Solaris 9 インストールガイド

第 6 章 インストールやアップグレードの前に収集すべき情報

この章では、システムのインストールやアップグレードを行う前に収集すべきすべての情報が列挙されたチェックリストとワークシートについて説明します。

インストール用のチェックリスト

Solaris オペレーティング環境をインストールするための準備では、次のチェックリストを使用します。

インストール用のワークシート

Solaris オペレーティング環境のインストールに必要な情報を収集する際に、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。


注 –

ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、* のついた項目については無視してください。


表 6–1 インストール用ワークシート

アップグレードに必要な情報 

説明/例 

答を記入する 

ネットワーク 

このシステムはネットワークに接続されていますか。 

はい/いいえ 

DHCP * 

このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。  

はい/いいえ 

ホスト名 

選択したこのシステムのホスト名 

 

IP アドレス * 

DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 

例: 129.200.9.1  

 

サブネット * 

DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 

「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 

例: 255.255.0.0 

はい/いいえ 

IPv6 * 

このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 

はい/いいえ 

Kerberos * 

このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 

「はい」の場合は、次の情報を収集します。 

はい/いいえ 

デフォルトのレルム: 

管理サーバー: 

一次 KDC: 

(省略可能) 追加 KDC: 

 

ネームサービス * 

このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 

NIS+/NIS/DNS/LDAP/使用しない 

ドメイン名 * 

このシステムでネームサービスを使用する場合は、システムが属するドメインの名前を指定します。 

 

NIS+ および NIS * 

ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 

ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 

指定/検索 

サーバーのホスト名: 

サーバーの IP アドレス: 

DNS 

DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 

 

サーバーの IP アドレス: 

DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

LDAP 

LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 

 

プロファイル名: 

プロファイルサーバーのホスト名: 

LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 

プロキシバインドの識別名: 

プロキシバインドのパスワード: 

デフォルトルート 

デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それとも Solaris Web Start インストールプログラムまたは Solaris suninstall プログラム に IP アドレスの検索を任せますか。

デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 

次のうちから選択できます。  

  • IP アドレスを指定できます。指定された IP アドレスを使用して /etc/defaultrouter ファイルが作成されます。システムをリブートすると、指定された IP アドレスがデフォルトルートになります。

  • ソフトウェアに IP アドレスを検出させることができます。

    • Solaris suninstall プログラムは、システムのリブート時に IP アドレスを検出します。

    • Solaris Web Start インストールプログラムを使用して、デフォルトルートを検出できます。ただし、システムは、ICMP ルーター発見プロトコルを使用して自らを通知するルータの存在するサブネット上になければなりません。

  • ルータが存在しない場合、または今回はソフトウェアに IP アドレスを検出させない場合は、「なし」を選択します。リブート時に、ソフトウェアが自動的に IP アドレスの検出を試みます。

指定/検出/なし 

ホスト IP アドレス: 

時間帯 

デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 

地域 

GMT との時間差 

時間帯ファイル 

ロケール 

どの地域のサポートをインストールしますか。 

 

SPARC:電源管理  

(電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) 

電源管理システムを使用しますか。 


注 –

使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。


はい/いいえ 

プロキシサーバーの構成 * 

(Solaris Web Start の場合のみ) 

インターネットに直接接続できますか、それともインターネットへのアクセスにプロキシサーバーを経由する必要がありますか。 

プロキシサーバーを使用する場合は、次の情報を指定します。 

直接接続/プロキシサーバー 

ホスト: 

ポート: 

自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し 

ソフトウェアをインストールした後に自動的にリブートしますか。 

ソフトウェアをインストールした後に CD/DVD を自動的に取り出しますか。  

はい/いいえ 

はい/いいえ 

ソフトウェアグループ 

どの Solaris ソフトウェアグループをインストールしますか。 

全体ディストリビューションと OEM サポート 

全体ディストリビューション 

開発者システムサポート 

エンドユーザーシステムサポート 

コアシステムサポート 

カスタムパッケージ選択 

インストールする Solaris ソフトウェアグループに対してソフトウェアパッケージの追加や削除を行いますか。 


注 –

パッケージの追加や削除を行う場合には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。


 

SPARC: 64 ビット 

64 ビットアプリケーションのサポートをインストールしますか。 

はい/いいえ 

ディスクの選択 

Solaris ソフトウェアをどのディスクにインストールしますか。  

例: c0t0d0

 

IA: fdisk によるパーティション分割 

Solaris fdisk パーティションの作成、削除、または変更を行いますか。 

ファイルシステムを配置する選択された各ディスクには、Solaris fdisk パーティションが必要です。1 つのシステムに作成できる x86 Boot パーティションは 1 つだけです。 

 

fdisk パーティションのカスタマイズのためにディスクを選択しますか。  

はい/いいえ 

fdisk パーティションをカスタマイズしますか。 

はい/いいえ 

データの保存 

Solaris ソフトウェアをインストールするために選択したディスク上の既存のデータを保存しますか。 

はい/いいえ 

ファイルシステムの自動配置 

ディスク上にあるファイルシステムを自動的に配置するために自動配置を使用しますか。 

「はい」の場合は、どのファイルシステムを自動的に配置しますか。 

例: /, /opt, /var

「いいえ」の場合は、手作業でファイルシステムを配置する必要があります。 

はい/いいえ 

リモートファイルシステムのマウント * 

( Solaris suninstall プログラムの場合のみ利用可能)

