Solaris 9 4/04 オペレーティング環境の概要

WAN ブートによるインストール方式

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

この Solaris ソフトウェアでは、HTTP による WAN (広域ネットワーク) 経由でのソフトウェアの起動およびインストールが可能となりました。 WAN ブートによるインストール方式を使用すると、ネットワーク基盤の信頼性が低い (と思われる) 大規模な広域ネットワーク内のシステム上に、Solaris ソフトウェアをインストールすることができます。 また、WAN ブートでは、データの機密性とインストールイメージの完全性を確保するための新しいセキュリティ機能が使えるようになりました。

WAN ブートによるインストール方式を使用すると、暗号化された Solaris フラッシュアーカイブを広域ネットワーク経由で特定のリモートクライアントに送信できます。 次に、WAN ブートプログラムは、カスタム JumpStart インストールを実行してクライアントシステムをインストールします。 非公開鍵を使ってデータの認証や暗号化を行うことで、インストールの完全性を確保することができます。 また、デジタル証明書を使うようにシステムを設定することで、インストール用のデータやファイルをセキュリティ保護された HTTP 接続経由で送信することもできます。

この機能の詳細は、『Solaris 9 4/04 インストールガイド』を参照してください。