Oracle Directory Server Enterprise Edition 向け Oracle Fusion Middleware リリースノート

はじめに

このリリースノートでは、リリース時点で判明している、重要な情報を示します。ここでは、新機能や拡張機能、既知の制限事項や問題点、技術的な注意事項、その他の関連情報を説明します。Directory Server Enterprise Edition をお使いになる前に、このリリースノートをお読みください。

内容の紹介

このマニュアルは、以下の章で構成されています。

第 2 章互換性についてでは、以前のバージョンのコンポーネント製品との互換性や、Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアに対して今後予定されている変更について説明しています。

第 3 章インストールの注意点では、ハードウェアおよびソフトウェアの要件など、インストールに関連する事項を扱っています。

第 4 章Directory Server の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Server の修正点および問題点の一覧を示しています。

第 5 章Directory Proxy Server の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Proxy Server の修正点および問題点の一覧を示しています。

第 6 章Directory Server Resource Kit の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Server Resource Kit の概要を紹介しています。この章では、Directory Server Resource Kit の修正点および問題点の一覧も示します。

Oracle Directory Server Enterprise Edition のドキュメントセット

このドキュメントセットでは、Oracle Directory Server Enterprise Edition を使用してディレクトリサービスを評価、設計、配備、および管理する方法について説明します。また、Directory Server Enterprise Edition 用クライアントアプリケーションの開発方法についても説明します。Directory Server Enterprise Edition ドキュメントセットは http://docs.sun.com/coll/1819.3 で入手できます。

次の表に、Directory Server Enterprise Edition のドキュメントセットを構成するドキュメントの一覧を示します。

表 P–1 Directory Server Enterprise Edition ドキュメント

ドキュメントタイトル 

目次 

『Oracle Directory Server Enterprise Edition 向け Oracle Fusion Middleware リリースノート』

既知の問題点を含め、Directory Server Enterprise Edition についての最新情報を提供しています。 

『Oracle Fusion Middleware Documentation Center for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

重要情報をすばやく探すのに役立つ、ドキュメントセットの重要な領域へのリンクを提供しています。 

『Oracle Fusion Middleware Evaluation Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

このリリースの重要な機能を紹介します。これらの機能の仕組みや提供される利点を、単独システムに実装可能な配備のコンテキストに沿って例示します。 

『Oracle Fusion Middleware Deployment Planning Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

Directory Server Enterprise Edition をベースとする、可用性と拡張性に優れたディレクトリサービスを計画および設計する方法について説明します。配備の計画および設計の基本的な概念および原則を提示します。ソリューションのライフサイクルについて検討し、Directory Server Enterprise Edition ベースのソリューションを計画するために使用する概略レベルのサンプルおよび戦略を提供します。 

『Oracle Fusion Middleware Installation Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアのインストール方法について説明します。インストール済みソフトウェアの設定方法および設定済みソフトウェアの検証方法を示します。 

『Oracle Fusion Middleware Upgrade and Migration Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

version 6 のインストールをアップグレードする手順および version 5.2 を移行する手順を示します。 

『Oracle Fusion Middleware Administration Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

Directory Server Enterprise Edition をコマンド行から管理するための手順を示します。 

Directory Service Control Center (DSCC) を使用して Directory Server Enterprise Edition を管理する際のヒントおよび手順については、DSCC のオンラインヘルプを参照してください。 

『Oracle Fusion Middleware Reference for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

Directory Server Enterprise Edition の技術および概念の基礎を紹介します。コンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能について説明しています。  

『Oracle Fusion Middleware Man Page Reference for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

Directory Server Enterprise Edition を通じて利用可能なコマンド行ツール、スキーマオブジェクト、およびその他の公開インタフェースについて説明しています。このドキュメントの個別の節を、オンラインマニュアルページとしてインストールすることができます。 

『Oracle Fusion Middleware Troubleshooting Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 』

さまざまなツールを使用して問題の範囲を特定し、データを収集し、問題部分の障害追跡を行う手順について説明しています。 

『Sun Java System Identity Synchronization for Windows 6.0 Deployment Planning Guide 』

Identity Synchronization for Windows の計画と配備に関する一般的なガイドラインやベストプラクティスを示しています。 

『Sun Java System Identity Synchronization for Windows 6.0 Installation and Configuration Guide 』

Identity Synchronization for Windows をインストールおよび設定する方法を説明しています。 

Installation Instructions for Identity Synchronization for Windows 6.0 Service Pack 1

Identity Synchronization for Windows 6.0 SP1 のインストール手順を示しています。 

Oracle Fusion Middleware Developer’s Guide for Oracle Directory Server Enterprise Edition 11 g Release 1 (11.1.1)

Directory Server Enterprise Edition の一部として提供されるツールおよび API を利用して、ディレクトリクライアントアプリケーションを開発する方法を示します。このマニュアルはドキュメントセットには含まれていませんが、すべてのサンプルコードファイルとともに example.zip ファイルにまとめられています。このファイルは次のサイトから入手できます。

Directory Server Enterprise Edition の概要については、次のドキュメントを記載順に確認してください。

DSEE ドキュメントマップ

関連ドキュメント

SLAMD 分散負荷生成エンジンは、ネットワークベースのアプリケーションのパフォーマンスについて負荷テストを実行し、分析するために設計された Java アプリケーションです。このアプリケーションは、LDAP ディレクトリサーバーのパフォーマンスについてベンチマークを実行し、分析するために Sun Microsystems, Inc. によって開発されました。SLAMD は、OSI 認定オープンソースライセンスである Sun Public License に基づいて、オープンソースアプリケーションとして使用できます。SLAMD の詳細については、http://www.slamd.com/ を参照してください。 SLAMD は、java.net プロジェクトでも提供されています。https://slamd.dev.java.net/ を参照してください。

