Solaris のシステム管理 (基本編)

システムをブートする場合

次の表に、システム管理作業とそれに伴って必要となるブートタイプを示します。

表 10-2 システムのブート

システムリブートの理由 

適切なブートタイプ 

SPARC のブート手順の参照先 

IA のブート手順の参照先 

停電のためシステムの電源を切断する。 

システムの電源を再投入する。 

第 12 章「システムのシャットダウン (手順)」

第 12 章「システムのシャットダウン (手順)」

/etc/system ファイル内のカーネルパラメータを変更する。

システムを実行レベル 3 でリブートする (NFS リソースを共有できるマルチユーザーレベル) 

「SPARC: システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル) でブートする方法」

「IA: システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル) でブートする方法」

ファイルシステムを保守する (システムデータのバックアップや復元など)。 

実行レベル S で Control + D を押して、システムを実行レベル 3 に戻す。 

「SPARC: システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) でブートする方法」

「IA: システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) でブートする方法」

/etc/system などのシステム構成ファイルを修正する。

対話式ブート。 

「SPARC: システムを対話式でブートする方法」

「IA: システムを対話式でブートする方法」

システムにハードウェアを追加する (または、システムからハードウェアを削除する)。 

再構成用ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を投入する)。 

「SPARC: 二次ディスクを接続してブートする方法」

「IA: 二次ディスクを接続してブートする方法」

カーネルデバッガ (kadb) をブートして、システムの障害を調査する。

kabd をブートする。

「SPARC: カーネルデバッガ (kadb) を使ってシステムをブートする方法」

「IA: カーネルデバッガ (kadb) を使ってシステムをブートする方法」

ブート失敗の原因となっていた重要なシステムファイルを修正する。 

回復ブート。 

「SPARC: 復元を目的としてシステムをブートする方法」

「IA: 復元を目的としてシステムをブートする方法」

ハング状態から回復し、クラッシュダンプを強制する。 

回復ブート。 

「SPARC: クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法」の例を参照

「IA: クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法」の例を参照

システムブートの例については、第 13 章「SPARC: システムのブート (手順)」または第 14 章「IA: システムのブート (手順)」を参照してください。