Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

.forward ファイルの管理 (手順)

この節では、.forward ファイルの管理に関する複数の手順を説明します。これらファイルはユーザーが編集できるので、ファイルが問題の原因になる場合があります。詳細は、第 26 章「メールサービス (リファレンス)」.forward ファイル を参照してください。

.forward ファイルを無効にする方法

この手順は、自動転送を禁止し、特定のホストの .forward ファイルを無効にします。

  1. スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. /usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/domain
    # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4
    

    mydomain

    選択するファイル名を指定 

  3. 次の行を、作成したファイルに追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`')dnl
    

    m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、NULL 値で置き換えられます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    この手順の詳細については、新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法を参照してください。

.forward ファイルの検索パスを変更する方法

たとえば、すべての .forward ファイルを共通ディレクトリに入れる場合は、次の手順に従います。

  1. スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. /usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/domain
    # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4
    

    mydomain

    選択するファイル名を指定 

  3. 次の行を作成したファイルに追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`$z/.forward:/var/forward/$u')dnl

    m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、新しい値で置き換えられます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    この手順の詳細については、新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法を参照してください。

/etc/shells の作成および生成方法

このファイルは標準のリリースには含まれていないので、プログラムまたはファイルにメールを転送するためにユーザーが .forward ファイルを使用できるようにする場合には、追加する必要があります。grep を使用して、パスワードファイルにリストされたすべてのシェルを特定し、ファイルを手動で作成することができます。これにより、シェルをファイルに入力できます。しかし、ダウンロード可能なスクリプトを使用する次の手順の方がより簡単です。

  1. スクリプトをダウンロードします。

    http://www.sendmail.org/vendor/sun/gen-etc-shells.html

  2. スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  3. シェルのリストを作成するために、gen-etc-shells を実行します。


    # ./gen-etc-shells.sh> /tmp/shells
    

    このスクリプトでは、getent コマンドを使用して、/etc/nsswitch.conf 内にリストされたパスワードファイルソースに組み込まれたシェルの名前を収集します。

  4. /tmp/shells 内のシェルのリストを調べて編集します。

    選択したエディタを使用し、組み込まないシェルを削除します。

  5. ファイルを /etc/shells に移動します。


    # mv /tmp/shells /etc/shells