Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

sendmail とネームサービスの相互作用

ここでは、 sendmail とネームサービスに適用されるドメイン名について説明します。さらに、ネームサービスを有効に利用するための規則、および sendmail とネームサービスの相互作用について説明します。詳細は、以下のトピックを参照してください。

関連する作業については、第 25 章「メールサービス (手順)」sendmail で DNS を使用する方法または メール別名ファイルの管理 (作業マップ)を参照してください。

sendmail.cf とメールドメイン

標準の sendmail.cf ファイルは、メールドメインを使ってメールを直接配信するか、あるいはメールホストを経由して配信するかを決定します。ドメイン内メールは直接 SMTP 接続経由で配信され、ドメイン間メールはメールホストに送られます。

セキュリティの高いネットワークでは、ほんの少数の選ばれたホストだけが、外部宛てのパケットを生成する権限を与えられています。ホストがメールドメインの外部のリモートホストの IP アドレスを持っている場合も、SMTP 接続の確立は保証されません。標準の sendmail.cf では次のことを仮定しています。

このように仮定すると、ドメイン間メールの配信または転送はメールホスト側の責任です。

sendmail とネームサービス

sendmail は各種の要件をネームサービスに課します。これらの要件の理解を深めるために、この節では、まずメールドメインからネームサービスドメインへの関係について説明します。次に個々の要件について説明します。以下を参照してください。

メールドメインとネームサービスドメイン

メールドメイン名はネームサービスドメイン名の接尾辞の 1 つでなければなりません。たとえば、ネームサービスのドメイン名が「A.B.C.D」ならば、メールドメイン名は次のうちのいずれかです。

メールドメイン名は、最初に設定されたときには、多くの場合ネームサービスドメインと同じになります。ネットワークが大きくなれば、ネームサービスドメインを小さく分割してネームサービスを管理しやすくすることができます。ただし、メールドメインは、一貫した別名を提供するために分割されないまま残ることがあります。

ホストネームサービスデータ

ここでは、sendmail がネームサービスに必要とする要件について説明します。

ネームサービスにおけるホストテーブルまたはマップは、次の 3 種類の gethostbyname() による問い合わせをサポートするように設定しなければなりません。

ネームサービス内に有効な sendmail サービスを確立するために、ホストネームサービスに追加された以下の 2 つの規則に従う必要があります。

gethostbyname() 関数については、gethostbyname(3NSL) のマニュアルページを参照してください。

sendmail と NIS との相互作用

以下に、sendmail と NIS との相互作用について説明し、ガイドラインを示します。

作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」メール別名ファイルの管理 (作業マップ)を参照してください。

sendmail と NIS および DNS との相互作用

以下に、sendmail と NIS および DNS との相互作用について説明し、ガイドラインを示します。

作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」sendmail で DNS を使用する方法メール別名ファイルの管理 (作業マップ) 参照してください。

sendmail と NIS+ との相互作用

以下に、sendmail と NIS+ との相互作用について説明し、ガイドラインを示します。

作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」メール別名ファイルの管理 (作業マップ)を参照してください。

sendmail と NIS+ および DNS との相互作用

以下に、sendmail と NIS+ および DNS との相互作用について説明し、ガイドラインを示します。

作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」メール別名ファイルの管理 (作業マップ)sendmail で DNS を使用する方法を参照してください。