Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

配信エージェントの新しい等号 (=)

次の表では、配信エージェントを定義するコマンド M とともに使用できる新しい等号 (=) について説明しています。次の構文は、等号 (=) を新たに付加する方法、および構成ファイルの既存の等号に新しい引数を付加する方法を示しています。


Magent_name, equate, equate, ...

次の例には、新しい等号 (=) W= が含まれています。この W= は、データが送信された後でメールプログラムが戻るまでの最長待ち時間を示します。


Msmtp, P=[IPC], F=mDFMuX, S=11/31, R=21, E=\r\n, L=990, W=2m

m4 の構成値の定義を変更するには、次の例のような構文を使用します。


define(`SMTP_MAILER_MAXMSGS', `1000')

この例では、smtp メールプログラムで 1 回の接続で配信されるメッセージ数を 1000 に制限しています。

新しい sendmail.cf ファイルを構築する必要がある場合は、第 25 章「メールサービス (手順)」sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順) を参照してください。


注 -

通常、mailer ディレクトリで、この等号の定義を変更するのは、微調整が必要な場合だけです。


表 27-17 配信エージェントの新しい等号 (=)

等号 

説明 

/=

引数 : ディレクトリのパス 

メールプログラムのプログラムを実行する前に chroot() を適用するディレクトリを指定する

m=

引数 : define() ルーチンを使って事前に定義した次の m4 の値

    smtp メールプログラムには SMTP_MAILER_MAXMSGS


    local メールプログラムには LOCAL_MAILER_MAXMSGS


    relay メールプログラムには RELAY_MAILER_MAXMSGS


smtplocal、または relay の各メールプログラムで、1 回の接続で配信するメッセージの数を制限する

W=

引数 : 増分時間 

すべてのデータの送信後、メールプログラムが戻るまでの最長待ち時間を指定する