フロッピーディスクをフォーマットするときは、次のことに注意してください。
フロッピーディスク名について、表 18-1 を参照してください。
名前の付いていない (つまり「ラベル」がない) フロッピーディスクには、noname というデフォルト名が割り当てられます。
Solaris システムは、Solaris システム用と DOS システム用にフロッピーディスクをフォーマットできます。ただし、ハードウェアプラットフォームによっていくつかの制限があります。次の表に、これらの制限がまとめてあります。
プラットフォームの種類 |
フロッピーディスクのフォーマット仕様 |
---|---|
SPARC システム |
UFS 用 |
|
MS-DOS または NEC-DOS (PCFS) 用 |
|
UDFS 用 |
IA システム |
UFS 用 |
|
MS-DOS または NEC-DOS (PCFS) 用 |
|
UDFS 用 |
UFS 用にフォーマットされたフロッピーディスクは、それらがフォーマットされたハードウェアプラットフォームに制限されます。つまり、SPARC システムでフォーマットされた UFS フロッピーディスクは、IA システム上の UFS には使用できません。IA システム上でフォーマットされたフロッピーディスクの場合も同様です。これは、SPARC と IA とでは UFS フォーマットが異なるためです。SPARC はリトルエンディアンによるビットコーディング、IA はビッグエンディアンによるビットコーディングを採用しています。
SunOS ファイルシステム用の完全な形式は、基本的な「ビット」形式と、SunOS ファイルシステムをサポートするための構造からなります。DOS ファイルシステム用の完全な形式は、基本的な「ビット」形式と、MS-DOS または NEC-DOS のどちらかのファイルシステムをサポートする構造からなります。フロッピーディスクを準備するために必要な手順は、ファイルシステムによって異なります。したがって、フロッピーディスクをフォーマットする前には、どの作業が必要かを決めてください。詳細については、「リムーバブルメディアのフォーマット (作業マップ)」を参照してください。
Solaris システム (SPARC または IA のどちらか) では、次の密度でフロッピーディスクをフォーマットできます。
フロッピーディスクのサイズ |
フロッピーディスクの密度 |
容量 |
---|---|---|
3.5" |
高密度 (HD) |
1.44M バイト |
3.5" |
倍密度 (DD) |
720K バイト |
デフォルトで、フロッピーディスクドライブは、それに近い密度にフロッピーディスクをフォーマットします。つまり、デフォルトでは、1.44M バイトのドライブは、フロッピーディスクが実際に 1.44M バイトのフロッピーディスクかどうかに関係なく、特に指示しないかぎり、そのフロッピーディスクを 1.44M バイト用にフォーマットしようとします。言い換えれば、フロッピーディスクもドライブも、その容量以下にフォーマットすることは可能です。