Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

NFS ファイル

ファイルによっては、いずれのコンピュータ上でも NFS アクティビティをサポートする必要があるファイルがあります。その多くは ASCII ファイルで、いくつかはデータファイルです。表 16–1 に、このようなファイルとその機能をまとめます。

表 16-1 NFS ファイル

ファイル名 

機能 

/etc/default/fs

ローカルファイルシステムにおけるデフォルトファイルシステムのタイプを示す 

/etc/default/nfs

lockd および nfsd の構成情報を示す

/etc/default/nfslogd

NFS サーバーログデーモン (nfslogd) の構成情報を示す

/etc/dfs/dfstab

共有するローカルリソースを示す 

/etc/dfs/fstypes

リモートファイルシステムにおけるデフォルトファイルシステムのタイプを示す 

/etc/dfs/sharetab

共有されるローカルとリモートのリソースを示す。sharetab(4) のマニュアルページを参照。このファイルは編集しないこと

/etc/mnttab

自動マウントしたディレクトリを含む、現在マウントしているファイルシステムを示す。mnttab(4) のマニュアルページを参照。このファイルは編集しないこと

/etc/netconfig

トランスポートプロトコルのリスト。このファイルは編集しないこと

/etc/nfs/nfslog.conf

NFS サーバーログのための一般的な構成情報を示す 

/etc/nfs/nfslogtab

nfslogd によるログ後処理のための情報を示す。このファイルは編集しないこと

/etc/nfssec.conf

NFS のセキュリティサービスのリスト。このファイルは編集しないこと 

/etc/rmtab

NFS クライアントがリモートでマウントしたファイルシステムを示す。rmtab(4) のマニュアルページを参照。このファイルは編集しないこと

/etc/vfstab

ローカルにマウントするファイルシステムを定義する。vfstab(4) のマニュアルページを参照

/etc/dfs/fstypes の最初の項目は、リモートファイルシステムにおけるデフォルトファイルシステムのタイプとして利用されることがしばしばあります。この項目は、NFS ファイルシステムのタイプをデフォルトとして定義します。

/etx/default/fs には、項目が 1 つしかありません。ローカルディスクにおけるデフォルトファイルシステムのタイプです。クライアントやサーバーでサポートするファイルシステムのタイプは、/kernel/fs のファイルを確認して決定することができます。

/etc/default/nfslogd

このファイルは、NFS サーバーログ機能を使用するときに使用されるいくつかのパラメータを定義します。次のパラメータを定義することができます。

CYCLE_FREQUENCY

ログファイルを元の状態に戻す前に経過させる必要がある時間数を決めるパラメータです。デフォルト値は 24 時間です。このパラメータはログファイルが大きくなり過ぎないように使用します。

IDLE_TIME

nfslogd が、バッファーファイル内にさらに情報があるかどうかを確認するまでに休眠しなければならない秒数を設定するパラメータです。このパラメータは、構成ファイルの確認頻度も決定します。このパラメータと MIN_PROCESSING_SIZE によりバッファーファイルの処理頻度が決まります。デフォルト値は 300 秒です。この数値を増加させると、確認の回数が減ってパフォーマンスが向上します。

MAPPING_UPDATE_INTERVAL

ファイルハンドルパスマッピングテーブル内でレコードを更新する間隔を秒数で指定します。デフォルト値は 86400 秒つまり 1 日です。このパラメータを使用すると、ファイルハンドルパスマッピングテーブルを常時更新しないで最新の状態に保つことができます。

MAX_LOG_PRESERVE

保存するログファイル数を決めます。デフォルト値は 10 です。

MAN_PROCESSING_SIZE

バッファーファイルが処理してログファイルに書き込むための最小限のバイト数を設定します。このパラメータと IDLE_TIME によりバッファーファイルの処理頻度が決まります。このパラメータのデフォルト値は 524288 バイトです。この数値を大きくするとバッファーファイルの処理回数が減ってパフォーマンスを向上できます。

PRUNE_TIMEOUT

ファイルハンドルパスマッピングレコードを中断して除去できるようになるまでに経過しなければならない時間数を選択するパラメータです。デフォルト値は 168 時間、つまり 7 日間です。

UMASK

nfslogd によって作成されるログファイルのファイルモード生成マスクを指定します。デフォルト値は 0137 です。

/etc/nfs/nfslog.conf

このファイルは nfslogd で使用するログのパス、ファイル名、およびタイプを定義します。各定義はタグと関連付けられています。NFS サーバーのログを開始するためには、各ファイルシステムについてタグを付ける必要があります。広域タグはデフォルト値を定義します。必要に応じて、各タグに、次のパラメータを使用することができます。

defaultdir=path

ログファイルのデフォルトのディレクトリパスを指定するパラメータです。

log=path/filename

ログファイルのパスとファイル名を指定するパラメータです。

fhtable=path/filename

ファイルハンドルパスデータベースのパスとファイル名を選択するパラメータです。

buffer=path/filename

バッファーファイルのパスとファイル名を決定するパラメータです。

logformat=basic| extended

ユーザーから読み取り可能なログファイルを作成するときに使用するフォーマットを選択します。基本フォーマットは、ftpd デーモンと同様なログファイルが作成されます。拡張フォーマットは、より詳細に表示されます。

パスが指定されていない場合は、defaultdir が定義するパスが使用されます。絶対パスを使用すると defaultdir を無効にすることができます。

ファイルを識別しやすくするために、ファイルを別々のディレクトリに入れておきます。次に、必要な変更の例を示します。


% cat /etc/nfs/nfslog.conf
#ident  "@(#)nfslog.conf        1.5     99/02/21 SMI"
#
  .
  .
# NFS server log configuration file.
#

global  defaultdir=/var/nfs \
        log=nfslog fhtable=fhtable buffer=nfslog_workbuffer

publicftp log=logs/nfslog fhtable=fh/fhtables buffer=buffers/workbuffer

この例では、log=publicftp と共有するファイルはすべて、次の値を使用します。