システムにアクセスするときは、通常、従来のユーザーログインを使用するか、root ログインを使用します。また、多数の特別な「システム」ログインを使用すると、ユーザーは root アカウントを使用しなくても管理コマンドを実行できます。システム管理者は、これらのログインアカウントにパスワードを割り当てます。
次の表に、システムのログインアカウントとその用途を示します。システムログインは特殊な機能を実行し、それぞれに固有のグループ識別子番号 (GID) が付いています。これらの各ログインには固有のパスワードを設定し、必要のある人だけに知らせるようにしてください。
表 14-3 システムログイン
ログインアカウント |
グループ ID |
用途 |
---|---|---|
root |
0 |
ほぼ無制限で、ほかのすべてのログイン、保護、アクセス権より優先する。root アカウントはシステム全体へのアクセス権を持つ。root ログインのパスワードはきわめて厳密に保護する必要がある。root アカウントはほとんどの Solaris コマンドを所有する |
daemon |
1 |
バックグラウンド処理を制御する |
bin |
2 |
一部の Solaris コマンドを所有する |
sys |
3 |
多数のシステムファイルを所有する |
adm |
4 |
特定のシステム管理ファイルを所有する |
lp |
71 |
プリンタ用のオブジェクトデータファイルとスプールデータファイルを所有する |
uucp |
5 |
UNIX 間のコピープログラム、UUCP 用のオブジェクトデータファイルとスプールデータファイルを所有する |
nuucp |
9 |
システムにログインしてファイル転送を開始するためにリモートシステムで使用される |
パスワードが必要な eeprom コマンドのセキュリティも設定する必要があります。詳細については、eeprom(1M) のマニュアルページを参照してください。