Solaris 9 インストールガイド

IA: Solaris Web Start によるインストールまたはアップグレード

Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD に含まれている Solaris Web Start を使用して、Solaris オペレーティング環境を IA システムにインストールできます。


注 –

Solaris 9 INSTALLATION CD からインストールする場合は、Solaris 9 INSTALLATION CD を使用するための要件 で特殊な要件を確認してください。


次のメディアを用意してください。

IA: 作業マップ: Solaris Web Start インストールの実行

表 14–2 IA: 作業マップ: Solaris Web Start インストールの実行

作業 

説明 

参照先 

システム要件を確認する 

Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードをするための要件をシステムが満たしていることを確認します。 

システム要件

必要な情報を収集する 

チェックリストに従ってワークシートに記入しながら、Solaris ソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を収集します。 

第 6 章「インストールやアップグレードの前に収集すべき情報」

(アップグレードのみ) システムをアップグレードするための準備をする 

システムのバックアップをとります。 

Solaris のシステム管理 (基本編)

(省略可能) ネットワークからインストールするためのシステムを設定する 

リモートの Solaris 9 DVD (Intel 版) または Solaris 9 SOFTWARE CD (Intel 版) ネットインストールイメージからシステムをインストールするには、インストールサーバーまたはブートサーバーからブートとインストールを行うようにシステムを設定する必要があります。 

第 12 章「CD メディアを使用してネットワークからインストールするための準備」

インストールまたはアップグレードを行う 

システムをブートし、プロンプトに従って Solaris ソフトウェアをインストールまたはアップグレードします。 

IA: Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードする方法

(アップグレードのみ) アップグレード後に必要な作業を行う 

アップグレードで失われたローカル変更がある場合は、それを復元します。 

アップグレード後にローカル変更を復元する方法

IA: Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードする方法

  1. DVD-ROM ドライブ、CD-ROM ドライブ、ネットインストールイメージのどれを使用してソフトウェアをインストールするかを決定します。

    • DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを使用する場合は、Solaris 9 DVD (Intel 版) または Solaris 9 INSTALLATION CD (Intel 版) を挿入します。

    • ネットインストールイメージを使用する場合は、インストールメディアが置かれているディレクトリに移動します。必要に応じて、ネットワーク管理者に場所をたずねてください。次にコマンド例を示します。


      % cd /net/install-svr/export/s9/ia
      

  2. システムのブート方法を決定します。

    • Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD からブートする場合は、そのディスクを挿入します。この場合、システムの BIOS が DVD または CD からのブートをサポートしている必要があります。

    • ネットワークからブートする場合は、PXE (Pre-boot eXecution Environment) ネットワークブートを使用してください。システムは PXE をサポートするものでなければなりません。システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの構成設定ツールを使用して、PXE が使用できるようにシステムを設定します。

    • フロッピーディスクからブートする場合は、システムのフロッピーディスクドライブに Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) (Intel 版) のフロッピーディスクを挿入します。


      注 –

      次の方法で、Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) ソフトウェアをフロッピーディスクにコピーできます。


  3. システムを停止して電源を切り、再び電源を入れてシステムをブートします。

    メモリーテストとハードウェア検出が実行されます。画面が再表示されます。

  4. 「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されたら F2 キーを押します。

    「Bus Enumeration」画面に次のメッセージが表示されます。


    Determining bus types and gathering hardware configuration data ...

