この Solaris ソフトウェアに含まれる言語サポートの機能拡張は、次のとおりです。すべてのインド系言語に共通の音訳ベースの入力方式は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。以前のリリースからの言語サポート機能は、次のとおりです。
この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。
Solaris ソフトウェアの任意の Unicode (UTF-8) ロケール内で作業するユーザーは、インド地域の諸言語で使われる文字を、簡単かつ直感的に入力できるようになりました。CDE アプリケーション、StarSuiteTM、Mozilla のいずれかを使用するユーザーは、インド系言語スクリプトの処理をより簡単に行えるようになりました。音訳ベースの入力方式 (IM) を選択すると、ユーザーは、インド系言語スクリプトと音声的に等価な文字列を英語で入力できます。入力された等価な文字列は、選択されたスクリプトで表示されるとともに、基盤となるレイアウトモジュールおよび整形モジュールの助けを借りて描画処理および整形処理が正しく実行されます。音訳は、インド系言語の入力用としてもっとも一般的に使用される入力方式であるため、このサポートにより、Solaris ソフトウェアに付属する 8 種類のインド系言語スクリプトの有用性が格段に高まります。
この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。
Solaris Unicode ロケールで、Unicode バージョン 3.2 がサポートされるようになりました。Unicode バージョン 3.2 には、新たに 1016 文字が追加されています。バージョン 3.2 には標準化する変更および有益な変更が追加されています。その変更点の詳細については、次の Web サイトにある『Unicode Standard Annex #28: UNICODE 3.2』を参照してください。
http://www.unicode.org/unicode/reports/tr28/
Unicode バージョン 3.2 の条件に合わせて、UTF-8 文字表現の安全性も向上しました。Unicode バージョン 3.2 は、UTF-8 の iconv コード変換において、より安全性の高い UTF-8 文字表現、形式、およびバイトシーケンスを実現します。あらゆる OS レベルのマルチバイト機能とワイド文字機能が実装されています。
mbtowc()
wctomb()
mbstowcs()
wcstombs()
mbrtowc()
wcrtomb()
mbsrtowcs()
fgetwc()
mblen()
この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。
Solaris 9 4/03 リリースでは、エストニア語キーボード (Type 6)、カナダ (フランス語) キーボード (Type 6)、ポーランド語プログラマ向けキーボード (Type 5) のソフトウェアサポートが追加されました。カナダ、エストニア、ポーランドのユーザーは、このソフトウェアを使って、標準の米国キーボードのキー配列をそれぞれの言語の必要性に合わせて変更できます。これにより、キーボード入力の柔軟性が向上します。
キー配列の変更手順については、『Solaris 9 12/03 ご使用にあたって』を参照してください。
この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。
Wubi は、中国で広く使用されている IM (入力方式) です。Wubi IM のエンコーディング規則は、中国語文字の「字根」に基づいています。この方式では、標準キーボードで、「字音」による入力方式よりも速く中国語文字列を入力できます。
この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。
Solaris ソフトウェアでは、インド系言語のキーボード入力がサポートされます。インド系言語のユーザーは、Solaris ソフトウェアで好みのキーボード配列を使用して、インド系言語の文字列を入力できます。
この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。
今回の Solaris リリースでは、以前からサポートされていたヒンディー語スクリプトのほかに、次のインド系言語のスクリプトがサポートされます。
ベンガル語
グルムキー語
グジャラート語
タミル語
マラヤーラム語
テルグ語
カンナダ語
これらのインド系言語ユーザーは、Solaris でサポートされている任意の Unicode ロケール環境の Solaris ソフトウェアで言語サポートを得ることができます。