Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

デバイス割り当てコマンドの使用方法

この節では、管理者向けのコマンド allocatedeallocate、および list_devices のオプションのいくつかについて説明します。これらのオプションにアクセスできるのは、root またはそれと同等の役割のみです。各コマンドについての詳細は、それぞれのマニュアルページを参照してください。

表 23–8 デバイス割り当てコマンドの管理オプション

コマンドとオプション 

説明 

allocate -F device_special_filename

指定するデバイスを再度割り当てる。通常は、このオプションに -U オプションを付けて、指定するデバイスを指定するユーザーに再度割り当てる。-U オプションを指定しない場合、デバイスは root に割り当てられる

allocate -U username

デバイスを、現在のユーザーではなく指定するユーザーに割り当てる。このオプションを使用すると、ユーザーの識別情報がなくても、デバイスを別のユーザーに割り当てることができる。

deallocate -F device_special_filename

デバイス割り当てを強制的に解除する。ユーザーに割り当てられたデバイスは、プロセスが終了するとき、またはそのユーザーがログアウトするときに、自動的に割り当てが解除される。ユーザーがテープドライブの割り当てを解除し忘れたときには、-F オプションを使って割り当てを強制的に解除できる

deallocate -I

割り当て可能なすべてのデバイス割り当てを強制的に解除する。このオプションは、システムの初期化時にのみ使用する

list_devices

device_maps ファイルにリストされたデバイスに関連付けられている、デバイス特殊ファイルを一覧する

list_devices -U username

指定したユーザー名に関連付けられたユーザー ID に割り当て可能なデバイスまたは割り当て済みのデバイスを一覧する。このオプションを使用すると、別のユーザーに割り当て可能なデバイスまたは割り当て済みのデバイスを確認できる