この章では、システムのインストールやアップグレードを行う前に収集すべきすべての情報が列挙されたチェックリストとワークシートについて説明します。
Solaris オペレーティング環境をインストールするための準備では、次のチェックリストを使用します。
tip(1) 接続を使用して Solaris ソフトウェアをシステムにインストールする場合は、ウィンドウ表示が少なくとも横 80 桁、縦 24 行あることを確認します。
tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細については、stty(1) のマニュアルページを参照してください。
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。
Solaris 9 INSTALLATION CD に入っている Solaris Web Start プログラムを使用してインストールする場合は、Solaris 9 INSTALLATION CD を使用するための要件を参照してください。
ディスク容量が十分あることを確認します。詳細は、第 5 章「ディスク容量およびスワップ容量の割り当てに関する指針」を参照してください。
DVD メディアを使用している場合、ok プロンプトからブートするように求められたときには、常に次のコマンドを入力してください。 boot cdrom
『Solaris 9 12/02 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。
『Solaris 9 Sun ハードウェアマニュアル』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。
システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。
Solaris オペレーティング環境のインストールに必要な情報を収集する際に、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。
ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、* のついた項目については無視してください。
Solaris オペレーティング環境をアップグレードするための準備では、次のチェックリストを使用します。
tip(1) 接続を使用してシステムの Solaris ソフトウェアをアップグレードする場合はウィンドウ表示が少なくとも横 80 桁、縦 24 行あることを確認します。
tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細については、stty(1) のマニュアルページを参照してください。
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。
Solaris 9 INSTALLATION CD に入っている Solaris Web Start プログラムを使用する場合は、ディスクに 512M バイトのスライスが存在することを確認します。詳細 (IA システムの要件など) は、表 2–4を参照してください。DVD またはインストールイメージからインストールを実行する場合は、これらの要件を無視できます。
Solaris Live Upgrade を使用する場合は、新しいブート環境を作成してアップグレードするためのリソース要件を決定します。詳細は、第 31 章「Solaris Live Upgrade の計画」を参照してください。
Solaris Live Upgrade と Solaris ボリュームマネージャを使用する場合は、ルートのミラーリングをオフにします。詳細は、ファイルシステムのスライスを選択するための指針を参照してください。
ディスク容量が十分あることを確認します。詳細は、第 5 章「ディスク容量およびスワップ容量の割り当てに関する指針」を参照してください。
DVD メディアを使用している場合、ok プロンプトからブートするように求められたときには、常に次のコマンドを入力してください。 boot cdrom
『Solaris 9 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。
『Solaris 9 Sun ハードウェアマニュアル』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。
システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。
ベンダーやサードパーティのソフトウェア資料を参照して、アップグレードに関するその他の情報を入手します。
使用可能なパッチで必要なパッチがあるかを確認します。最新のパッチリストは http://sunsolve.sun.com から入手できます。
Prestoserve ソフトウェアがシステムに存在するかを確認します。init 0 コマンドを使ってシステムをシャットダウンしてからアップグレードプロセスを開始すると、データが失われることがあります。シャットダウンについての説明は、Prestoserve の資料を参照してください。
IA: Linux オペレーティングシステムを使用している場合は、Solaris fdisk パーティションと Linux swap パーティションの識別子が同じ (0x82) になります。この問題を解決するには、次のいずれかを行う必要があります。
メモリーが十分にある場合は Linux swap パーティションをまったく使用しない。
Linux swap パーティションを別のドライブに置く。
保存したい Linux データを記憶媒体にバックアップし、Solaris オペレーティング環境をインストールした後に、Linux をインストールし直す。
Solaris オペレーティング環境の後に Linux をインストールする場合、Linux swap パーティション (実際には、Solaris fdisk パーティション) を swap ファイルとしてフォーマットするかどうかを Linux インストールプログラムから尋ねられたら、フォーマットしないを選択してください。
Solaris オペレーティング環境のアップグレードに必要な情報を収集する際には、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。アップグレードをネットワークを使用して行う場合は、インストールプログラムが現在のシステム構成から情報を取得します。
ホスト名や IP アドレスのような、システムの基本的な識別情報は変更できません。インストールプログラムによってシステムの基本的な識別情報を入力するように求められる場合がありますが、元の値を入力する必要があります。Solaris Web Start プログラムを使用してアップグレードする場合は、そのような識別情報の値をどれか変更しようとするとアップグレードは失敗します。
ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、* のついた項目については無視してください。