この手順では、別のファイルシステム用のログを含むトランザクションボリュームがすでに設定されているものとします。
「Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件 」と 「トランザクションボリュームの背景情報」を確認します。
可能であれば、ロギングを有効にしたいファイルシステムのマウントを解除します。
ログデバイスがすでに存在している場合は、次のどちらかの方法でトランザクションボリュームから切断します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、リストからトランザクションボリュームを選択します。 ボリュームを右クリックし、「プロパティ (Properties)」を選択します。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metadetach コマンドを使用します。
metadetach master-volume |
詳細は、metadetach(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法でトランザクションボリュームにログデバイスを接続します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、リストからトランザクションボリュームを選択します。 ボリュームを右クリックし、「プロパティ (Properties)」を選択します。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metattach コマンドを実行します。
metattach master-volume logging-volume |
詳細は、metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。
/etc/vfstab ファイル内の、ファイルシステム用のエントリを変更 (または追加) して、そのエントリがトランザクションボリュームを参照するようにします。
ファイルシステムを再びマウントします。 ファイルシステムのマウントを解除できなかった場合は、システムを再起動して変更を有効にします。
# umount /xyzfs # metainit d64 -t c0t2d0s4 d10 d64: Trans is setup (/etc/vfstab ファイルを編集して、/xyzfs のエントリがトランザクションボリューム d64 を参照するようにする) # mount /xyzfs # metastat ... d10: Logging device for d63 d64 ... |
この例では、ほかのトランザクションボリュームのログとして設定されているログデバイス (d10) を新しいトランザクションボリューム (d64) と共有します。 マスターデバイスとして設定するファイルシステムは /xyzfs で、これにはスライス/dev/dsk/c0t2d0s4 を使用します。 metainit -t コマンドを使用して、この構成がトランザクションボリュームであることを指定します。 次に /etc/vfstab ファイル内の、ファイルシステム用のエントリを変更 (エントリがなければ作成) して、そのエントリがトランザクションボリュームを参照するようにします。 たとえば、次の行を見てください。
/dev/dsk/c0t2d0s4 /dev/rdsk/c0t2d0s4 /xyzfs ufs 2 yes - |
上記の行を次のように変更します。
/dev/md/dsk/d64 /dev/md/rdsk/d64 /xyzfs ufs 2 yes - |
metastat コマンドを実行して、ログが共有されていることを確認します。 ファイルシステムのロギングは、システムの再起動時に有効になります。
これ以降の再起動では、fsck コマンドは、このファイルシステムをチェックする代わりに、2 つのファイルシステムについて次のようなメッセージを表示します。
/dev/md/rdsk/d63: is logging. /dev/md/rdsk/d64: is logging. |