Solaris ボリュームマネージャの管理

ホットスペア集合

ホットスペア集合とは、障害のあるコンポーネントと自動的に交換できるように Solaris ボリュームマネージャが予約しているスライス (ホットスペア) の集合です。 ホットスペアは、サブミラーまたは RAID 5 ボリュームのどちらでも使用できます。 RAID 1 と RAID 5 ボリュームでは、ホットスペアを使用することによってデータの可用性が向上します。 ホットスペア集合は、Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」とコマンド行インタフェースのどちらでも作成できます。

エラーが発生すると、Solaris ボリュームマネージャは、障害のあるスライスと同じかそれより大きいサイズのホットスペアを探します。 該当するホットスペアが見つかると、Solaris ボリュームマネージャは自動的にそのコンポーネントを交換して、データの再同期をとります。 適切なサイズのスライスがホットスペア集合にないと、サブミラーまたは RAID 5 ボリュームは使用不能とみなされます。 詳細は、第 15 章「ホットスペア集合 (概要)」を参照してください。