Solaris ボリュームマネージャ構成では、次のデフォルト値が使用されています。
ディスクセット当たり 128 個のボリューム
ボリュームが利用できる名前空間として、d0 から d127 まで
4 つのディスクセット
状態データベースの複製の最大サイズは 8192 ブロック
ボリュームの合計、名前空間、およびディスクセットの数のデフォルト値は、必要に報じて変更できます。 この節では、これらの値を変更する作業について説明します。
/kernel/drv/md.conf ファイルの nmd フィールドは、使用できるボリューム数と、ボリュームが利用できる名前空間を割り当てます。 この作業では、デフォルトのボリューム数である 128 と、名前空間の デフォルトの範囲である d0 から d127 までを増やす方法について説明します。 デフォルト値より大きなボリューム数を構成する必要がある場合、この値は 8192 まで増やすことができます。
この数を減らした場合、前の数と新しい数の間にあるボリュームは使用不能になり、データを失うおそれがあります。 「md: d200: not configurable, check /kernel/drv/md.conf」というメッセージが表示された場合は、md.conf ファイルを編集し、この手順に従ってボリュームの数を増やす必要があります。
「障害追跡の前提条件」を確認します。
ボリューム数として 256 が設定されている md.conf ファイルの例を以下に示します。
# #ident "@(#)md.conf 1.7 94/04/04 SMI" # # Copyright (c) 1992, 1993, 1994 by Sun Microsystems, Inc. # # #pragma ident "@(#)md.conf 2.1 00/07/07 SMI" # # Copyright (c) 1992-1999 by Sun Microsystems, Inc. # All rights reserved. # name="md" parent="pseudo" nmd=256 md_nsets=4; |
この手順では、デフォルトのディスクセット数 4 を増やします。
ディスクセットがすでに設定されている場合は、デフォルトのディスクセット数を減らさないでください。 この数を減らすと、既存のディスクセットが使用不能になるおそれがあります。
「障害追跡の前提条件」を確認します。
/kernel/drv/md.conf ファイルを編集します。
md_nsets フィールドの値を変更します。 設定できる最大数は 32 です。
変更を保存します。
再構成のために再起動を行なってボリューム名を作成します。
# reboot -- -r |
5 つの共有ディスクセットを使用できるように設定されている md.conf ファイルの例を以下に示します。 md_nsets の値が 6 であるため、5 つの共有ディスクセットと 1 つのローカルディスクセットを使用できます。
# # #pragma ident "@(#)md.conf 2.1 00/07/07 SMI" # # Copyright (c) 1992-1999 by Sun Microsystems, Inc. # All rights reserved. # name="md" parent="pseudo" nmd=128 md_nsets=6; # Begin MDD database info (do not edit) ... # End MDD database info (do not edit) |