    「Scanning Devices」画面が表示され、システムデバイスのスキャンが行われます。スキャンが終了すると、「Identified Devices」画面が表示されます。

  5. 変更する必要があるか確認します。

    • 変更しない場合は、「Continue」を選択します。

    • 変更する場合は、「changes」を選択します。

    「Loading」画面が表示され、システムをブートするためにロードされるドライバの情報が表示されます。数秒後に「Boot Solaris」画面が表示されます。

  6. 「Boot Solaris」画面で、「DVD」、「CD」、「Net」、または「Disk」を選択し、「Continue」を選択します。

    デフォルトのブートディスクが、システムのインストールまたはアップグレードに必要な条件を満たしているかどうかが検査されます。


    注 –

    Solaris 9 INSTALLATION CD を使用してインストールを行う場合、いくつかの要件を満たしている必要があります。これらの要件を満たすことができない場合、DVD またはネットインストールイメージから Solaris Web Start プログラムを使用するか、Solaris suninstall プログラムまたはカスタム JumpStart を使用してインストールしてください。要件は以下のとおりです。

    • デフォルトブートディスクの BIOS および SCSI ドライバが、LBA (Logical Block Addressing) をサポートしている必要があります。

    • デフォルトブートディスクに Solaris fdisk パーティションが存在しない場合、パーティションを作成するようにメッセージが表示されます。fdisk を実行して Solaris fdisk パーティションを作成するかどうかを尋ねられます。「はい(Yes)」と応答すると、fdisk ユーザーインタフェースが表示され、ディスク上に Solaris fdisk パーティションを手動で追加できます。「いいえ(No)」と応答すると、インストーラが終了します。

    • デフォルトブートディスクに x86BOOT パーティションが存在しない場合は、Solaris Web Start プログラムが Solaris fdisk パーティションの一部を使用して作成してくれます。Solaris fdisk パーティション上にデータが存在していた場合、それらはすべて破棄されます。このパーティションを手動で作成することはできません。ディスクをフォーマットするかという問いに「はい(Yes)」と応答すると、Solaris fdisk パーティションからパーティションが作成されます。「いいえ(No)」と応答した場合、別のインストール方法を選択する必要があります。

    • パーティションの作成、変更、削除は、後でフォーマットパネルを使用して行うことができます。ただし、Solaris fdisk パーティションと x86BOOT パーティションが作成されると、ディスクは凍結され、ディスクの編集は不可能になります。複数のディスクが存在する場合、それらのディスクを fdisk パネルで編集できます。


    Solaris Web Start プログラムは、デフォルトブートディスクの各要件を確認し、見つからなかった構成情報を入力するようにユーザーに要求します。

  7. システム構成の質問に答えます。

    数秒後に「The Solaris Installation Program」画面が表示されます。

  8. 「The Solaris Installation Program」画面で「Continue」を選択します。

    「kdmconfig – Introduction」画面が表示されます。

  9. GUI を実行するだけの十分なメモリーがあるかどうかを確認します。

    • メモリーが十分な場合は「Continue」を選択します。

    • メモリーが十分でない場合は「Bypass」を選択し、CLI を表示させます。

    「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面が表示されます。

    kdmconfig ユーティリティは、ビデオドライバを検出できないと 640x480 VGA ドライバを選択します。640x480 VGA ドライバでは、Solaris Web Start GUI を表示できないため、Solaris Web Start CLI が使用されます。Solaris Web Start GUI を使用したい場合は、kdmconfig ユーティリティを使って適切なドライバを選択する必要があります。

  10. (省略可能)「kdmconfig – View and Edit Window System Configuration」画面の構成情報を確認し、必要な場合は変更します。

  11. 構成情報の確認が終わったら、「No changes needed – Test/Save and Exit」を選択し、「Continue」を選択します。

    「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が表示されます。

  12. 「Continue」を選択します。

    画面が再表示され、「kdmconfig Window System Configuration Test palette and pattern」画面が表示されます。

  13. ポインタを移動でき、パレット上に示されている色が正しく表示されていることを確認します。

    • 色が正しく表示されていない場合は、「No」をクリックします。可能な場合、キーボードのいずれかのキーを押すか、「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が自動的に終了するのを待ちます。そして、一連の色が正しく表示され、ポインタを正しく移動できるまで、手順 10 から 手順 13 を繰り返します。

