この章では、Solaris 9 オペレーティング環境に追加された、ソフトウェア開発に関する新機能について説明します。
説明 |
リリース |
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Solaris と Linux のアプリケーションプログラミングインタフェースの互換性 フリーウェアのライブラリとサポートユーティリティのいくつかは、以前は Solaris 8 ソフトウェア付属の CD 上で利用できましたが、現在は Solaris 9 オペレーティング環境に統合されています。この結果、ソフトウェアアプリケーションの開発者が Solaris オペレーティング環境で、より簡単にフリーウェアアプリケーションを開発およびコンパイルできるようになりました。ライブラリには、glib、GTK+、Jpeg、libpng、 Tcl/Tk、libtif、および libxm12 が含まれています。Solaris のメディアで利用できるフリーウェアの詳細は、「その他のソフトウェア」を参照してください。 |
Solaris 9 |
Live Upgrade メッセージの XML 出力の選択 Solaris Live Upgrade をコマンド行で使用するときに、-X オプションを使用して XML 出力を選択できるようになりました。このオプションは、Solaris Live Upgrade をツールとして使用するプログラムまたはシェルスクリプトのプログミングの際に使用するものです。デフォルトの出力はテキスト出力ですが、-X オプションを使用すれば、マシンの構文解析と解釈に適した XML が作成されます。-X オプションを指定すると、エラー、警告、通知、一般などのすべてのメッセージで、出力は XML となります。 lucreate(1M) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
Multiple Page Size Support Multiple Page Size Support (MPSS) により、プログラムはハードウェアがサポートする任意のページサイズを使用して仮想メモリーの各部にアクセスできます。 以前のリリースでは、プログラムのスタック、ヒープ、または mmap() で割り当てられた Anonymous Memory に 8K バイトのページしか利用できませんでした。 開発者は、メモリーを多く消費するアプリケーションがスタック、ヒープ、または mmap() で割り当てられた /dev/zeroプライベートメモリーのためにハードウェアでサポートされている任意のページサイズを使用するように調整できます。メモリーを多く消費するプログラムでは、大きなページサイズを使用することでパフォーマンスが著しく向上する場合があります。 詳細は、pagesize(1)、mpss.so.1(1)、ppgsz(1)、memcntl(2)、mmap(2)、および getpagesizes(3C) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
マルチスレッドライブラリの向上 Solaris 9 リリースでは、改良された高速マルチスレッドライブラリが追加されました。これは、以前のリリースの Solaris ソフトウェアでは libthread の代替として利用できました。 詳細は、『マルチスレッドのプログラミング』と threads(3THR) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
Perl バージョン 5.6.1 Solaris 9 リリースでは、新しいデフォルトバージョンの Perl (Practical Extraction and Report Language) を使用できます。新しいデフォルトバージョンの Perl は、バージョン 5.6.1 です。また、Solaris 9 リリースには、Solaris 8 リリースに含まれていた古いバージョンの Perl (バージョン 5.005_03) も含まれています。 詳細は、perl(1) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
統一された diff 形式 diff コマンドと sccs-sccsdiff コマンドが更新され、GNU スタイルの統一された diff 形式をサポートできるようになりました。この形式では、コンテキスト行が差分リストに 1 回だけ出力されます。 これらのコマンドの詳細は、diff(1) および sccs-sccsdiff (1) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
sysevent フレームワーク sysevent フレームワークにより、カーネルレベルとユーザーレベルのシステムイベント (ハードウェアとソフトウェアの状態の変化、エラー、障害など) を、このようなイベントの通知を受け取るべきアプリケーションに通知できるようになりました。 sysevent フレームワークのコンポーネントには以下のものがあります。
syseventd デーモンは、カーネルからのシステムイベントバッファの配信を受け入れる、ユーザーレベルのデーモンです。イベントバッファが syseventd が配信されると、このデーモンは対象となるすべての終了イベントのサブスクライバにイベントを伝達します。 syseventadm コマンドを使用して、システムイベントに応答してコマンド、アプリケーション、またはスクリプトを起動するためにあとで使用するイベント指定を構成することができます。 sysevent カーネルおよびライブラリ API の詳細は、syseventadm(1M)、syseventconfd(1M)、および syseventd(1M) のマニュアルページを参照してください。 ドライバレベルのイベント通知ロギングの詳細は、ddi_log_sysevent(9F) を参照してください。 |