このシステムからほかのファイルシステムにあるソフトウェアにアクセスする必要がありますか。 

必要な場合、リモートファイルシステムに関する次の情報を用意します。 

はい/いいえ 

サーバー: 

プロファイルサーバーの IP アドレス: 

リモートファイルシステム: 

ローカルマウントポイント: 

アップグレード用のチェックリスト

Solaris オペレーティング環境をアップグレードするための準備では、次のチェックリストを使用します。

アップグレード用のワークシート

Solaris オペレーティング環境のアップグレードに必要な情報を収集する際には、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。アップグレードをネットワークを使用して行う場合は、インストールプログラムが現在のシステム構成から情報を取得します。

ホスト名や IP アドレスのような、システムの基本的な識別情報は変更できません。インストールプログラムによってシステムの基本的な識別情報を入力するように求められる場合がありますが、元の値を入力する必要があります。Solaris Web Start プログラムを使用してアップグレードする場合は、そのような識別情報の値をどれか変更しようとするとアップグレードは失敗します。


注 –

ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、* のついた項目については無視してください。


表 6–2 アップグレード用ワークシート

アップグレードに必要な情報 

説明/例 

答を記入する 

ネットワーク 

このシステムはネットワークに接続されていますか。 

はい/いいえ 

DHCP * 

このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。  

はい/いいえ 

ホスト名 

選択したこのシステムのホスト名 

 

IP アドレス * 

DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 

例: 129.200.9.1  

 

サブネット * 

DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 

「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 

例: 255.255.0.0 

はい/いいえ 

IPv6 * 

このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 

はい/いいえ 

Kerberos * 

このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 

「はい」の場合は、次の情報を収集します。 

はい/いいえ 

デフォルトのレルム: 

管理サーバー: 

一次 KDC: 

(省略可能) 追加 KDC: 

 

ネームサービス * 

このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 

NIS+/NIS/DNS/LDAP/使用しない 

ドメイン名 * 

このシステムでネームサービスを使用する場合は、システムが属するドメインの名前を指定します。 

 

NIS+ および NIS * 

ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 

ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 

指定/検索 

サーバーのホスト名: 

サーバーの IP アドレス: 

DNS 

DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 

 

サーバーの IP アドレス: 

DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 

検索ドメイン: 

LDAP 

LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 

 

プロファイル名: 

プロファイルサーバーのホスト名: 

プロファイルサーバーの IP アドレス: 

LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 

プロキシバインドの識別名: 

プロキシバインドのパスワード: 

デフォルトルート 

デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それとも Solaris Web Start インストールプログラムまたは Solaris suninstall プログラムに IP アドレスの検索を任せますか。

デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 

次のうちから選択できます。  

  • IP アドレスを指定できます。指定された IP アドレスを使用して /etc/defaultrouter ファイルが作成されます。システムをリブートすると、指定された IP アドレスがデフォルトルートになります。

  • ソフトウェアに IP アドレスを検出させることができます。

    • Solaris suninstall プログラム は、システムのリブート時に IP アドレスを検出します。

    • Solaris Web Start インストールプログラムを使用して、デフォルトルートを検出できます。ただし、システムは、ICMP ルーター発見プロトコルを使用して自らを通知するルータの存在するサブネット上になければなりません。

  • ルータが存在しない場合、または今回はソフトウェアに IP アドレスを検出させない場合は、「なし」を選択します。リブート時に、ソフトウェアが自動的に IP アドレスの検出を試みます。

指定/検索/なし 

ホスト IP アドレス: 

時間帯 

デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 

地域 

GMT との時間差 

時間帯ファイル 

ロケール 

どの地域のサポートをインストールしますか。 

 

SPARC:電源管理  

(電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) 

電源管理システムを使用しますか。 


注 –

使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。


はい/いいえ 

プロキシサーバーの構成 * 

(Solaris Web Start の場合のみ) 

インターネットに直接接続できますか、それともインターネットへのアクセスにプロキシサーバーを経由する必要がありますか。 

プロキシサーバーを使用する場合は、次の情報を指定します。 

直接接続/プロキシサーバー 

ホスト: 

ポート: 

自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し 

ソフトウェアをインストールした後に自動的にリブートしますか。 

ソフトウェアをインストールした後に CD/DVD を自動的に取り出しますか。  

はい/いいえ 

 

はい/いいえ 

ディスク容量の再割り当て 

ディスク上にあるファイルシステムを自動的に再配置するために自動配置を使用しますか。 

「はい」の場合は、どのファイルシステムを自動配置しますか。 

例: /, /opt, /var

「いいえ」の場合は、ファイルシステム構成用の情報を指定する必要があります。 

はい/いいえ 

SPARC: 64 ビット 

64 ビットアプリケーションのサポートをインストールしますか。 

はい/いいえ