ローカルマシン上でスーパーユーザーになり、問題のある接続を切断します。
次のオプションを PPP 構成に追加して、構成ファイルのオプションのプロトコルを無効にします。
noccp novj nopcomp noaccomp default-asyncmap |
このオプションは、もっとも単純で圧縮を行わない PPP を使用可能にします。コマンド行でこれらのオプションを引数として pppd を実行してみます。これまで接続できなかったホストに接続できれば、次のいずれかの位置にオプションを追加します。
/etc/ppp/peers/peer-name、call オプションの後
/etc/ppp/options、オプションを広域的に適用する場合
リモートピアを呼び出します。次に、デバッグをオンに設定します。
% pppd debug call peer-name |
chat の -v オプションを使用して、chat プログラムから冗長ログを取得します。
たとえば、PPP 構成ファイルで次の形式を使用します。
connect 'chat -v -f /etc/ppp/chatfile' |
Telnet または他のアプリケーションを使ってリモートホストに接続し、問題を再度発生させてみます。
デバッグログを調べます。これでもリモートホストに接続できない場合は、PPP の問題はネットワークに関連している可能性があります。
リモートホストの IP アドレスが登録されているインターネットアドレスであることを確認します。
組織によっては、ローカルネットワーク内では通用するが、インターネットへは経路指定できない内部 IP アドレスを割り当てる場合があります。リモートホストが社内にある場合、インターネットに接続するためには、管理者は、NAT (名前- アドレス変換) またはプロキシサーバーを設定する必要があります。リモートホストが社内にない場合は、遠隔組織に問題を報告する必要があります。
経路指定テーブルを調べます。
(省略可能) マシンがルーターである場合、オプションの機能を確認します。
# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 1 |
ndd の詳細は、ndd(1M) のマニュアルページを参照してください。
netstat -s および同様のツールから取得した統計を確認します。
netstat の詳細は、netstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
netstat -s によって生成されたメッセージを使用すると、次の表に示したネットワークの問題を解決できます。
表 35-2 PPP に影響を与える一般的なネットワークの問題
メッセージ |
問題 |
解決方法 |
---|---|---|
IP packets not forwardable |
ローカルホストで送信経路が見つからない |
ローカルホストの経路指定テーブルに欠如している送信経路を追加する |
ICMP input destination unreachable |
ローカルホストで送信経路が見つからない |
ローカルホストの経路指定テーブルに欠如している送信経路を追加する |
ICMP time exceeded |
2 つのルーターが同じ着信アドレスを互いに送信し、パケットが互いに何度も往復し、TTL (存続時間) の値を超過した |
traceroute を使ってルーティングループの源を見つけ、エラーになっているルーターの管理者に連絡する。traceroute の詳細は、traceroute(1M) のマニュアルページを参照してください。 |
IP packets not forwardable |
ローカルホストで送信経路が見つからない |
ローカルホストの経路指定テーブルに欠如している送信経路を追加する |
ICMP input destination unreachable |
ローカルホストで送信経路が見つからない |
ローカルホストの経路指定テーブルに欠如している送信経路を追加する |
DNS 構成を確認します。
ネームサービス構成に問題があると、IP アドレスを解釈処理できないため、アプリケーションは障害を発生します。
ネームサービスの問題を解決するための情報については、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』の「DNS の障害追跡 (参照情報)」を参照してください。