各レルムには、主体データベースのマスターコピーを保守するサーバーが含まれる必要があります。このサーバーを「マスター KDC サーバー」と呼びます。また各レルムには、主体データベースの重複コピーを保持する「スレーブ KDC サーバー」が少なくとも 1 つ必要です。マスター KDC サーバーおよびスレーブ KDC サーバーは、認証の確立に使用されるチケットを作成します。
レルムはさらに 2 種類の SEAM サーバーを持つことができます。SEAM ネットワークアプリケーションサーバーは、Kerberos 対応のアプリケーション (ftp、telnet、rsh など) へのアクセスを提供するサーバーです。レルムは、NFS サーバーも持つことができます。NFS サーバーは Kerberos 認証を使用する NFS サービスを提供します。SEAM 1.0 または SEAM 1.0.1 をインストールすると、レルムには、Kerberos アプリケーション (ftp、telnet、rsh など) からアクセスされる SEAM ネットワークのアプリケーションサーバーがインストールされます。
次の図では、レルムの構成例を示します。