Solaris 8 1/01 Solaris 8 4/01 で更新 |
Kernel Pseudo-Random Number Generator Solaris Pseudo-Random Number Generator (PRNG) は /dev/random と /dev/urandom デバイスから使用でき、暗号化操作、科学計算アプリケーション、およびシミュレーションツール用の擬似乱数にアクセスする標準インタフェースを備えた ISV を提供します。PRNG は Solaris カーネルで動作し、エントロピープールの内容を保護します。PRNG は、カーネルメモリーページからエントロピーデータを収集し、高水準な無作為性を常に維持します。 詳細は、random(7D) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
クラスタ上の遠隔共用メモリーへのアプリケーションインタフェース Sun Cluster 環境の使用を拡大するアプリケーションを開発する際は、このインタフェースを利用できます。 新しい Remote Shared Memory (RSM) API を使用すると、高速クラスタインターコネクトで渡されるメッセージの応答時間が短いアプリケーションをプログラミングすることができます。このように cluster-aware アプリケーションを設計すると、クラスタ化された構成でイベントへの応答に要する時間を大幅に減らすことができます。 Sun Cluster 3.0 がインストールされている必要があります。新しいインタフェースを活用するためには、既存の Sun Cluster アプリケーションを変更する必要があります。 詳細は、『プログラミングインタフェース』を参照してください。また、librsm(3LIB) のマニュアルページと『man pages section 3: Extended Library Functions』(3RSM) のマニュアルページにも RSM に関する記述が含まれています。 |
Solaris 8 10/01 |
GNU 互換バージョンの gettext API 関数 Solaris 9 リリースでは GNU 互換バージョンの gettext API 関数が追加されましたが、Solaris gettext API 関数の下位互換性も維持しています。
詳細は、gettext(3C) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
拡張ファイル属性 UFS、NFS、および TMPFS ファイルシステムは、拡張ファイル属性を包含するように機能拡張されました。拡張ファイル属性によりアプリケーション開発者は、ファイルを特定の属性に関連付けることができます。たとえば、ウィンドウシステム用のファイル管理アプリケーションの開発者が行う、表示アイコンとファイルとの関連付けです。 詳細は、「ファイルシステムの機能拡張」を参照してください。 |
Solaris 9 |
新しい固定優先順位 (Fixed-Priority、FX) スケジューリングクラス FX スケジューラは、ユーザーまたはアプリケーションによるスケジューリング優先順位制御を必要とするプロセスに対して、スケジューリングポリシーを提供します。「システムリソースの機能拡張」を参照してください。 |
Solaris 9 |
ダイナミックホスト構成プロトコル (DHCP) ダイナミックホスト構成プロトコル (Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP) サービスを使用すると、ホストシステムは、ブート時にネットワークサーバーから IP アドレスとネットワーク構成情報を受け取ることができます。Solaris 8 7/01 より前のリリースでは DHCP 構成データはテキストファイルか NIS+ にしか保存できませんでしたが、現在の Solaris DHCP サービスでのデータアクセスは、モジュール方式のフレームワークを使用するように再設計されています。Solaris DHCP は、DHCP データの保存に任意のデータ格納装置をサポートする共有オブジェクトを作成できる API を提供します。 『Solaris DHCP サービス開発ガイド』には、Solaris DHCP が使用するデータアクセスフレームワークの概要、開発者向けの一般的なガイドライン、および、新しいデータストアをサポートするモジュールの作成に使用する API 機能の一覧が記載されています。 詳細については、『Solaris DHCP サービス開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 8 7/01 |
Solaris Web Start Wizards SDK 3.0.1 Solaris Web Start Wizards は、ネイティブ Solaris アプリケーション、Java アプリケーション、および Java 以外のアプリケーションのインストール、設定、管理を簡単にします。Solaris Web Start Wizards ソフトウェアを使用すると、開発者は Solaris 版のアプリケーションと Microsoft Windows 版のアプリケーションの両方をパッケージ化できます。このインストールウィザードは、プラットフォーム固有の処理を管理します。 Web Start Wizard SDK 3.0.1 は現在 Solaris 9 リリースに付属しており、Solaris Web Start インストールプログラムを使用してインストールできます。 |
