Solaris 9 9/02 オペレーティング環境では、Kerberos Version 5 グローバル機構はプライバシサポートを含んでおり、Kerberos ドメスティック機構は必要ありません。Kerberos ドメスティック機構 (/usr/lib/gss/do/mech_krb.so.1 にある) を Solaris 8 システムにインストールしている場合、システムを Solaris 9 9/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、Kerberos ドメスティック機構を削除してください。
回避方法: Solaris 9 9/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、次の手順に従ってください。
次のコマンドを入力して、Kerberos ドメスティック機構がシステムにインストールされているかどうかを確認します。
% pkginfo | fgrep ' SUNWk5' |
このコマンドの出力に SUNWk5 で始まるパッケージ名が含まれる場合、Kerberos ドメスティック機構はシステムにインストールされています。手順 2 に進んでください。
このコマンドの出力に SUNWk5 で始まるパッケージ名が含まれていない場合、Kerberos ドメスティック機構はインストールされていません。残りの手順を省略します。システムをアップグレードしてください。
次のコマンドを入力して、/etc/nfssec.conf と /etc/gss/qop ファイルをバックアップします。
% tar -cf /var/tmp/krb_config_files.tar /etc/nfssec.conf /etc/gss/qop |
次のコマンドを入力して、ファイルがバックアップされていることを確認します。
% tar -tf /var/tmp/krb_config_files.tar |
手順 1 の出力に含まれていた各パッケージを削除します。
% pkgrm package-name package-name package-name |
Solaris 9 9/02 オペレーティング環境にアップグレードします。
アップグレードプログラムは Kerberos グローバル機構コードを更新して、Kerberos プライバシサポートを有効にします。
テキストエディタで、/etc/gss/mech ファイルの次の行を変更します。
次の行のコメントを解除します。
kerberos_v5 1.2.840.113554.1.2.2 gl/mech_krb5.so gl_kmech_krb5 |
必要であれば、上記行を /etc/gss/mech ファイルに追加します。
次の行を削除します。
kerberos_v5 1.2.840.113554.1.2.2 do/mech_krb5.so do_kmech_krb5 |
次のコマンドを入力して、/etc/nfssec.conf ファイルと /etc/gss/qop ファイルを復元します。
% tar -xf /var/tmp/krb_config_files.tar |