Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

例 — サイト固有の監査イベントの割り当てを作成する

この例では、新しいクラスを定義して、そのクラスにイベントを追加します。割り当てを使用するには、新しいクラスを audit_control ファイル内に記述してから、システムをリブートします。

  1. audit_class ファイルで、監視したい監査イベントのみを収集するため、サイト固有のクラスを定義します。


    0x00000800:sc:site class
  2. audit_event ファイルで、一連の監査イベントの所属先を新しいクラスに変更します。


    26:AUE_SETGROUPS:setgroups(2):sc
    27:AUE_SETPGRP:setpgrp(2):sc
    40:AUE_SETREUID:setreuid(2):sc
    41:AUE_SETREGID:setregid(2):sc
    214:AUE_SETEGID:setegid(2):sc
    215:AUE_SETEUID:seteuid(2):sc
  3. audit_controlファイルで新しいフラグを使用します。次のエントリは、ログインを監査するとともに、sc クラスに属するイベントのすべての正常な起動を監査します。


    flags:lo,+sc
  4. 新しい構成によってすべてのプロセスが確実に監査されるようにするには、システムをリブートします。または、次の一連のコマンドを使えば、そのマシンを使用する各ユーザーが正しく監査されるようになります。auid はユーザー ID です。


    # auditconfig -conf
    # audit -s
    # setumask auid lo,+sc