Solaris 9 |
モジューラデバッガ (mdb) mdb(1) は、稼動中のオペレーティングシステム、OS クラッシュダンプ、ユーザープロセス、ユーザープロセスのコアダンプ、オブジェクトファイルなどの低レベルのデバッグと編集に利用できる拡張可能なユーティリティです。 Solaris 9 リリースでは、mdb は Solaris カーネル用の新しいシンボリックデバッグサポート、新しいカーネルデバッガコマンド、実行中のユーザープロセスの検査と制御を目的とした新機能、raw ディスクファイルおよび raw デバイスの検査機能などを提供します。 詳細は、『Solaris モジューラデバッガ』と mdb(1) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
オーディオの機能向上 Solaris 9 オペレーティング環境に、新しいオーディオディレクトリが追加されました。アプリケーションオーディオヘッダーファイルの新しいディレクトリは、/usr/include/audio です。このオーディオファイル形式には、新しいヘッダーファイル (/usr/include/audio/au.h) と au(4) のマニュアルページが含まれます。 その他のオーディオファイルの新しいデポジトリは、/usr/share/audio です。 /usr/demo/SOUND/sounds に置かれていたオーディオファイルは、ここへ移動しました。また、現在のアプリケーションとスクリプトがエラーを起こさずに動作するように、/usr/demo/SOUNDS/sounds から /usr/share/audio/samples/au へのシンボリックリンクが作成されています。 信頼性を向上させるため、オーディオカーネルモジュールに多数のバグ修正が施されました。 詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。 |
Solaris 9 |
sendfile システムコールのベクトル版: sendfilev() sendfile システムコールのベクトル版である sendfilev() を使用すると、アプリケーションのバッファやファイルからデータを送るときのパフォーマンスが向上します。たとえば Web のパフォーマンスの場合、Web サーバーは、サーバーサイドインクルードだけでなくヘッダー、データ、トレイラも含めた HTTP 応答を、1 つのシステムコールで構築できます。この機能により、さまざまなファイルから複数のチャンクを応答として返すための仕組みが提供されるため、Solaris Network Cache and Accelerator (NCA) のパフォーマンスが最適化されます。 詳細は、sendfilev(2) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 8 7/01 |
appcert ユーティリティによるファイル準拠の検証 appcert ユーティリティは、オブジェクトファイルが Solaris ABI に準拠しているかを検証します。Solaris ABI に準拠していると、今後の Solaris ソフトウェアのリリースに対するアプリケーションの互換性が大幅に向上します。 詳細は、『プログラミングインタフェース』の「appcert の使用方法」を参照してください。 |
Solaris 8 4/01 |
Generic Security Services Application Programming Interface (GSS-API) GSS-API (Generic Security Service Application Programming Interface) は、セキュリティのフレームワークです。GSS-API を使用すると、アプリケーションは転送するデータを保護できます。「セキュリティの機能拡張」を参照してください。 |
Solaris 8 6/00 |
説明 |
リリース |
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Solaris WBEM Services 2.5 Solaris WBEM Services 2.5 は、Sun Microsystems の Web-Based Enterprise Management (WBEM) の実装です。WBEM は、企業のコンピューティング環境の管理を統一させることを意図した、管理とインターネット関連のテクノロジです。Distributed Management Task Force (DMTF) によって開発された WBEM を使用すると、組織は、World Wide Web テクノロジをサポートおよび向上させる規格ベースの管理ツールの統合セットを配信することができます。Solaris WBEM Services は、Solaris 9 リリースではバージョン 2.5 に更新されました。 WBEM の開発に関する情報は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
