GNOME 2.0 ユーザーズガイド (Solaris 版)

パネルの概要

パネルは、アプリケーションおよびアプレットを実行したり、ほかの作業を実行したりできるデスクトップ環境内の領域です。セッションを初めて開始すると、デスクトップ環境には次のパネルが表示されます。

以降の節では、これらのパネルについて説明します。

メニューパネル

メニューパネルは、画面のトップエッジ全域に表示されます。メニューパネルは、グラフィカルに表示されるのではなくテキストで表示されます。図 4–1 は、メニューパネルを示します。システム管理者は、ローカルな要求に応じてデフォルトのメニューパネルを設定している場合があります。したがって、ここで説明するメニューパネルと多少異なる可能性があります。

図 4–1 標準的なメニューパネル

初期値のメニューパネルを示しています。コンテキストはグラフィックを説明しています。

標準的なメニューパネルには、次のオブジェクトが含まれています。

オブジェクト 

説明 

「アプリケーション」メニュー

「アプリケーション」メニューには、標準の GNOME アプリケーションが含まれる

「アクション」メニュー

「アクション」メニューには、デスクトップの作業を実行するためのコマンドが含まれる

「ホームフォルダ」ランチャー 

このランチャーをクリックすると、Nautilus ファイルマネージャウィンドウでホームフォルダを開ける

「端末」ランチャー

このランチャーをクリックすると、端末アプリケーションを起動できる。端末を使用して、UNIX のコマンドラインを実行できる

ボリュームコントロールアプレット

システムのスピーカの音量を制御する 

クロックアプレット

現在の時刻を表示する。時刻呼び出し (time readout) をクリックすると、clock 命令のメニューが表示される 

ウィンドウリストアイコン 

ウィンドウリストとは、開いているすべてのウィンドウリストのこと。ウィンドウをフォーカスするには、メニューパネルの右端にあるアイコンをクリックして、フォーカスするウィンドウを選択する 

ほかのタイプのパネルとは異なり、デスクトップで持つことができるメニューパネルは 1 つだけです。

ボトムエッジパネル

起動時、画面のボトムエッジ全域がエッジパネルになります。図 4–2 は、標準的なボトムエッジパネルを示します。システム管理者は、ローカルな要求に応じてデフォルトのボトムエッジパネルを設定している場合があります。したがって、ここで説明するボトムエッジパネルと多少異なる可能性があります。

図 4–2 標準的なボトムエッジパネル

ボトムエッジパネルを示しています。この内容は図についての説明です。

ボトムエッジパネルには、次のアプレットがあります。

必要に応じて、ボトムエッジパネルの動作や外観を変更できます。また、ボトムエッジパネルにオブジェクトを追加したり、オブジェクトを削除したりすることもできます。複数のパネルを作成し、各パネルで異なる設定、オブジェクト、および背景を選ぶことができます。パネルを隠すこともできます。