Solaris ボリュームマネージャの管理

ホットスペア集合とボリュームの対応付け

Procedureホットスペア集合とボリュームを対応付けるには

手順
  1. 「Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件 」を確認します。

  2. 次のどちらかの方法でホットスペア集合と RAID 5 ボリュームまたはサブミラーを対応付けます。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」を開き、ボリュームを選択します。 「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペアプール (Hot Spare Pool)」パネルを選択して、「ボリュームに割り当て (Attach HSP)」を選択します。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metaparam コマンドを使用します。


      metaparam -h hot-spare-pool component
      
      -h

      ホットスペア集合の対応付けを変更することを意味します。

      hot-spare-pool

      ホットスペア集合の名前です。

      component

      ホットスペア集合に対応付けるサブミラーまたは RAID 5 ボリュームの名前です。

      詳細については、metaparam(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 174 ホットスペア集合とサブミラーを対応付ける


# metaparam -h hsp100 d10
# metaparam -h hsp100 d11
# metastat d0
d0: Mirror
    Submirror 0: d10
      State: Okay        
    Submirror 1: d11
      State: Okay        
...
 
d10: Submirror of d0
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp100
...
 
 
d11: Submirror of d0
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp100
...

この例では、-h オプションを指定して、ホットスペア集合 hsp100 をミラー d0 のサブミラー d10 d11 に対応付けます。 metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合と 2 つのサブミラーが対応付けられていることを確認します。



例 175 ホットスペア集合と RAID 5 ボリュームを対応付ける


# metaparam -h hsp001 d10
# metastat d10
d10: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...

-h オプションを指定して、ホットスペア集合 hsp001 と RAID 5 ボリューム d10 を対応付けます。 metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合と RAID 5 ボリュームが対応付けられていることを確認します。


Procedureホットスペア集合の対応付けを変更するには

手順
  1. 「Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件 」を確認します。

  2. 次のどちらかの方法でホットスペア集合とボリュームの対応付けを変更します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、ボリュームを選択します。 「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペアプール (Hot Spare Pool)」パネルを選択します。 画面の指示に従って不要なホットスペア集合を切り離してから、新しいホットスペア集合を対応付けます。 詳細については、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metaparam コマンドを使用します。


      metaparam -h hot-spare-pool-name RAID5-volume-or-submirror-name
      
      -h

      ホットスペア集合の対応付けを変更することを意味します。

      hot-spare-pool

      新しいホットスペア集合の名前です。ホットスペア集合の対応付けを削除する場合は、特別なキーワード none を指定します。

      component

      ホットスペア集合に対応付けるサブミラーまたは RAID 5 ボリュームの名前です。

      詳細は、metaparam(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 176 ホットスペア集合の対応付けを変更する


# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h hsp002 d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp002
...

この例では、ホットスペア集合 hsp001 と RAID 5 ボリューム d4 がすでに対応付けられているものとします。 このホットスペア集合の代わりにホットスペア集合 hsp002 をボリュームに対応付けます。 metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合の対応付けが削除されていることを確認します。



例 177 ホットスペア集合の対応付けを削除する


# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h none d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool:
...

この例では、ホットスペア集合 hsp001 と RAID 5 ボリューム d4 がすでに対応付けられているものとします。 ホットスペア集合の対応付けを none に変更します。これによって、このボリュームは、ホットスペア集合がまったく対応付けられていない状態になります。 metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合の対応付けが削除されていることを確認します。