新しい WBEM バッチ処理用 API の追加 Java Web-Based Enterprise Management (WBEM) クライアントのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) は、クライアントによる複数の Common Interface Model (CIM) 操作を 1 つの要求と応答でバッチ処理できるようになりました。同様に、CIM Object Manager が、バッチ処理されたこれらの要求を受け入れて処理するようになりました。この機能は、『Distributed Management Task Force (DMTF) Specification for CIM Operations Over HTTP』に定義されています。 結果として、クライアントが実行する必要がある遠隔呼び出しの数が減ります。 詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
WBEM CIM WorkShop の拡張 CIM WorkShop は、計器、システム、およびネットワークアプリケーションの開発者が WBEM クラスとインスタンスを表示および作成するための、WBEM 開発ツールのグラフィカルユーザーインタフェースを提供します。 CIM WorkShop では、以下のことを実行することができます。
CIM WorkShop で使用できる拡張機能と新機能は、以下のとおりです。
詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
追加された WBEM プロセス通知 (外部) イベントのサポート 現在は、WBEM イベントサービスを使用すると、該当の条件を満たすときにクライアントアプリケーションが非同期で指示を受信することができます。ただし、クラスのライフサイクルの指示 (インスタンスの変更、作成、および削除を示すもの) に属するのは、サポートされている指示だけです。 この指示のクラスは非常にフレキシブルで広範に及びますが、計器がこのカテゴリに分類されない指示を発行しなければならない場合もあります。この要件を満たすため、DMTF は、現在の指示階層の拡張としてプロセス指示階層を導入しました。WBEM サービスのプロセス指示では、この拡張階層を処理できるようになりました。 WBEM サービスのプロセス指示は、イベントモデルのプロセス指示部の Sun Microsystems の実装です。このプロセス指示クラスは、計器が発行するすべての指示のスーパークラスであり、これにはライフサイクルの指示も含まれています。 プロセス指示にサブスクライブするプロセスは、ライフサイクル指示にサブスクライブするプロセスと同じです。 詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
WBEM mofcomp コマンドの拡張 Managed Object Format (MOF) コンパイラ (mofcomp) は、コマンド行でネームスペースを指定できるようになりました。ネームスペースが存在しない場合は、新たに作成されます。 さらに、MOF コンパイラは Java インタフェースとクラスソースファイルを生成します。この機能によって標準の Java インタフェースを使用することができますが、CIM 構造と CIM オブジェクトモデルのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) について学習する必要があります。 CIMClass ごとにインタフェースとクラスファイルが生成されます。インタフェースは、相互運用性を維持しつつ、さまざまな実装を作成できるように生成されます。 詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
新しい Java WBEM SDK サンプルプログラムの追加 Java WBEM Software Developer's Kit (SDK) に新しい Java アプレットのサンプルとサンプルプログラムが組み込まれました。Java アプレットとサンプルプログラムは、/usr/demo/wbem にインストールされています。 Java WBEM SDK のサンプルプログラムは、イベント、クエリ、およびバッチ処理の方法を示しています。これらのサンプルは、独自のプログラムを開発するための叩き台として使用することができます。 詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
Solaris WBEM Software Developer's Kit Solaris Web-Based Enterprise Management (WBEM) Software Developer's Kit (SDK) には、開発者が Solaris オペレーティング環境でデータにアクセスしリソースを管理するアプリケーションを、WBEM に基づいて作成するための API が含まれています。Solaris WBEM SDK には CIM WorkShop も含まれています。これは、開発者が WBEM アプリケーションを作成し、ソフトウェアに付属している WBEM クライアントおよびプロバイダのサンプルプログラムを表示するための Java アプリケーションです。 詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 8 4/01 |
