Solaris フラッシュアーカイブをインストールするとファイルが新規として現れ、更新が失敗します。Solaris フラッシュソフトウェアはクローンシステム上のファイルはマスターシステムの正確な複製であるかどうか検証します。reboot_processing スクリプトはリブート時に削除されません。その結果、このファイルはフラッシュソフトウェアによって新規ファイルとして認識されます。
次のエラーメッセージが表示されます。
New files detected: /etc/init.d/flash_reboot_processing |
回避方法: この問題が発生しないようにするには、次いずれかの回避方法を選択します。
クローンシステムに Solaris フラッシュアーカイブをインストールする前に flash_reboot_processing ファイルを削除します。
差分アーカイブをインストールする場合、カスタム JumpStart の forced_deployment キーワードを使用してインストールを強制します。クローンシステムで検出された新規ファイルはインストール時に削除されて、インストールが完了します。
差分アーカイブをインストールする場合、プロファイルでカスタム JumpStart の no_content_check キーワードを使用して、ファイルの検査機能をオフにします。ソフトウェアはファイルの検査を実行せず、ファイルは削除されないままインストールが完了します。
差分アーカイブを作成するときにファイルを除外できます。アーカイブを作成中に、ファイルはファイルフィルタに追加されます。すると、アーカイブインストール時にファイルは無視されます。次の手順に従ってください。
マスターシステムを起動します。
アーカイブ作成時に /etc/init.d/flash_reboot_processing ファイルを除外するには、次のコマンドを入力します。
# flarcreate -n archive-name -A unchanged-master-image-dir-x \ /etc/init.d/flash-reboot-processing path/filename |
差分アーカイブの作成時に、-M オプションを使用すると、ファイルの検査をオフにできます。ファイルのマニフェストは作成されません。その結果、クローンシステム上のファイルは検査されません。次の手順に従ってください。
マスターシステムを起動します。
-M オプションを使用してファイルの検査をオフにするには、次のコマンドを入力します。
# flarcreate -n archive-name -A unchanged_master_image_dir -M path/filename |
ここで、archive-name は、アーカイブにつける名前です。
-A オプションには、unchanged-master-image-dir 引数で変更前のマスターイメージディレクトリを指定します。新しいシステムイメージと unchanged-master-image-dir 引数で指定したイメージを比較して、差分アーカイブを作成します。
path には、アーカイブファイルを保存したいディレクトリパスを指定します。パスを指定しないと、 flarcreate コマンドは現在の作業ディレクトリにアーカイブファイルを保存します。
filename には、アーカイブファイルの名前を指定します。
詳細については、『Solaris 9 4/04 インストールガイド』を参照してください。