Solaris 9 4/03 ご使用にあたって

SPARC: Managed Object Format (MOF) ファイルに依存する Solaris 管理コンソールアプリケーションは、アップグレード後に失敗する可能性がある (バグ ID: 4825349)

Solaris 9 オペレーティング環境から Solaris 9 9/02、Solaris 9 12/02、または Solaris 9 4/03 リリースにアップグレードすると、既存の Managed Object Format (MOF) ファイルは再登録されません。アップグレード時に、以前の /var/sadm/wbem/logr ディレクトリは /var/sadm/wbem/logru3 ディレクトリとして保存されます。登録されている MOF ファイルはアップグレード後に再登録されません。その結果、MOF ファイルに依存する Solaris 管理コンソールアプリケーションが失敗することがあります。

コンソールの「マウント」ツールおよび「ディスク」ツールを使用すると、次のエラーメッセージが表示されます。


CIM_ERR_NOT_FOUND

回避方法: 不足する MOF ファイルを手動で登録します。MOF ファイルは /var/sadm/wbem/logru3 ディレクトリにあります。次の手順を完了してください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. MOF ファイルを手動で登録します。


     # /usr/sadm/bin/mofreg -r tag mof-file
    

    ここで、tag/var/sadm/wbem/logru3/unregDir/ ディレクトリにあるディレクトリ名で、mof–file は、tag ディレクトリにある MOF ファイル名です。

    たとえば、次のようにします。


    # /usr/sadm/bin/mofreg -r svm \
    /var/sadm/wbem/logru3/unregDir/svm/svm/Solaris_Vm1.0.mof
    
  3. WBEM サーバーを停止します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    
  4. WBEM サーバーを再起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start