InterDomain Networks は、いくつかのコマンドの動作に影響します。この節では、IDN による影響を受ける SSP コマンドの動作について説明します。
以下の表に IDN による影響を受ける SSP コマンドを示します。
表 1-1 IDN による影響を受ける SSP コマンド
コマンド |
影響 |
---|---|
bringup(1M) |
bringup(1M) コマンドを使用して IDN 内の他のドメインを再起動する前に、未認識状態 (AWOL) のドメインをリンク解除しておく必要があります。同じ IDN 内の複数のドメインがハングアップした場合は、ハングアップしたドメインを同時にリンク解除する必要があります。加えて、どの応答しないドメインも、同じ IDN 内に他の応答しないドメインが存在する場合は、リンク解除することができません。また、bringup(1M) コマンド、domain_link(1M) コマンド、および domain_unlink(1M) コマンドを同時に実行することはできません。 |
domain_create(1M) |
bringup(1M) コマンドを使用して IDN 内の他のドメインを再起動する前に、未認識状態 (AWOL) のドメインをリンク解除しておく必要があります。同じ IDN 内の複数のドメインがハングアップした場合は、ハングアップしたドメインを同時にリンク解除する必要があります。加えて、どの応答しないドメインも、同じ IDN 内に他の応答しないドメインが存在する場合は、リンク解除することができません。また、bringup(1M) コマンド、domain_link(1M) コマンド、および domain_unlink(1M) コマンドを同時に実行することはできません。 |
domain_remove(1M) |
現在 IDN のメンバーであるドメインは削除できません。まずドメインをリンク解除してから、削除する必要があります。 |
dr(1M) |
DR コマンドと IDN コマンドを同時に実行することはできません。dr(1M) コマンドの詳細は、「Dynamic Reconfiguration と IDN」を参照してください。 |
edd(1M) |
IDN 内のドメインでアービトレーション停止 (arbstop) またはレコード停止 (recordstop) が発生した結果として edd(1M) がダンプファイルを作成する場合は、ダンプファイルはその IDN のすべてのドメインメンバーを構成するボードのセット全体に基づいて作成されます。edd(1M) デーモンは、ドメインの自動リンクおよび AWOL 状態からの回復処理を有効にするためにも必要です。 |
hostint(1M) |
デフォルトでは、IDN のメンバーであるドメインに対して hostint(1M) 操作を実行することはできません。強制オプションを指定した hostint(1M) コマンドを使用しない限り、先にドメインをリンク解除する必要があります。 |
hpost(1M) |
hpost -Wc を IDN の一部であるいずれかのドメインに対して使用すると、その IDN 内のすべてのドメインのすべてのボードでレコード停止 (recordstop) がクリアされます。 |
power(1M) |
強制オプションを指定した power(1M) コマンド (強制オプションの使い方の詳細は、power(1M) のマニュアルページを参照してください) を使用しない限り、IDN のメンバーであるドメイン内のシステムボードの電源を切ることはできません。IDN からドメインをリンク解除してから、power(1M) コマンドを使用してボードの電源を切ります。 |
sigbcmd(1M) |
デフォルトでは、現在 IDN のメンバーであるドメインに対して sigbcmd obp または panic 操作を実行することはできません。強制オプションを指定した sigbcmd(1M) コマンドを使用しない限り、先にドメインをリンク解除する必要があります。 |