Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

PrivacyOptions オプションの変更点

次の表では、PrivacyOptions (popt) の新しい引数および改訂された引数を説明しています。このオプションは、sendmail がその root 権限を放棄することなく、コマンド行から宣言できます。この sendmail オプションを宣言するには、次の構文のどれかを使用します。


O PrivacyOptions=argument                # 構成ファイル
-OPrivacyOptions=argument                # コマンド行
define(`confPRIVACY_FLAGS',`argument')   # m4 を使った構成記述

新しい sendmail.cf ファイルを構築する必要がある場合は、第 25 章「メールサービス (手順)」sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順) を参照してください。

次の表では、PrivacyOptions オプションの新しい引数および改訂された引数について説明しています。

表 27–8 PrivacyOptions の新しい引数および改訂された引数

引数 

説明 

goaway

この引数には、フラグ noetrnrestrictmailqrestrictqrunrestrictexpandnobodyreturn、および noreceipts は使用できない

nobodyreturn

この引数は、元のメッセージの本文を DNS (Delivery Status Notifications) に含めないように、sendmail に指示する

noreceipts

この引数を設定すると、DSN (Delivery Status Notifications) が通知されない 

restrictexpand

この引数は、root でも TrustedUser でもないユーザーが -bv オプションを指定した場合に、権限を解除するように sendmail に指示する。ユーザーは、.forward ファイルまたは :include: ファイルなどの非公開の別名を読み込むことができない。 また、この引数は、コマンド行オプションの -v を無効にする