ディスクと i ノードの割り当て制限を設定して有効にしたら、それらの割り当て制限を超過して使用しているユーザーをチェックできます。また、ファイルシステム全体の割り当て制限情報をチェックすることもできます。
表 17-1 で、ディスク割り当て制限をチェックするコマンドを説明します。
表 17-2 割り当て制限チェック用コマンド
コマンド |
手順 |
---|---|
quota |
ユーザー割り当て制限と現在のディスク使用量を表示する。ユーザーの割り当て制限超過使用量も表示可能 |
repquota |
指定されたファイルシステムの割り当て制限、ファイル、および所有しているディスク容量を表示する |
quota コマンドを使用して、割り当て制限が適用されているファイルシステム上の個々のユーザーの割り当て制限とディスク使用量を表示できます。
スーパーユーザーになります。
次のように入力して、割り当て制限が有効にされているマウント済みファイルシステムのユーザー割り当て制限を表示します。
# quota [-v] username |
-v |
割り当て制限が設定されているマウント済みファイルシステムすべてについてユーザー割り当て制限を表示する |
username |
ユーザーアカウントのユーザー名またはユーザー ID (UID) |
次の例は、UID 301 によって識別されるユーザーアカウントに 1K バイトの割り当て制限が設定されているが、ディスク容量をまったく使用していないことを示しています。
# quota -v 301 Disk quotas for bob (uid 301): Filesystem usage quota limit timeleft files quota limit timeleft /export/home 0 1 2 0 2 3 |
Filesystem |
ファイルシステムのマウントポイント |
usage |
現在のブロック使用数 |
quota |
弱いブロック制限値 |
limit |
強いブロック制限値 |
timeleft |
ディスク割り当て制限タイマーの残り時間 (日単位) |
files |
現在の i ノード使用数 |
quota |
弱い i ノード制限値 |
limit |
強い i ノード制限値 |
timeleft |
ディスク割り当て制限タイマーの残り時間 (日単位) |
repquota コマンドを使用して 1 つ以上のファイルシステム上のすべてのユーザーの割り当て制限とディスク使用量を表示します。
スーパーユーザーになります。
ディスクがまったく使用されていなくても、1 つまたは複数のファイルシステムのすべての割り当て制限を表示します。
# repquota [-v] -a filesystem |
-v |
資源を消費していないユーザーも含めて、すべてのユーザーのディスク割り当て制限を報告する |
-a |
すべてのファイルシステムについて報告する |
filesystem |
指定したファイルシステムについて報告する |
次の例は、割り当て制限が 1 つのファイルシステム (/export/home) だけに対して有効なシステムでの repquota コマンドからの出力を示しています。
# repquota -va /dev/dsk/c0t3d0s7 (/export/home): Block limits File limits User used soft hard timeleft used soft hard timeleft #301 -- 0 1 2.0 days 0 2 3 #341 -- 57 50 60 7.0 days 2 90 100 |
Block limits |
|
used |
現在のブロック使用数 |
soft |
弱いブロック制限値 |
hard |
強いブロック制限値 |
timeleft |
ディスク割り当て制限タイマーの残り時間 (日単位) |
File limits |
|
used |
現在の i ノード使用数 |
soft |
弱い i ノード制限値 |
hard |
強い i ノード制限値 |
timeleft |
ディスク割り当て制限タイマーの残り時間 (日単位) |