「監査トレール」は監査デーモンによって作成されます。監査デーモンは、マシンが起動されるとその各マシン上で起動されます。 auditd デーモンは、ブート時に起動されると、監査トレールデータを収集し、監査レコードを「監査ファイル」に書き込む処理を受け持ちます。このファイルを「監査ログファイル」とも呼びます。ファイルの書式については、audit.log(4) のマニュアルページを参照してください。auditd(1M) のマニュアルページも参照してください。
監査ディレクトリは、監査専用でないほかのファイルシステム内に物理的に配置することもできますが、予備のディレクトリを除き、この配置は行わないでください。予備のディレクトリとは、他の適切なディレクトリが使用できないときに限り、監査ファイルが書き込まれるディレクトリです。
監査ディレクトリを監査専用でないファイルシステムに配置してもかまわない場合が、もう 1 つあります。つまり、ソフトウェア開発環境を使用していて、監査がオプションである場合は、そうしてもかまいません。監査トレールを保存するよりも、ディスク容量を有効に使用するほうが重視されるからです。しかし、セキュリティが重視される環境では、監査ディレクトリをほかのファイルシステム内に入れることは許されません。
また、次の要因も考慮する必要があります。