Solaris Java Plug-in ユーザーズガイド

第 1 章 概要 — Java Plug-in の紹介

Java Plug-in の紹介

JavaTM Plug-in コンポーネント (以降、Java Plug-in) は、Web ブラウザの機能を拡張し、Web ブラウザに付属する Java 実行環境ではなく、Sun の Java 2 Runtime Environment でアプレットの実行を可能にします。Java Plug-in は、Java 2 Runtime Environment (JRE) の一部であるため、JRE をコンピュータにインストールする際、JRE といっしょにインストールされます。Microsoft Internet Explorer および NetscapeTM の両方の Web ブラウザで動作します。

Java Plug-in の機能は、2 つの異なる方法で実現可能です。

  1. Web ページで従来の APPLET タグを使用する。

  2. Internet Explorer では、APPLET タグを OBJECT タグに置き換える。Netscape 4 では、APPLET タグを EMBED タグに置き換える。Netscape 6 では、APPLET タグを OBJECT タグまたは EMBED タグに置き換える。ただし、OBJECT および EMBED タグは、次の章に示す特別な形式に準拠している必要があります。

Web ページ内の OBJECT タグおよび EMBED タグは手動で更新することもできますが、Web ページの新規フォーマットへの更新作業を支援するため、HTML Converter が提供されています。HTML Converter については、第 4 章「HTML Converter を使用した Java Plug-in の APPLET タグの変換」で説明します。

ここまでで、Java Plug-in の基本的な機能について説明しましたが、理解が必要な関連トピックはほかにも多くあります。たとえば、読者は Java Plug-in でプロキシ構成がどのように動作するのか、Java Plug-in がサポートするプロトコルは何か、あるいは cookie サポートやキャッシュについて、理解する必要を感じるかもしれません。本書は、これらのトピックについても説明します。

本書には、Netscape 6.1 や Open Java Interface (OJI) に関する情報、および FAQ も含まれています。

本書の情報の出典は、Java 2 Platform, Standard Edition, v1.4 マニュアルセットの一部である『Java Plug-in 開発者ガイド』です。完全な『Java Plug-in 開発者ガイド』は、http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/docs/ja/guide/plugin/developer_guide/contents.html からオンラインで入手できます。オンラインの『Java Plug-in 開発者ガイド』には、本書の情報に加え、配備スキーマ、セキュリティ、デバッグサポート、および上級者向けトピックなどの章が含まれます。