新しい Solaris Provider 新しい Solaris Provider は、Common Information Model (CIM) 環境内の管理対象デバイスに関する情報の取得や設定を行うソフトウェアの開発に利用できます。Solaris Provider は、CIM Object Manager に Solaris オペレーティング環境内の管理対象リソースのインスタンスを提供します。 Solaris 9 ソフトウェアでは、次に示す 5 つの Solaris Provider が新しく追加されています。
詳細は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
説明 |
リリース |
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フレームバッファ電源管理 テープドライブやフレームバッファなどのデバイスの中には、ドライバが切り離されたときに (電源の短時間でのオンオフでも) 電力供給が低下しないように設定しなければならないものがあります。新しいインタフェース ddi_removing_power(9F) は、ある処理が中断された場合に、デバイスへの電力供給が失われるかどうかを検査します。また、デバイスに新しいプロパティ no-involuntary-power-cycles を指定すると、そのデバイスへの電力供給が突然止まってしまわないように設定できます。 詳細は、 ddi_removing_power(9F) と no-involuntary-power-cycles(9P) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 9 |
Sun StorEdge Traffic Manager Sun StorEdge Traffic Manager は、ファイバチャネルにアクセス可能なストレージなどの入出力デバイスの複数パスをサポートします。この機能は、障害の発生したインタフェースカードまたはストレージデバイスから、使用可能なカードまたはデバイスに要求をリダイレクトすることによって、複数のデバイス間での作業負荷のバランスを保ち、信頼性を向上させます。 |
Solaris 9 |
ドライバフォルトインジェクタハーネス ドライバフォルトインジェクタハーネス (Driver Fault Injector Harness) は、Solaris デバイスドライバの開発ツールです。開発中のドライバがハードウェアにアクセスするときに、このハーネスによってハードウェア障害のさまざまなシミュレーションが投入されます。このハーネスは、SPARC ベースのテスト障害状態をテストします。 詳細は、th_define(1M) と th_manage(1M) のマニュアルページを参照してください。 |
Solaris 8 1/01 |
Generic LAN ドライバ ドライバ開発者は、Generic LAN ドライバ (GLD) を使用して Solaris ネットワークドライバに必要な STREAMS および Data Link Provider Interface (DLPI) 機能の大部分を実装できます。Solaris 8 10/00 より前のリリースでは、GLD モジュールを利用できるのは、Solaris の Intel 版ネットワークドライバに限定されていました。Solaris 8 10/00 からは、Solaris オペレーティング環境の SPARC 版ネットワークドライバでも GLD を利用できます。 詳細は、『Writing Device Drivers』の「Drivers for Network Devices」を参照してください。 |
Solaris 8 10/00 |
説明 |
リリース |
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各国語への対応 Solaris 9 オペレーティング環境は、現在、Solaris 9 Software CD、Solaris 9 DVD、および Solaris 9 Languages CD で 162 のロケール環境 (39 言語に対応) をサポートしています。 詳細は、「言語サポート」を参照してください。また、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
アジア言語サポートの拡張 Solaris 9 リリースでは、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語、およびタイ語用の新しい入力方式と照会手続きによって、アジア言語のサポート範囲が広がりました。また、このリリースでは香港 (zh_HK.BIG5HK) と中国用 (zh_CN.GB18030) の新しいネイティブロケール環境もサポートしています。 Solaris 9 リリースでのアジア言語のサポートの詳細は、「言語サポート」を参照してください。『国際化対応言語環境の利用ガイド』も参照してください。 |
Solaris 9 |
新しい中国語 GB18030-2000 文字セットのサポート Solaris 8 2/02 リリースから、Solaris プラットフォームで GB18030-2000 文字セットのすべて (約 30,000 文字) を入力、表示、出力できるようになりました。これにより、Solaris プラットフォームで実行するどのアプリケーションでも、中国語の広範な文字セットを利用できます。この機能の詳細は、「言語サポート」を参照してください。 |
Solaris 8 2/02 |
