Solaris WBEM Services の管理

WBEM 用 SNMP アダプタのインストールと使用

この節では、WBEM 用 SNMP アダプタをインストール、起動、停止、および使用する方法について説明します。

WBEM 用 SNMP アダプタをインストールする方法

    Solaris オペレーティング環境をシステムにインストールします。

    アダプタソフトウェアは、Solaris ソフトウェアといっしょにシステムにインストールされます。

WBEM 用 SNMP アダプタを起動する方法

SNMP アプリケーションを使用して CIM Object Manager からデータを取得する準備ができたら、このあとの手順に従って、アダプタを起動します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. マスターエージェントを停止します。


    # /etc/init.d/init.snmpdx stop
    

  3. ディレクトリを /etc/snmp/conf に変更します。

  4. snmpXwbem.rsrc- をアダプタリソースファイルに移動します。


    # mv snmpXwbem.rsrc- snmpXwbem.rsrc
    

  5. マスターエージェントを再起動します。


    # /etc/init.d/init.snmpdx start
    

WBEM 用 SNMP アダプタを使用不可にする方法

CIM Object Manager からのデータの取得が完了したとき、または /etc/snmp/conf にあるファイルを変更する場合には、アダプタを使用不可にする必要があります。次の手順に従ってください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. マスターエージェントを停止します。


    # /etc/init.d/init.snmpdx stop
    

  3. アダプタを停止します。


    # /usr/bin/pkill -9 -x -u 0 snmpXwbemd
    

  4. ディレクトリを /etc/snmp/conf に変更します。

  5. snmpXwbem.rsrc の名前を一時的に変更します。


    # mv snmpXwbem.rsrc snmpXwbem.rsrc-
    

  6. マスターエージェントを再起動します。


    # /etc/init.d/init.snmpdx start
    

WBEM 用 SNMP アダプタにマッピングファイルディレクトリを再び強制的に読み取らせる方法

/var/sadm/wbem/snmp/map に新しいマッピングファイルを置いたり、そのディレクトリ内の既存のマッピングファイルを更新したりしたあとは、ディレクトリ内のすべてのマッピングファイルを再度読み取るようにアダプタに通知しなければなりません。アダプタに通知するには、シグナル SIGHUP を指定します。

次の手順に従って、アダプタにすべてのマッピングファイルを再び強制的に読み取らせてください (CIM Object Manager を再起動する必要はありません)。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 新しいマッピングファイル、またはマッピングファイル内の新しい項目が、アダプタによって登録されていないサブツリーを参照しているかどうか確認します。

    • 参照している場合は、次の手順に進みます。

    • 参照していない場合は、手順 5 に進みます。

  3. /etc/snmp/conf/snmpXwbem.reg を更新して、新しいサブツリーを組み込みます。

  4. マスターエージェントを停止し、再起動します。

    # /etc/init.d/init.snmpdx stop

    # /etc/init.d/init.snmpdx start

  5. アダプタに、マッピングファイルを更新したことを通知します。


    # /usr/bin/pkill -1 -x -u 0 snmpXwbemd