Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順)

新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法 で、構成ファイルの構築方法について説明します。sendmail.cf ファイルの以前のバージョンも引き続き使用できますが、新しい形式を使用することをお勧めします。

詳細は、以下の情報を参照してください。

第 27 章「メールサービスの新機能 (リファレンス)」の次の節では、新しい m4 構成機能について説明しています。

新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法

次に、新しい構成ファイルを構築する手順を示します。


注 -

/usr/lib/mail/cf/main-v7sun.mc は、 /usr/lib/mail/cf/main.mc になりました。


  1. スーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. sendmail を停止します。


    # /etc/init.d/sendmail stop
    
  3. 変更しようとする構成ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/cf
    # cp main.mc myhost.mc
    

    myhost

    .mc ファイルの新しい名前を指定

  4. 必要に応じて、新しい構成ファイル (たとえば、myhost.mc) を編集します。

    たとえば、ドメインマスカレードを有効にするには、次のコマンド行を追加します。


    # cat myhost.mc
    ..
    MASQUERADE_AS(`host.domain')

    host.domain

    目的のホスト名とドメイン名を指定 

    この例では、MASQUERADE_AS は、送信されたメールに、$j ではなく host.domain から送信されたものとしてラベルを付けます。

  5. m4 を使って構成ファイルを構築します。


    # /usr/ccs/bin/make myhost.cf
    
  6. -C オプションを使用して、新しい構成ファイルをテストし、新しいファイルを指定します。


    # /usr/lib/sendmail -C myhost.cf -v testaddr </dev/null
    

    このコマンドは testaddr にメッセージを送信し、その一方で稼働時にメッセージを表示します。システム上で sendmail サービスを再起動することなく送信メールだけをテストできます。まだメールを処理していないシステムでは、メール構成をテストする方法 で説明する完全なテスト手順を使用してください。

  7. オリジナルのコピーを作成した後、新しい構成ファイルをインストールします。


    # cp /etc/mail/sendmail.cf /etc/mail/sendmail.cf.save
    # cp myhost.cf /etc/mail/sendmail.cf
    
  8. sendmail サービスを再起動します。


    # /etc/init.d/sendmail start