IPQoS 構成ファイルは、いくつかの「アクション文」から成るツリー構造をとります。これらのアクション文は、サービス品質ポリシーの計画で定義した QoS ポリシーを実装します。IPQoS 構成ファイルは、IPQoS モジュールの構成を行います。各アクション文には、アクション文の中で呼び出されるモジュールが処理する「クラス」、「フィルタ」、または「パラメータ」のセットが含まれます。
IPQoS 構成ファイルの完全な構文については、例 6–3および ipqosconf(1M) のマニュアルページを参照してください。
この章では、3 つの IPQoS 対応システム用の IPQoS 構成ファイルを作成する方法を示します。これらのシステムは、図 2–4で紹介した BigISP 社のネットワークトポロジの一部です。
Goldweb – プレミアムレベル SLA を購入した顧客用 Web サイトのホストとして機能する Web サーバー
Userweb – ベストエフォート SLA を購入したホームユーザー向けの個人用 Web サイトのホストとして機能する、やや能力の劣る Web サーバー
BigAPPS – ゴールドレベルとベストエフォートの両方の顧客に、メール、ネットワークニュース、および FTP を提供するアプリケーションサーバー
3 つの構成ファイルを通して、最も一般的な IPQoS 構成を示します。これらをテンプレートとして使用して、独自の IPQoS 実装を作成することもできます。