Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

Dtpower の基本的な設定と構成

ここでは、Dtpower の GUI およびそれに関連する規約について説明します。また、Dtpower の既製の省電力スキーマについても説明します。

Dtpower へのアクセス

以前のリリースでは、Dtpower を起動してその設定値を変換するには、スーパーユーザのアクセス権が必要でした。今回のリリースでは、Dtpower をさまざまな方法で起動することができます。設定値は、それらのどの方法でも変更できます。


注 –

設定値を変更するときに Dtpower にアクセスできない場合は、アクセス権が正しくないことがあります。詳細については、dtpower(1M) のマニュアルページを参照してください。


Dtpower がすでに動作している場合は、デスクトップに次のようなアイコンが表示されることがあります。

図 23–1 Dtpower のアイコン

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Dtpower を CDE ワークスペースを使って起動するには
  1. CDE デスクトップで、マウスのメニューボタンを押します。

  2. プルダウンリストから、[ツール] を選択します。

  3. プルダウンリストから、[電源管理ツール] を選択します。

Dtpower をアプリケーション・マネージャから起動するには
  1. CDE デスクトップのフロントパネルから、[アプリケーションマネージャ] を選択します。

  2. アプリケーション・マネージャから、[デスクトップアプリケーション] を選択します。

  3. Desktop_App から、[電源管理ツール] を選択します。

Dtpower をコマンド行から起動するには
  1. 次のコマンドを入力して、Dtpower を起動します。


    # /usr/dt/bin/dtpower &
    

注 –

システムの初期化を実行するために Dtpower の起動にしばらく時間がかかる場合もあります。


Dtpower の GUI の概要

Dtpower ウィンドウの基本操作

Dtpower の各ウィンドウにも、次のボタンが 1 つまたは複数表示されます。

図 23–2 Dtpower の基本ウィンドウ

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省電力スキーマ

システムの電源管理レベルを選択する場合は、既定の省電力スキーマから 1 つを選択するのが最も簡単な方法です。省電力スキーマは、Dtpower 基本ウィンドウの [現在の省電力スキーマ] ボックスに表示されます。デフォルトのスキーマは、図 23–2 のように [標準] です。

省電力スキーマの実装は、Dtpower が動作するハードウェアのアーキテクチャと Energy Star への対応状況によって異なります。

電力スキーマの実装は、ハードウェアの省電力機能によって異なります。下記に示すスキーマを使用する以外に、既存のスキーマの 1 つを変更してそれを カスタマイズ スキーマとして保存することもできます。省電力スキーマのカスタマイズ方法については、電力スキーマのカスタマイズを参照してください。

利用できる電力スキーマは、次のとおりです。

省電力スキーマを選択するには
  1. Dtpower を起動します。

    Dtpower 基本ウィンドウが表示されます。

  2. [現在の章電力スキーマ] ボックスのプルダウンリストから、省電力スキーマを 1 つ選択します。

    図 23–3 省電力スキーマのプルダウンリスト

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  3. [了解] をクリックします。


    注 –

    プルダウンリストのいくつかのスキーマがグレー表示される場合もあります。それらのスキーマは、必要なアクセス権をユーザが所持していないために使用できません。