Solaris 環境では、サードパーティの多数のディスクがサポートされます。ただし、ディスクを認識させるためには、デバイスドライバか、format.dat エントリのいずれか 1 つ、またはその両方を用意しなければならない場合があります。ディスク追加時のその他のオプションを、次に示します。
SCSI ディスクを追加する場合、format ユーティリティの自動構成機能の使用を試みることができます。詳細は、SCSI ディスクドライブの自動構成を参照してください。
PCI、SCSI、または USB ディスクのホットプラグを試みることもできます。詳細は、第 27 章「デバイスの管理 (手順)」を参照してください。
Sun 以外のディスクが標準の SunOS 互換デバイスドライバで機能するように設計されている場合は、適切な format.dat エントリを作成するだけで、ディスクは format ユーティリティに認識されるはずです。それ以外の場合は、そのディスクをサポートするために Sun 以外のデバイスドライバをロードする必要があります。
Sun の format ユーティリティがサードパーティのどのディスクドライバでも正常に機能するとは限りません。ディスクドライバに Solaris の format ユーティリティとの互換性がない場合は、ディスクドライブのベンダーが独自のフォーマットプログラムを提供しているはずです。
ここでは、ソフトウェアサポートのいずれかが不足している場合に必要な作業について説明します。一般に、format ユーティリティを起動し、ディスクタイプが認識されないなどという場合に、不足しているソフトウェアサポートがあることがわかります。
この節の説明にしたがって不足しているソフトウェアを用意してから、第 34 章「SPARC: ディスクの追加 (手順)」または第 35 章「x86: ディスクの追加 (手順)」で説明されている、システムディスクまたは二次ディスクを構成する手順を参照してください。
認識されないディスクは、そのディスクのジオメトリと運用パラメータに関する正確な情報がなければフォーマットできません。この情報は、/etc/format.dat ファイル内で指定します。
SCSI-2 ドライブには format.dat のエントリは不要です。再構成ブート時にドライブに電源が投入されていれば、format ユーティリティは SCSI-2 ドライブを自動的に構成します。SCSI ディスクドライブを自動構成する手順については、SCSI ドライブを自動構成する方法を参照してください。
ディスクが認識されない場合は、テキストエディタを使用して format.dat にディスクのエントリを作成します。作業を始める前に、ディスクとそのコントローラに関連するすべての技術仕様を収集する必要があります。この情報はディスクと一緒に提供されているはずです。提供されない場合は、ディスクメーカーまたは購入先に問い合わせてください。
/etc/format.dat ファイルのコピーを作成します。
# cp /etc/format.dat /etc/format.dat.gen |
第 36 章「format ユーティリティ (参照情報)」で説明する format.dat 情報を使用して、/etc/format.dat ファイルに、Sun 以外の製品のディスクのエントリを入力します。
ディスクのハードウェア製品マニュアルを参照して、必要な情報を収集してください。