Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

postmaster 別名の管理

各システムは postmaster メールボックスにメールを送信できなければなりません。postmaster の NIS または NIS+ 別名を作成できます。あるいは、ローカルの /etc/mail/aliases ファイルそれぞれに別名を作成することもできます。次の手順を参照してください。

ローカルの各 /etc/mail/aliases ファイルに postmaster 別名を作成する方法

postmaster 別名をローカルの各 /etc/mail/aliases ファイルに作成する場合は、次の手順に従います。

  1. 各ローカルシステムのスーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. /etc/mail/aliases エントリを表示します。


    # cat /etc/mail/aliases
    # Following alias is required by the mail protocol, RFC 2821
    # Set it to the address of a HUMAN who deals with this system's
    # mail problems.
    Postmaster: root
  3. 各システムの /etc/mail/aliases ファイルを編集します。

    root をポストマスターに指定する個人のメールアドレスに変更します。


    Postmaster: mail_address
    

    mail_address

    ポストマスターとして指定された個人に割り当てられたアドレスを使用します。 

  4. (省略可能) ポストマスター用に別のメールボックスを作成します。

    ポストマスターがポストマスターメールと個人メールとを区別するために、別のメールボックスを作成できます。別のメールボックスを作成する場合は、/etc/mail/aliases ファイルを編集するときに、ポストマスターの個人メールアドレスではなくメールボックスアドレスを使用してください。詳細は、postmaster 用に別のメールボックスを作成する方法を参照してください。

postmaster 用に別のメールボックスを作成する方法

postmaster 用に別のメールボックスを作成する場合は、次の手順に従います。

  1. メールサーバーのスーパーユーザーになるか、あるいは同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. postmaster として指定された個人のアカウントを作成し、アスタリスク (*) をパスワードフィールドに入れます。

    ユーザーアカウントの追加の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「ユーザーアカウントとグループの管理 (手順)」を参照してください。

  3. メールが配信されたら、mail プログラムがメールボックス名に読み書きできるようにします。


    # mail -f postmaster
    

    postmaster

    割り当てられているアドレスを指定 

postmaster メールボックスを /etc/mail/aliases ファイルの別名に追加する方法

postmaster メールボックスを /etc/mail/aliases ファイル内の別名に追加する場合は、次の手順に従います。

  1. 各システムのスーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. root の別名を追加します。ポストマスターとして指定された個人のメールアドレスを使用します。


    # cat /etc/mail/aliases
    ..
    root: user@host.domain.com
    

    user@host.domain.com

    ポストマスターとして指定された個人に割り当てられたアドレスを使用します。 

  3. ポストマスターのローカルシステムで、別名の名前 (たとえば、sysadmin) を定義する /etc/mail/aliases ファイルにエントリを作成し、ローカルメールボックスのパスを入れます。


    # cat /etc/mail/aliases
    ..
    sysadmin: /usr/somewhere/somefile
    

    sysadmin

    新しい別名の名前を作成 

    /usr/somewhere/somefile

    ローカルメールボックスのパスを指定 

  4. 別名データベースを再構築します。


    # newaliases