想サーバーの属性

server.xml 名

asadmin 名

id

id

http-listeners

httpListeners

config-file

configFile

default-object

defaultObject

accept-language

acceptLanguage

log-file

logFile

default-web-module

defaultWebModule

hosts

hosts

mime

mime

state

state

acls

acls

bandwidth-limit

bandwidthLimit

enforce-bandwidth-limit

enforceBandwidthLimit

connection-limit

connectionLimit

enforce-connection-limit

enforceConnectionLimit

property name="dir" value=

property.dir

property name="nice" value=

property.nice

property name="user" value=

property.user

property name="group" value=

property.group

property name="chroot" value=

property.chroot

property name="docroot" value=

property.docroot

property name="accesslog" value=

property.accesslog

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get instance_name.virtual-server.vserver_id.*

次に例を示します。

asadmin> get server1.virtual-server.server1.*

仮想サーバー server1 の httpListeners という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.virtual-server.server1.httpListeners

acceptLanguage という属性に false を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.virtual-acceptLanguage=false

auth-db

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-35 認証データベースの属性

server.xml 名

asadmin 名

id

id

database

database

basedn

basedn

certmaps

certmaps

インスタンスのすべての属性を確認するには、次のコマンドを使います。

asadmin> get instancename.virtual-server.vserver_id.auth-db.authdb_id.*

たとえば、インスタンス server1 の仮想サーバー server1 では、次のように入力します。

asadmin> get server1.virtual-server.server1.auth-db.authdb_id.*

database という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.virtual-server.server1.auth-db.authdb_id.database

database という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.virtual-server.server1.auth-db.authdb_id.database=Oracle

authrealm

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-36 承認レルムの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

classname

classname

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.authrealm.authrealm_id.*

classname という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.authrealm.authrealm_id.classname

classname という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.authrealm.authrealm_id.classname=com.sun.as.security.auth.real m.sharedpassword.SharedPasswordRealm

lifecycle-module

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-37 ライフサイクルモジュールの属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

enabled

enabled

class-name

className

classpath

classPath

load-order

loadOrder

is-failure-fatal

isFailureFatal

description

description

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.lifecycle-module.lifecycle_module_id.*

ライフサイクルモジュールの className という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.lifecycle-module.lifecycle_module_id.className

className という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.lifecycle-module.lifecycle_module_id.className=com.lifecycle_module_id. lifecycle

profiler

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-38 JVM プロファイラ設定の属性

server.xml 名

asadmin 名

name

name

classpath

classPath

native-library-path

nativeLibraryPath

enabled

enabled

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.profiler.*

enabled という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.profiler.enabled

enabled という属性に false を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.profiler.enabled=false

サーバー設定 (サーバーインスタンス名)

次の表では、属性の server.xml 名を左側の列に、asadmin で使用する名前を右側の列に示しています。

表 A-39 サーバー設定の属性

server.xml 名

asadmin 名

instance-name

name

locale

locale

log-root

logRoot

session-store

sessionStore

application-root

applicationRoot

dynamic-reload-enabled

appDynamicReloadEnabled

dynamic-reload-poll-interval-in-seconds

appReloadPollInterval

インスタンス (server1) からすべての属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.*

logRoot という属性を取得するには、次のように入力します。

asadmin> get server1.logRoot

logRoot という属性を設定するには、次のように入力します。

asadmin> set server1.logRoot="/space/log"

各オプションに対応する長形式、短形式、デフォルト値、および環境変数

次の表に、コマンド行オプションの長形式と短形式を示します。短形式が記載されていない場合、短形式のオプションは使用できません。

表 A-40 各オプションに対応する短形式、長形式、デフォルト値、および環境変数 

オプション名

長形式

短形式

デフォルト値

環境変数

acceptlang

--acceptlang

 

 

AS_ADMIN_ACCEPT_

acceptorthreads

--acceptorthreads

 

 

AS_ADMIN_ACCEPTOR_THREADS

acls

--acls

 

 

AS_ADMIN_ACLS

address

--address

 

 

AS_ADMIN_ADDRESS

adminpassword

--adminpassword

 

 

AS_ADMIN_ADMINPASSWD

adminport

--adminport

 

4848

AS_ADMIN_ADMINPORT

adminuser

--adminuser

 

 

AS_ADMIN_ADMINUSER

basedn

--basedn

 

 

AS_ADMIN_BASEDN

blockingenabled

--blockingenabled

 

 

AS_ADMIN_BLOCKINGENABLED

bwlimit

--bwlimit

 

 

AS_ADMIN_BWLIMIT

certmaps

--certmaps

 

 

AS_ADMIN_CERTMAPS

certname

--certname

 

 

AS_ADMIN_CERTNAME

classname

--classname

 

 

AS_ADMIN_CLASSNAME

classpath

--classpath

 

 

AS_ADMIN_CLASSPATH

clientauthenabled

--clientauthenabled

 

 

AS_ADMIN_CLIENTAUTHENABLED

configfile

--configfile

 

 

AS_ADMIN_CONFIGFILE

connectionpoolid

--connectionpoolid

 

AS_ADMIN_CONNECTIONPOOLID

connlimit

--connlimit

 

 

AS_ADMIN_CONNLIMIT

contextroot

--contextroot

 

 

AS_ADMIN_CONTEXTROOT

database

--database

 

 

AS_ADMIN_DATABASE

debug

--debug

false

AS_ADMIN_DEBUG

defaultobj

--defaultobj

 

