Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Advertisements セクション

Advertisements セクションには、HomeAgentForeignAgent などのラベルが含まれます。モバイル IP サービスを提供するローカルホストの各インタフェースには、それぞれ異なる Advertisements セクションを指定しなければなりません。Advertisements セクションの構文は次のとおりです。


[Advertisements Interface-name]
     HomeAgent = <yes/no>
     ForeignAgent = <yes/no>
     .
     .

通常、システムは 1 つのインタフェース (le0hme0 など) を持ち、ホームエージェントおよび外来エージェントの両方の動作をサポートします。たとえば hme0 の場合、yesHomeAgent および ForeignAgent の両ラベルに次のように指定されます。


[Advertisements hme0]
     HomeAgent = yes
     ForeignAgent = yes
     .
     .

動的インタフェースによる通知の場合、デバイス ID 部分に * を使用します。たとえば、 Interface-name ppp* は、mipagent の開始後に構成されるすべての ppp インタフェースを含むことを意味します。動的インタフェースタイプの advertisement セクションにあるすべての属性は、同じ状態にします。

表 25–1 で、Advertisements セクションに指定可能なラベルと設定値について説明します。

表 25–1 Advertisements セクションのラベルと設定値

ラベル 

値 

説明 

HomeAgent

yes または no

mipagent がホームエージェント機能を提供するかどうかを指定する

ForeignAgent

yes または no

mipagent が外来エージェント機能を提供するかどうかを指定する

PrefixFlags

yes または no

通知が任意の接頭辞拡張を含むかどうかを指定する 

AdvertiseOnBcast

yes または no

設定値が yes の場合、通知は 224.0.0.1 ではなく 255.255.255.255 に送信される

RegLifetime

n

登録要求で受け付けた、秒単位の最長有効期間 

AdvLifetime

n

通知がそれ以上ない場合に現在の通知が有効と考えられる、秒単位の最大時間 

AdvFrequency

n

2 つの連続した通知間の、秒単位の時間 

ReverseTunnel

yesnoFAHAboth のいずれか

mipagent が逆方向トンネル機能を要求するかどうかを指定する。

設定値が yes の場合、外来エージェントとホームエージェントの両方が逆方向トンネリングをサポートする。設定値が no の場合、インタフェースは逆方向トンネリングをサポートしない

設定値が FA の場合、外来エージェントが逆方向トンネリングをサポートする。設定値が HA の場合、ホームエージェントが逆方向トンネリングをサポートする。設定値が both の場合、外来エージェントとホームエージェントの両方が逆方向トンネリングをサポートする。

ReverseTunnelRequired

yesnoFAHA のいずれか

mipagent が逆方向トンネル機能を要求するかどうかを指定する。したがって、モバイルノードが逆方向トンネルを登録中に要求すべきかどうかを指定する

設定値が yes の場合、外来エージェントとホームエージェントの両方が逆方向トンネルを要求する。設定値が no の場合、インタフェースは逆方向トンネルを要求しない

設定値が FA の場合、外来エージェントが逆方向トンネリングを要求する。設定値が HA の場合、ホームエージェントが逆方向トンネリングを要求する

AdvInitCount

n

要請しない通知の初期値を指定する。デフォルト値は 1。この値は、AdvLimitUnsolicitedyes の場合に有効

AdvLimitUnsolicited

yes または no

モビリティインタフェースによる、要請されない通知の制限値を有効または無効にする