Solaris ボリュームマネージャの管理

ソフトパーティションの作成

Procedureソフトパーティションを作成するには

手順
  1. 「ソフトパーティション構成の指針 」を確認します。

  2. 次のどちらかの方法でソフトパーティションを作成します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。 「アクション (Action)」、「ボリュームを作成 (Create Volume)」の順に選択し、ウィザードの指示に従います。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metainit コマンドを使用して、ソフトパーティションを作成します。


      metainit [-s set] soft-partition -p [-e] component size 
      

      -s には、使用するディスクセットを指定します。 -s を指定しないと、ローカル (デフォルト) のディスクセットが使用されます。

      -e を指定すると、ディスク全体がフォーマットし直されます。 フォーマットによって、ディスクのほとんどの部分を占めるスライス 0 と、状態データベースの複製を格納する 4M バイト以上のスライス 7 が設定されます。

      soft-partition はソフトパーティションの名前です。 その形式は dnnn で、nnn は 0 から 8192 の数字です。

      component は、ソフトパーティションの作成に使用するディスク、スライス、または (論理) ボリュームです。 ソフトパーティションのヘッダーがコンポーネントの先頭部分に書き込まれるため、コンポーネントにあるデータはすべて破壊されます

      size には、ソフトパーティションのサイズを数字と次のいずれかの単位で指定します。

      • M または m (メガバイト)

      • G または g (ギガバイト)

      • T または t (テラバイト)

      • B または b (ブロック数 (セクター数))

    詳細は、次の例と metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 131 ソフトパーティションを作成する


# metainit d20 -p c1t3d0s2 4g

この例では、d20 という名前の 4G バイトのソフトパーティションを c1t3d0s2 に作成します。



例 132 ディスク全体をソフトパーティションに使用する

この例では、ディスク c1t2d0 のパーティションを再分割し、スライス 0 に新しいソフトパーティションを作成します。ディスクのデータはすべて破壊されます。使用するコマンドは次のとおりです。


metainit d7 -p -e c1t2d0 1G