Solaris 9 4/04 ご使用にあたって

マウントされた記憶装置の名前がマウントされているほかの記憶装置、または新しいブート環境に使用される記憶装置のサブセットである場合、lucreate コマンドが失敗する (バグ ID: 4912890)

新しいブート環境を作成するのに lucreate コマンドを使用すると、次の場合にコマンドが失敗します。

次のエラーメッセージが表示されます。このメッセージの情報は誤りです。


The file system creation utility /usr/lib/fs/ufsufs/mkfs is not available.

Unable to create all required file systems for boot-environment.

Cannot make file systems for boot-environment

回避方法: そのファイルシステムがすでに使用されているほかの記憶装置のサブセットとなるようなデバイス名を持つ記憶装置で、ファイルシステムが使用されていないことを確認します。

マウントされているファイルシステムに判別があいまいな名前が存在する場合は、 Solaris ボリューム管理が使用する既存のメタデバイスの名前を変更してください。

次の回避方法では、d10d100 を一例として使用します。ほかにデバイス名の判別があいまいな例として、d20d200d377d37 などがあります。ここで、d20d200 と、d377d37 と判別されます。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. metarename コマンドを使用して、あいまいなメタデバイス名の 1 つを変更します。


    # metarename d10 d300 
    

    メタデバイスの名前が d10 から d300 に変更されます。


注 –

d10 のファイルシステムは、metarename コマンドを使用する前にマウント解除する必要があります。

ファイルシステムがマウント解除されている間に、/etc/vfstab ファイルを編集します。また、名前を変更するメタデバイスの名前が記載された適切な構成ファイルを編集します。変更前のメタデバイス名の参照はすべて新しいデバイス名に変更する必要があります。

ファイルシステム上のデータにプロセスがアクセスしている場合は、システムをシングルユーザーモードにしてから、ファイルシステムをマウント解除してください。変更を行なった後でシステムをリブートします。