データの相互運用性の改良 Solaris 9 リリースでは、UTF-8 とネイティブエンコーディング (HKSCS、GB18030、ISO 8859-11、および Hindi) 間のデータ変換に使用する新しい iconv ユーティリティが追加され、Solaris 以外の環境とのデータ互換性が向上しました。また、Solaris 日本語ロケールコードセットと富士通、日立、および NEC の日本語メインフレームコードセット間で変換する iconv モジュールによって、日本語サポートが拡張されました。 Solaris 9 リリースでの言語のサポートの詳細は、「言語サポート」を参照してください。『国際化対応言語環境の利用ガイド』も参照してください。 |
Solaris 9 |
ヨーロッパおよび中東の新しいキーボードサポート Solaris 9 リリースでは、トルコ語 (Q タイプ)、トルコ語 (F タイプ)、およびアラビア語の Sun I/O キーボードサポートと、トルコ語 (Q タイプ)、トルコ語 (F タイプ)、フランドル語、およびアラビア語の Sun Ray USB キーボードサポートが追加されました。 Solaris 9 リリースのヨーロッパおよび中東の言語のサポートの詳細は、「言語サポート」を参照してください。また、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
新しい TrueType フォント 新しい TrueType フォントでは、コードセットが異なっても共通の外観と同じ書体を提供するようになりました。ヨーロッパロケールは、すべて共通の TrueType フォントを使用します。各アジアロケールには、それぞれ独自の TrueType フォントファイルが存在します。 詳細は、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。 |
Solaris 9 |
Unicode サポートの拡張 Solaris 9 リリースでは、Unicode のサポートが拡張されました。ロシア、ポーランド、スペイン、タイ、インド、香港、トルコ、エジプト、ブラジル、フィンランド、およびベルギー (ワロン語) の UTF-8 ロケールが新しくサポートされるようになりました。 Solaris 9 リリースの Unicode サポートの詳細は、「言語サポート」を参照してください。『国際化対応言語環境の利用ガイド』も参照してください。 |
Solaris 8 10/00 Solaris 8 4/01 および Solaris 9 で更新 |
プリントフィルタ拡張機能 : mp プログラム mp(1) プログラムは、さまざまな Solaris ロケールの国際テキストファイルを受け付け、指定されたロケールに合った出力を行います。mp では複合テキストレイアウト (CTL) がサポートされているため、出力では正確なテキストレイアウト (双方向のテキストの表示や形状決定など) もなされます。PostScript の出力ファイルには、各ロケールの mp システムフォント構成にもとづき Solaris システム上のスケーラブルフォントやビットマップフォントのグリフイメージを組み込めます。 詳細は、『国際化対応言語環境の利用ガイド』の「mp 印刷フィルタの拡張概要」を参照してください。 |
Solaris 8 4/01 |
説明 |
リリース |
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JavaHelp v. 1.1.2 JavaHelpTM v. 1.1.2 は、フル装備の、プラットフォームに依存しない、拡張ヘルプシステムです。開発者と作成者は、これを使用してアプレット、コンポーネント、アプリケーション、オペレーティングシステム、およびデバイスにオンラインヘルプを組み込むことができます。詳細は、以下の Web サイトを参照してください。 |
Solaris 9 |
Java 2 SDK, Standard Edition v. 1.4.0 Java 2 SDK Standard Edition v. 1.4.0 (J2SETM 1.4.0) は、Java 2 SDK のアップグレードリリースです。このアップグレードリリースには、新しいプラットフォーム機能、新しいツールとユーティリティなどが含まれます。 これらの拡張機能の詳細は、以下の Web サイトにある J2SE 1.4.0 プラットフォームのマニュアルを参照してください。 |
Solaris 9 |
Apache Web サーバーにおける JSP 1.2 および Java Servlet 2.3 のサポート Jakarta Tomcat 4.0.1 および mod_jserv モジュールの追加によって、Apache Web サーバーで JavaServer PagesTM (JSP Version 1.2) と Java Servlets (Version 2.3) がサポートされるようになりました。 /etc/apache には以下のファイルが含まれています。
Tomcat サポートを有効にする方法については、README.Solaris ファイルを参照してください。構成情報については、以下の Web サイトも参照してください。 http://jakarta.apache.org/tomcat/tomcat-4.0-doc/index.html Tomcat および mod_jserv モジュールは、ほかの Apache ソフトウェアと同様に Sun 以外のグループによって管理されているオープンソースコードです。このグループは、以前のリリースと互換性を維持するように努力しています。 |
Solaris 9 |