    • 一連の色が正しく表示されている場合は、「Yes」をクリックします。

    「ようこそ (Welcome)」画面が表示されます。システムのメモリーが十分でない場合は、Kiosk は表示されません。

    図 14–2 Solaris Web Start Kiosk メニュー

    Kiosk メニューには、アクセス可能な Web サイトのリストが表示されます。インストールダイアログボックスに「次へ(NEXT) 」および「終了(Exit)」ボタンが表示されます。

    Kiosk メニューのリンクは、どれでもクリックできます。


    注 –

    Kiosk によって画面が隠れてしまうことがあります。隠れている画面を表示するには、Kiosk メニューの「Kiosk を奥へ (Send Kiosk to Background)」をクリックします。


  14. 構成に関する残りの質問が表示される場合は、それらに答えます。

    「インストーラ・オプション (Installer Questions)」画面が表示されます。

  15. システムのリブートとディスクの取り出しを自動的に行うかどうかを決定します。「次へ (NEXT) 」をクリックします。


    注 –

    PXE を使用してネットワークからブートする場合、手動リブートを選択します。システムがその起動時にネットワークからブートしないように設定する必要があります。ネットワークブートを無効にするには、リブート時にシステムの BIOS 設定ツールかネットワークアダプタの構成設定ツールを使用してください。


    「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。

  16. インストールに使用するメディアを指定します。

    • フラッシュアーカイブをインストールする場合には、作業を続行します。

    • フラッシュアーカイブをインストールしない場合には、手順 17に進みます。

    1. プロンプトに従って次の情報を入力します。

      選択された媒体 

      プロンプト 

      DVD または CD 

      フラッシュアーカイブを含むディスクを挿入してください。 

      ネットワークファイルシステム 

      フラッシュアーカイブを含むネットワークファイルシステムのパスを指定してください。アーカイブのファイル名も指定できます。 

      HTTP 

      フラッシュアーカイブにアクセスするための URL とプロキシ情報を指定してください。 

      FTP 

      FTP サーバーと、フラッシュアーカイブのパスを指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるユーザーおよびパスワードの情報を指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるプロキシ情報を指定します。 

      ローカルテープ 

      フラッシュアーカイブを含むローカルテープデバイスとテープ上の位置を指定してください。 

      DVD、CD、または NFS サーバーに格納されたアーカイブのインストールを選択した場合は、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面が表示されます。

    2. ディスクまたは NFS サーバーに格納されたアーカイブについては、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面で、インストールするフラッシュアーカイブを選択します (1 つでも複数でも可)。

    3. 「フラッシュアーカイブの一覧 (Flash Archives Summary)」画面で選択されたアーカイブを確認し、「次へ (Next)」をクリックします。

    4. 「追加するフラッシュアーカイブ (Additional Flash Archives)」画面で、別のアーカイブを含む媒体を指定して、フラッシュアーカイブの追加インストールを実行できます。アーカイブをそれ以上インストールしない場合は、「なし - アーカイブの選択が完了しました (None)」を選択し、「次へ (Next)」をクリックしてインストールを継続します。インストールが完了します。

      Solaris Web Start インストールプログラムが Solaris ソフトウェアのインストールを終了すると、システムは自動的にリブートされるか、あるいはシステムのリブートを求める画面が表示されます。

      インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

      • /var/sadm/system/logs

      • /var/sadm/install/logs

  17. 初期インストールまたはアップグレードのいずれかを選択します。

    システムがアップグレード可能かどうかが判定されます。このためには、Solaris ルート(/) ファイルシステムがすでに存在していなければなりません。Solaris 9 INSTALLATION CD を使用してアップグレードする場合は、512M バイトのスライスが必要です。アップグレードが可能であることが確認されると、システムのアップグレードが開始されます。

  18. 画面に示される手順に従って、Solaris ソフトウェアと追加ソフトウェア (必要な場合) をシステムにインストールします。

    Solaris ソフトウェアのインストールが終了すると、システムのリブートを求める画面が表示されます。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs

