Solaris ボリュームマネージャの管理

ホットスペア集合内のホットスペアを置き換えるには

  1. 次のどちらかの方法で、ホットスペアがすでに使用されているかどうかを確認します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools) 」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares) 」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアの使用状況を調べます。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metastat コマンドを実行します。


      metastat hot-spare-pool-name
      

      詳細は、metastat(1M) のマニュアルページを参照してください。

  2. 次のどちらかの方法でホットスペアを交換します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools) 」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares) 」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアを交換します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metahs コマンドを使用します。


      metahs -r hot-spare-pool-name current-hot-spare replacement-hot-spare
      
      -r

      ホットスペア集合のディスクを交換することを意味します。

      hot-spare-pool

      ホットスペア集合の名前です。対応付けられているすべてのホットスペア集合を選択する場合は、特別なキーワード all を指定します。

      current-hot-spare

      置き換えられる現在のホットスペアの名前です。

      replacement-hot-spare

      現在のホットスペアの代わりに使用するスライスの名前です。

      詳細は、metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 — 1 つのホットスペア集合内のホットスペアを置き換える


# metastat hsp003
hsp003: 1 hot spare
        c0t2d0s2                Broken       5600 blocks
# metahs -r hsp003 c0t2d0s2 c3t1d0s2
hsp003: Hotspare c0t2d0s2 is replaced with c3t1d0s2

最初に、metastat コマンドを使って、ホットスペアが使用中でないことを確認します。metahs -r コマンドは、ホットスペア集合 hsp003 の ホットスペア /dev/dsk/c0t2d0s2 /dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。

例 — 対応付けられているすべてのホットスペア集合内のホットスペアを置き換える


# metahs -r all c1t0d0s2 c3t1d0s2
hsp001: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2
hsp002: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2
hsp003: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2

この例では、キーワード all を使用することによって、対応付けられているすべてのホットスペア集合内のホットスペア /dev/dsk/c1t0d0s2/dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。