Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

プール構成の起動と終了

pooladm(1M) を使用して、特定のプール構成を起動したり、実行中のプール構成を終了したりします。

プール構成を起動する方法

デフォルトの静的構成ファイル /etc/pooladm.conf 内の構成を起動するには、「commit configuration」を意味する -c オプションを指定して、pooladm を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/pooladm -c
    

プール構成を終了する方法

実行中の構成とプロセッサセットなどの関連するすべての資源を削除するには、「remove configuration」を意味する -x オプションを使用します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/pooladm -x
    

pooladm コマンドの -x オプションを使用すると、独自の動的構成ファイルだけでなく、その動的構成ファイルに対応付けられているすべての資源構成も削除されます。つまり、-x オプションは、無効なプール構成から回復するためのメカニズムを提供します。すべてのプロセスは、マシン上のすべての資源を共有します。


注 -

1 つのプロセッサセット内でスケジューリングクラスを混在させると、予期できない結果が生じる可能性があります。pooladm -x を使って無効な構成から回復する場合は、priocntl(1) を使用して、実行中のプロセスを別のスケジューリングクラスに移動する必要があります。