  19. アップグレードを行なった場合は、保存されなかったローカル変更があればそれを復元します。詳細は、アップグレード後にローカル変更を復元する方法を参照してください。

IA: 作業マップ: Solaris Web Start インストールの実行

表 14–2 IA: 作業マップ: Solaris Web Start インストールの実行

作業 

説明 

参照先 

システム要件を確認する 

Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードをするための要件をシステムが満たしていることを確認します。 

システム要件

必要な情報を収集する 

チェックリストに従ってワークシートに記入しながら、Solaris ソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を収集します。 

第 6 章「インストールやアップグレードの前に収集すべき情報」

(アップグレードのみ) システムをアップグレードするための準備をする 

システムのバックアップをとります。 

Solaris のシステム管理 (基本編)

(省略可能) ネットワークからインストールするためのシステムを設定する 

リモートの Solaris 9 DVD (Intel 版) または Solaris 9 SOFTWARE CD (Intel 版) ネットインストールイメージからシステムをインストールするには、インストールサーバーまたはブートサーバーからブートとインストールを行うようにシステムを設定する必要があります。 

第 12 章「CD メディアを使用してネットワークからインストールするための準備」

インストールまたはアップグレードを行う 

システムをブートし、プロンプトに従って Solaris ソフトウェアをインストールまたはアップグレードします。 

IA: Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードする方法

(アップグレードのみ) アップグレード後に必要な作業を行う 

アップグレードで失われたローカル変更がある場合は、それを復元します。 

アップグレード後にローカル変更を復元する方法

IA: Solaris Web Start を使用してインストールまたはアップグレードする方法

  1. DVD-ROM ドライブ、CD-ROM ドライブ、ネットインストールイメージのどれを使用してソフトウェアをインストールするかを決定します。

    • DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを使用する場合は、Solaris 9 DVD (Intel 版) または Solaris 9 INSTALLATION CD (Intel 版) を挿入します。

    • ネットインストールイメージを使用する場合は、インストールメディアが置かれているディレクトリに移動します。必要に応じて、ネットワーク管理者に場所をたずねてください。次にコマンド例を示します。


      % cd /net/install-svr/export/s9/ia
      

  2. システムのブート方法を決定します。

    • Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD からブートする場合は、そのディスクを挿入します。この場合、システムの BIOS が DVD または CD からのブートをサポートしている必要があります。

    • ネットワークからブートする場合は、PXE (Pre-boot eXecution Environment) ネットワークブートを使用してください。システムは PXE をサポートするものでなければなりません。システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの構成設定ツールを使用して、PXE が使用できるようにシステムを設定します。

    • フロッピーディスクからブートする場合は、システムのフロッピーディスクドライブに Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) (Intel 版) のフロッピーディスクを挿入します。


      注 –

      次の方法で、Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) ソフトウェアをフロッピーディスクにコピーできます。


  3. システムを停止して電源を切り、再び電源を入れてシステムをブートします。

    メモリーテストとハードウェア検出が実行されます。画面が再表示されます。

  4. 「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されたら F2 キーを押します。

    「Bus Enumeration」画面に次のメッセージが表示されます。


    Determining bus types and gathering hardware configuration data ...

    「Scanning Devices」画面が表示され、システムデバイスのスキャンが行われます。スキャンが終了すると、「Identified Devices」画面が表示されます。

  5. 変更する必要があるか確認します。

    • 変更しない場合は、「Continue」を選択します。

    • 変更する場合は、「changes」を選択します。

    「Loading」画面が表示され、システムをブートするためにロードされるドライバの情報が表示されます。数秒後に「Boot Solaris」画面が表示されます。

  6. 「Boot Solaris」画面で、「DVD」、「CD」、「Net」、または「Disk」を選択し、「Continue」を選択します。

    デフォルトのブートディスクが、システムのインストールまたはアップグレードに必要な条件を満たしているかどうかが検査されます。


    注 –

    Solaris 9 INSTALLATION CD を使用してインストールを行う場合、いくつかの要件を満たしている必要があります。これらの要件を満たすことができない場合、DVD またはネットインストールイメージから Solaris Web Start プログラムを使用するか、Solaris suninstall プログラムまたはカスタム JumpStart を使用してインストールしてください。要件は以下のとおりです。

