/etc/format.dat ファイルに特定のドライブタイプが含まれていない場合でも、format ユーティリティは SCSI ディスクドライブを自動的に構成します。この機能によって、ディスクデバイスモード検知に関するSCSI-2 仕様に準拠しているディスクドライブで、フォーマット、スライス作成、およびラベル作成を行うことができます。
ディスクの追加に関するその他のオプションを、次に示します。
SCSI ディスクを追加する場合、format ユーティリティの自動構成機能の使用を試みることができます。詳細は、SCSI ディスクドライブの自動構成を参照してください。
PCI、SCSI、または USB ディスクのホットプラグを試みることもできます。詳細は、第 27 章「デバイスの管理 (手順)」を参照してください。
自動構成を使用して SCSI ドライブを構成する場合、次の手順を実行します。
システムをシャットダウンする。
SCSI ディスクドライブをシステムに接続する。
ディスクドライブの電源をオンにする。
再構成用ブートを実行する。
format ユーティリティを使用して SCSI ディスクドライブを自動構成する。
再構成ブートを実行した後に、format ユーティリティを呼び出すと、format はディスクを構成しようとします。成功すると、ディスクが構成されたことを示すメッセージを表示します。SCSI ディスクドライブを自動構成する手順については、SCSI ドライブを自動構成する方法を参照してください。
1.3G バイトのSCSI ディスクドライブに関して、format ユーティリティが表示するパーティションテーブルの例を、次に示します。
Part Tag Flag Cylinders Size Blocks 0 root wm 0 - 96 64.41MB (97/0/0) 1 swap wu 97 - 289 128.16MB (193/0/0) 2 backup wu 0 - 1964 1.27GB (1965/0/0) 6 usr wm 290 - 1964 1.09GB (1675/0/0) |
SCSI 自動構成機能の使用方法の詳細は、第 36 章「format ユーティリティ (参照情報)」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
システムのブート時に読み込まれる /reconfigure ファイルを作成します。
# touch /reconfigure |
システムをシャットダウンします。
# shutdown -i0 -gn -y |
-i0 |
システムを init レベル 0 (電源切断) にする。 |
-gn |
ログインしているユーザーに、n 秒後にシステムのシャットダウンを開始することを通知する。 |
-y |
ユーザーの介入なしでコマンドを実行するように指定する。 |
システムのシャットダウン後に、ok というプロンプトが表示されます。
システムとすべての外部周辺デバイスの電源を切ります。
追加しようとするディスクに、システム上の他のデバイスとは異なるターゲット番号が設定されているかどうかを確認します。
通常は、ディスクの裏側にそのための小型のスイッチが付いています。
ディスクがシステムに正しく接続されているかどうかを確認します。
インストールについての詳細は、ディスクのハードウェアインストールガイドを参照してください。
すべての外部周辺デバイスの電源を入れます。
システムの電源を入れます。
システムがブートし、ログインプロンプトが表示されます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けて、再度ログインします。
format ユーティリティを起動して、自動構成するディスクを選択します。
# format Searching for disks...done c1t0d0: configured with capacity of 1002.09MB AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t1d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72> /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@1,0 1. c0t3d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72> /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@3,0 Specify disk (enter its number): 1 |
プロンプトで y と入力してディスクにラベルを付けます。
y と入力すると、SCSI 自動構成機能により、ディスクラベルの生成およびディスクへの書き込みが実行されます。
Disk not labeled. Label it now? y |
ディスクラベルを検査します。
format> verify |
format> q |