 

AS_ADMIN_DEFAULTOBJ

defaultwebmodule

--defaultwebmodule

 

AS_ADMIN_DEFAULTWEBMODULE

description

--description

 

AS_ADMIN_DESCRIPTION

discardmanualchanges

--discardmanualchanges

-d

false

AS_ADMIN_DISCARDMANUALCHANGES

echo

--echo

-e

false

AS_ADMIN_ECHO

enabled

--enabled

 

 

AS_ADMIN_ENABLED

enforcebwlimit

--enforcebwlimit

 

 

AS_ADMIN_ENFORCEBWLIMIT

enforceconnlimit

--enforceconnlimit

 

 

AS_ADMIN_ENFORCECONNLIMIT

failconnection

--failconnection

 

false

AS_ADMIN_FAILCONNECTION

failurefatal

--failurefatal

 

false

AS_ADMIN_FAILUREFATAL

family

--family

 

AS_ADMIN_FAMILY

file

--file

-f

 

AS_ADMIN_FILE

force

--force

-F

true

AS_ADMIN_FORCE

help

--help

-h

 

AS_ADMIN_HELP

host

--host

-H

 

AS_ADMIN_HOST

hosts

--hosts

 

 

AS_ADMIN_HOSTS

httplistenerid

--httplistenerid

 

 

AS_ADMIN_HTTPLISTENERID

httplisteners

--httplisteners

 

 

AS_HTTP_LISTENERS

idletimeout

--idletimeout

 

300

AS_ADMIN_IDLETIMEOUT

instance

--instance

-i

server1

AS_ADMIN_INSTANCE

instanceport

--instanceport

 

 

AS_ADMIN_INSTANCEPORT

interactive

--interactive

-I

true

AS_AMDIN_INTERACTIVE

isconnectvalidaterequired

--isconnectvalidaterequired

 

false

AS_ADMIN_ISCONNECTVALIDATEREQUIRED

jdbcjndiname

--jdbcjndiname

-a

 

AS_ADMIN_JDBCJNDINAME

jndilookupname

--jndilookupname

-l

 

AS_ADMIN_JNDILOOKUPNAME

keepmanualchanges

--keepmanualchanges

-k

false

AS_ADMIN_KEEPMANUALCHANGES

loadorder

--loadorder

 

 

AS_ADMIN_LOADORDER

local

--local

-l

false

 

logfile

--logfile

 

 

AS_ADMIN_LOGFILE

maxpoolsize

--maxpoolsize

 

32

AS_ADMIN_MAXPOOLSIZE

maxwait

--maxwait

 

6000

AS_ADMIN_MAXWAIT

mime

--mime

 

 

AS_ADMIN_MIME

mimefile

--mimefile

 

 

AS_ADMIN_MIMEFILE

monitor

--monitor

-m

false

AS_ADMIN_MONITOR

name

--name

-n

 

AS_ADMIN_NAME

nativelibpath

--nativelibpath

 

 

AS_ADMIN_NATIVELIBPATH

objtype

--objtype

-o

 

AS_ADMIN_OBJTYPE

password

--password

-w

 

AS_ADMIN_PASSWORD

poolresize

--poolresize

 

2

AS_ADMIN_POOLRESIZE

port

--port

-p

8000

AS_ADMIN_PORT

prefix

--prefix

-x

 

AS_ADMIN_PREFIX

printprompt

--printprompt

-P

true

AS_ADMIN_PROMPT

property

--property

 

 

AS_ADMIN_PROPERTY

securityenabled

--securityenabled

 

 

AS_ADMIN_SECURITYENABLED

servername

--servername

 

 

AS_ADMIN_SERVERNAME

ssl2ciphers

--ssl2ciphers

 

 

AS_ADMIN_SSL2CIPHERS

ssl2enabled

--ssl2enabled

 

 

AS_ADMIN_SSL2ENABLED

ssl3enabled

--ssl3enabled

 

 

AS_ADMIN_SSL3ENABLED

ssl3tlsciphers

--ssl3tlsciphers

 

 

AS_ADMIN_SSL3TLSCIPHERS

state

--state

 

 

AS_ADMIN_STATE

steadypoolsize

--steadypoolsize

8

 

AS_ADMIN_STEADYPOOLSIZE

storeprotocol

--storeprotocol

 

 

AS_ADMIN_STOREPROTOCOL

storeprotocolclass

--storeprotocolclass

 

 

AS_ADMIN_STOREPROTOCOLCLASS

tlsenabled

--tlsenabled

 

 

AS_ADMIN_TLSENABLED

tlsrollbackenabled

--tlsrollbackenabled

 

 

AS_ADMIN_TLSROLLBACKENABLED

transprotocol

--transprotocol

 

smtp

AS_ADMIN_TRANSPROTOCOL

type

--type

 

 

S_ADMIN_TRANSPROTOCOLCLASS

upload

--upload

-U

true

AS_ADMIN_TYPE

url

--url

 

 

AS_ADMIN_URL

user

--user

-u

 

AS_ADMIN_USER

validationmethod

--validationmethod

 

auto-commit

AS_ADMIN_VALIDATIONMETHOD

validationtable

--validationtable

 

 

AS_ADMIN_VALIDATIONTABLE

version

--version

-v

 

AS_AMDIN_VERSION

virtualserver

--virtualserver

 

 

AS_ADMIN_VIRTUALSERVER



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