    • デフォルトブートディスクの BIOS および SCSI ドライバが、LBA (Logical Block Addressing) をサポートしている必要があります。

    • デフォルトブートディスクに Solaris fdisk パーティションが存在しない場合、パーティションを作成するようにメッセージが表示されます。fdisk を実行して Solaris fdisk パーティションを作成するかどうかを尋ねられます。「はい(Yes)」と応答すると、fdisk ユーザーインタフェースが表示され、ディスク上に Solaris fdisk パーティションを手動で追加できます。「いいえ(No)」と応答すると、インストーラが終了します。

    • デフォルトブートディスクに x86BOOT パーティションが存在しない場合は、Solaris Web Start プログラムが Solaris fdisk パーティションの一部を使用して作成してくれます。Solaris fdisk パーティション上にデータが存在していた場合、それらはすべて破棄されます。このパーティションを手動で作成することはできません。ディスクをフォーマットするかという問いに「はい(Yes)」と応答すると、Solaris fdisk パーティションからパーティションが作成されます。「いいえ(No)」と応答した場合、別のインストール方法を選択する必要があります。

    • パーティションの作成、変更、削除は、後でフォーマットパネルを使用して行うことができます。ただし、Solaris fdisk パーティションと x86BOOT パーティションが作成されると、ディスクは凍結され、ディスクの編集は不可能になります。複数のディスクが存在する場合、それらのディスクを fdisk パネルで編集できます。


    Solaris Web Start プログラムは、デフォルトブートディスクの各要件を確認し、見つからなかった構成情報を入力するようにユーザーに要求します。

  7. システム構成の質問に答えます。

    数秒後に「The Solaris Installation Program」画面が表示されます。

  8. 「The Solaris Installation Program」画面で「Continue」を選択します。

    「kdmconfig – Introduction」画面が表示されます。

  9. GUI を実行するだけの十分なメモリーがあるかどうかを確認します。

    • メモリーが十分な場合は「Continue」を選択します。

    • メモリーが十分でない場合は「Bypass」を選択し、CLI を表示させます。

    「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面が表示されます。

    kdmconfig ユーティリティは、ビデオドライバを検出できないと 640x480 VGA ドライバを選択します。640x480 VGA ドライバでは、Solaris Web Start GUI を表示できないため、Solaris Web Start CLI が使用されます。Solaris Web Start GUI を使用したい場合は、kdmconfig ユーティリティを使って適切なドライバを選択する必要があります。

  10. (省略可能)「kdmconfig – View and Edit Window System Configuration」画面の構成情報を確認し、必要な場合は変更します。

  11. 構成情報の確認が終わったら、「No changes needed – Test/Save and Exit」を選択し、「Continue」を選択します。

    「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が表示されます。

  12. 「Continue」を選択します。

    画面が再表示され、「kdmconfig Window System Configuration Test palette and pattern」画面が表示されます。

  13. ポインタを移動でき、パレット上に示されている色が正しく表示されていることを確認します。

    • 色が正しく表示されていない場合は、「No」をクリックします。可能な場合、キーボードのいずれかのキーを押すか、「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が自動的に終了するのを待ちます。そして、一連の色が正しく表示され、ポインタを正しく移動できるまで、手順 10 から 手順 13 を繰り返します。

    • 一連の色が正しく表示されている場合は、「Yes」をクリックします。

    「ようこそ (Welcome)」画面が表示されます。システムのメモリーが十分でない場合は、Kiosk は表示されません。

    図 14–2 Solaris Web Start Kiosk メニュー

    Kiosk メニューには、アクセス可能な Web サイトのリストが表示されます。インストールダイアログボックスに「次へ(NEXT) 」および「終了(Exit)」ボタンが表示されます。