Java Naming and Directory Interface (JNDI) は、LDAP や DSML v2 による Java アプリケーションから Directory Server へのアクセスに対応しています。JNDI の詳細については、http://java.sun.com/products/jndi/ を参照してください。『JNDI Tutorial』には、詳しい説明と JNDI の使用例が記載されています。このチュートリアルは、http://java.sun.com/products/jndi/tutorial/ で参照できます。

Identity Synchronization for Windows は Message Queue を制限されたライセンスで使用します。Message Queue のマニュアルは http://docs.sun.com/coll/1307.6 から入手できます。

Identity Synchronization for Windows は、Microsoft Windows のパスワードポリシーを管理するための製品です。

再頒布可能ファイル

Directory Server Enterprise Edition のファイルは、再頒布できません。

デフォルトパスとコマンドの場所

この節では、ドキュメントで使用するデフォルトのパスについて説明し、オペレーティングシステムや配備タイプによって異なるコマンドの場所を示します。

デフォルトパス

次の表では、このドキュメントで使用するデフォルトのパスについて説明します。インストールされるファイルの詳細な説明については、『Oracle Fusion Middleware Reference for Oracle Directory Server Enterprise Edition』の第 1 章「Directory Server Enterprise Edition File Reference」を参照してください。

表 P–2 デフォルトパス

プレースホルダ 

説明 

デフォルト値 

install-path

Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアのベースインストールディレクトリを表します。

解凍機能を使用して ZIP 形式の配布パッケージからインストールする場合、install-pathcurrent-directory/dsee7 になります。

ネイティブパッケージ配布からインストールする場合、install-path/opt/SUNWdsee7 になります。

instance-path

Directory Server または Directory Proxy Server のインスタンスのフルパスを表します。

このマニュアルでは、Directory Server には /local/dsInst/ を、Directory Proxy Server には /local/dps/ を使用します。

デフォルトパスはありません。インスタンスパスは、常にローカルファイルシステム上に存在するようにします。

Solaris システムでは、/var ディレクトリが推奨されます。

serverroot

Identity Synchronization for Windows のインストール先の親ディレクトリを表します

インストールごとに異なります。Directory Server および Directory Proxy Server では、serverroot の概念が存在しなくなったことに注意してください。

isw-hostname

Identity Synchronization for Windows インスタンスのディレクトリを表します

インストールごとに異なります 

/path/to/cert8.db

Identity Synchronization for Windows におけるクライアントの証明書データベースのデフォルトパスおよびファイル名を表します

current-working-dir/cert8.db

serverroot/isw-hostname/logs/

システムマネージャー、各コネクタ、およびセントラルロガーのログファイルを Identity Synchronization for Windows がローカルに保存する場所のデフォルトパスを表します

インストールごとに異なります 

serverroot/isw-hostname/logs/central/

Identity Synchronization for Windows セントラルログファイルのデフォルトパスを表します

インストールごとに異なります 

コマンドの場所

この節で示す次の表は、Directory Server Enterprise Edition のマニュアルで使用されるコマンドの場所の一覧です。各コマンドの詳細については関連するマニュアルページを参照してください。

表 P–3 コマンドの場所

コマンド 

ネイティブパッケージ配布 

ZIP 形式の配布 

cacaoadm

/usr/sbin/cacaoadm

Solaris、Linux、HP—UX —  

install-path/bin/cacaoadm

Windows - 

install-path\bin\cacaoadm.bat

certutil

/usr/sfw/bin/certutil

install-path/bin/certutil

dpadm(1M)

install-path/bin/dpadm

install-path/bin/dpadm

dpconf(1M)

install-path/bin/dpconf

install-path/bin/dpconf

dsadm(1M)

install-path/bin/dsadm

install-path/bin/dsadm

dsccmon(1M)

install-path/bin/dsccmon

install-path/bin/dsccmon

dsccreg(1M)

install-path/bin/dsccreg

install-path/bin/dsccreg

dsccsetup(1M)

install-path/bin/dsccsetup

install-path/bin/dsccsetup

dsconf(1M)

install-path/bin/dsconf

install-path/bin/dsconf

dsmig(1M)

install-path/bin/dsmig

install-path/bin/dsmig

dsutil(1M)

install-path/bin/dsutil

install-path/bin/dsutil

entrycmp(1)

install-path/bin/entrycmp

install-path/bin/entrycmp

fildif(1)

install-path/bin/fildif

install-path/bin/fildif

idsktune(1M)

提供されていません 

ZIP 形式の配布パッケージを解凍したディレクトリにあります 

insync(1)

install-path/bin/insync

install-path/bin/insync

ldapsearch(1)

install-path/dsrk/bin/ldapsearch

install-path/dsrk/bin/ldapsearch

repldisc(1)

install-path/bin/repldisc

install-path/bin/repldisc

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–4 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

記号の表記規則

次の表は、このマニュアルで使用される記号の一覧です。

表 P–5 記号の表記規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは省略可能です。

{ | }

必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 

-d {y|n}

-d オプションでは、yn のどちらかの引数を使用する必要があります。

${ }

変数参照を示します。 

${com.sun.javaRoot}

com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。

同時に押すキーを連結します。 

Control-A 

Ctrl キーと A キーを同時に押します。 

連続して押すキーを連結します。 

Ctrl+A+N 

Ctrl キーを押し、離してから、以後のキーを続けて押します。 

-> 

グラフィカルユーザーインタフェースで選択するメニュー項目を示します。 

「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから、「テンプレート」を選択します。 

ドキュメント、サポート、トレーニング

次の追加リソースに関する情報を入手できます。

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