    Kiosk メニューのリンクは、どれでもクリックできます。


    注 –

    Kiosk によって画面が隠れてしまうことがあります。隠れている画面を表示するには、Kiosk メニューの「Kiosk を奥へ (Send Kiosk to Background)」をクリックします。


  14. 構成に関する残りの質問が表示される場合は、それらに答えます。

    「インストーラ・オプション (Installer Questions)」画面が表示されます。

  15. システムのリブートとディスクの取り出しを自動的に行うかどうかを決定します。「次へ (NEXT) 」をクリックします。


    注 –

    PXE を使用してネットワークからブートする場合、手動リブートを選択します。システムがその起動時にネットワークからブートしないように設定する必要があります。ネットワークブートを無効にするには、リブート時にシステムの BIOS 設定ツールかネットワークアダプタの構成設定ツールを使用してください。


    「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。

  16. インストールに使用するメディアを指定します。

    • フラッシュアーカイブをインストールする場合には、作業を続行します。

    • フラッシュアーカイブをインストールしない場合には、手順 17に進みます。

    1. プロンプトに従って次の情報を入力します。

      選択された媒体 

      プロンプト 

      DVD または CD 

      フラッシュアーカイブを含むディスクを挿入してください。 

      ネットワークファイルシステム 

      フラッシュアーカイブを含むネットワークファイルシステムのパスを指定してください。アーカイブのファイル名も指定できます。 

      HTTP 

      フラッシュアーカイブにアクセスするための URL とプロキシ情報を指定してください。 

      FTP 

      FTP サーバーと、フラッシュアーカイブのパスを指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるユーザーおよびパスワードの情報を指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるプロキシ情報を指定します。 

      ローカルテープ 

      フラッシュアーカイブを含むローカルテープデバイスとテープ上の位置を指定してください。 

      DVD、CD、または NFS サーバーに格納されたアーカイブのインストールを選択した場合は、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面が表示されます。

    2. ディスクまたは NFS サーバーに格納されたアーカイブについては、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面で、インストールするフラッシュアーカイブを選択します (1 つでも複数でも可)。

    3. 「フラッシュアーカイブの一覧 (Flash Archives Summary)」画面で選択されたアーカイブを確認し、「次へ (Next)」をクリックします。

    4. 「追加するフラッシュアーカイブ (Additional Flash Archives)」画面で、別のアーカイブを含む媒体を指定して、フラッシュアーカイブの追加インストールを実行できます。アーカイブをそれ以上インストールしない場合は、「なし - アーカイブの選択が完了しました (None)」を選択し、「次へ (Next)」をクリックしてインストールを継続します。インストールが完了します。

      Solaris Web Start インストールプログラムが Solaris ソフトウェアのインストールを終了すると、システムは自動的にリブートされるか、あるいはシステムのリブートを求める画面が表示されます。

      インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

      • /var/sadm/system/logs

      • /var/sadm/install/logs

  17. 初期インストールまたはアップグレードのいずれかを選択します。

    システムがアップグレード可能かどうかが判定されます。このためには、Solaris ルート(/) ファイルシステムがすでに存在していなければなりません。Solaris 9 INSTALLATION CD を使用してアップグレードする場合は、512M バイトのスライスが必要です。アップグレードが可能であることが確認されると、システムのアップグレードが開始されます。

  18. 画面に示される手順に従って、Solaris ソフトウェアと追加ソフトウェア (必要な場合) をシステムにインストールします。

    Solaris ソフトウェアのインストールが終了すると、システムのリブートを求める画面が表示されます。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs

  19. アップグレードを行なった場合は、保存されなかったローカル変更があればそれを復元します。詳細は、アップグレード後にローカル変更を復元する方法を参照してください。